断熱バッグ
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断熱バッグ(だんねつバッグ、英: insulated bag)は、持ち運び可能な断熱輸送容器。定温バッグ(ていおんバッグ)、保冷温バッグ(ほれいおんバッグ)、保冷バッグ(ほれいバッグ)、保温バッグ(ほおんバッグ)などの名称でも呼ばれる。
主に断熱材を使用し、時には断熱材と冷却ジェルを併用して作られる。冷たいものを冷たいまま、温かいものを温かいまま保ち、内容物の温度を一定に保つために用いられる。
断熱バッグは、産業、医療/医薬品用途、出前などの食品配達、弁当箱の持ち運びなどで使われてきた。
買い物バッグ
[編集]温度変化の影響を受けやすい商品を、コールドチェーンを途切れさせないで持ち帰るための商業用断熱バッグは、1980年代半ばにヨーロッパの食料品店などで導入されたのが最初の例である。宅配ピザを熱いまま届けるための断熱バッグは、1983年にイングリッド・コーザー(Ingrid Kosar)が発明し、今日では広く用いられている[1][2][3]。クーラーボックスとよく似ているが、クーラーボックスは断熱バッグよりも大きく、硬い箱状の形をしている点で異なる。
医療向けの使用
[編集]製薬用断熱バッグは、温度変化に弱い薬品を、温度・衝撃・光から守りつつ輸送するものである。ワクチンの多くは、冷凍したり高温や明るい光にさらしてしまうと、その効果の多くまたはすべてを失ってしまい、慎重な扱いを要する生物学的製剤である。このようなワクチンは、生産から使用するまでの間を、通常摂氏2度から同8度の間に保たなければならない[4][5]。
材質
[編集]断熱バッグは通常、次の材質で製造されている。
脚注
[編集]- ^ “She’s got it ‘in the bag’”. My Sunday News (2014年7月3日). 2015年3月21日閲覧。
- ^ Basecamp. “Life of Pie — The Distance”. Thedistance.com. 2015年3月21日閲覧。
- ^ “The Woman Who Invented the Bag That Keeps Your Pizza Warm”. Gizmodo. 12/05/14閲覧。
- ^ “予防接種における間違いを防ぐために” (PDF). 厚生労働省 戸山研究庁舎. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “fr2894.html”. idsc.niid.go.jp. 2019年9月9日閲覧。