掛川バスサービス
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(掛川バスから転送)
やまばと7号(廃車済み) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | 掛川バス |
本社所在地 |
日本 〒436-0074 静岡県掛川市葛川字山崎452-1 |
設立 | 1987年11月16日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 3080401014282 |
事業内容 |
一般乗合旅客自動車運送事業 損害保険代理業 ポスター、看板類の製作及び販売 自家用自動車管理請負業 |
代表者 | 代表取締役 村越治仁 |
資本金 | 4,000万円 |
従業員数 | 23名 |
主要株主 | 静岡鉄道 |
外部リンク | http://www.kakegawabus.co.jp/ |
掛川バスサービス(かけがわバスサービス、英: Kakegawa Bus Service Co.,Ltd.)とは、静岡県掛川市に本社を置く、静鉄グループの乗合自動車事業を行う企業である。掛川市自主運行バスを受託している。
所在地
- 本社:静岡県掛川市葛川字山崎452-1
概説
- 1980年代後半に大井川鉄道の掛川市エリアからの路線バス事業撤退の意向を受け、路線の受け皿として静岡鉄道の全額出資によって発足した。大井川鉄道の路線を貸切代替バス(21条バス)として承継後、1990年代初頭に静岡鉄道掛川営業所の不採算路線も貸切代替バスとして承継した[1]。
- 2000年代以降は掛川市の自主運行路線である「市街地循環線 南回り」や「東循環線」「満水線」の運行を受託し、道路運送法の改正により貸切代替バスから一般乗合路線に転換された路線も含め、現在は掛川市自主運行バスの内6路線を受託している。
沿革
- 1987年(昭和62年)11月16日 - 静岡鉄道の100%出資によって掛川バスサービス株式会社を設立した[2]。
- 1988年(昭和63年)3月 - 大井川鉄道が運行していた「東山線」の全区間と「粟本線」の一部区間を承継し、掛川市による貸切代替バスとして運行を開始した[1]。
- 1990年(平成2年)6月 - 静岡鉄道の「桜木線」「倉真線」「居尻線」を承継し、貸切代替バスとして営業運行を開始した。[3]
- 1993年(平成5年)7月15日 - 小型バス3台にて貸切バスの営業を開始した。 [4]
- 2003年(平成15年)5月20日 - 掛川市のコミュニティバス「市街地循環線 南回り」の運行を受託し、営業を開始した。
- 2007年(平成19年)3月 - 前年の道路運送法の改正により一般乗合旅客自動車運送事業免許を取得し、それまで貸切代替バスとして運行していた路線を乗合バスの許可形態による自主運行路線とした。[5]
- 2007年(平成19年)4月1日 - 掛川市自主運行バス「東循環線」の運行を受託し、営業を開始した。
- 2010年(平成22年)11月1日 - 掛川市自主運行バスの再編が行われ「東循環線」を廃止し「満水線」の営業運行を開始した。
- 2013年(平成25年)5月1日 - 掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合医療センターが開設され、「満水線」を除く各受託路線が乗り入れを開始した。
- 2021年(令和3年)9月30日 - 満水線を廃止。
現在の所管路線
全て自主運行路線(運行開始当時は21条バス)である。系統番号は掛川バス路線案内による[6]。
桜木線・居尻線・倉真線・粟本線・東山線は平日各1本、掛川駅から掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合医療センターへ向かう便が設定されている(系統番号の末尾が6)。東山線と南回りを除く各線では平日各1本、市役所発着の便が設定されており、下り便は市役所 - 掛川駅にある南回りの各停留所にも停車する(上り便は直行)。また、桜木線・居尻線・倉真線・東山線では、バス停でない場所でも乗降できるフリー乗降区間が設定されている。
市街地循環線 南回り
- 運行系統および主要停留所
- 概説
東山線
- 運行系統および主要停留所
- 中東遠総合医療センター(16) - 掛川駅前(12) - 葛川 - 成滝東( - 安養寺運動公園(当停留所経由13)- トキコシステムソリューションズ(17)) - 伊達方(上りのみ)/新道伊達方(下りのみ) - ことのまま八幡宮 - 古宮(上りのみ) - 日坂(にっさか)(15) - 茶文字の里 東山(11・13)
- 概説
粟本線
- 運行系統および主要停留所
- 中東遠総合医療センター(26) - 市役所(上りのみ) - 掛川駅前(22) - 葛川 - 掛川警察署 - 葛ヶ丘入口( - 葛ヶ丘二丁目循環 23・25) - 初馬 - 青田(21)
- 概説
- 大井川鉄道から継承した路線であり、系統番号は20番台を使用している。
- 大半が葛ヶ丘循環として設定されており、青田まで行く便は少ない。
倉真線
- 運行系統および主要停留所
- 中東遠総合医療センター(36) - 市役所 - 掛川駅前(32) - 小市 - 石畑(35) - 大宮( - 新東名入口) - 倉真(くらみ)温泉(31・33)
- 概説
居尻線
- 運行系統および主要停留所
- 中東遠総合医療センター(46) - 市役所 - 掛川駅前(42) - 小市 - 石畑 - 法泉寺温泉 - 大和田 - 丹間 - ならここの湯 - 居尻(43) - 泉(41)
- 概説
桜木線
- 運行系統および主要停留所
- 概説
過去に所管していた路線
東循環線
- 概説
満水(たまり)線
- 運行系統および主要停留所
- 概説
運賃
- 市街地循環線は1乗車100円均一(小児同額・特割なし)、それ以外の路線は初乗り200円で運賃最高額が300円となっている。
乗車券類
ジーネットと共通の回数券が導入されている。
静鉄グループのICカードLuLuCaなどの乗車カードは一切導入されていない。
車両
現況
車両の変遷
- 1988年(昭和63年)3月の開業当初は静岡鉄道からの譲渡による大型車3台(いすゞCJM470V 低床タイプ)で営業運行を開始した。静岡鉄道の在来路線カラーの赤色の部分を黄色に変えていた[12]。また、は山鳩をデザイン化したマークが全面と側面に貼られ、やまばと1号から3号まで愛称が付けられていた。貸切代替バスであったため、いずれも車体表記は「貸切」「限定」であった[13]。
- 1990年(平成2年)に静岡鉄道の路線を承継した際には、静岡鉄道からの譲渡により中型車5台(日野レインボーRJ172BA・やまばと4号から8号)が増備された[14]。
- 1993年(平成5年)には小型観光バス(三菱ふそうエアロミディMJ5系観光タイプ)が投入され貸切バスの営業を開始し、[4]1999年(平成11年)にも後継車種(三菱ふそうエアロミディMJ6系観光タイプ)が追加投入された。
- 2003年(平成15年)には「市街地循環線」の開設にあたり、小型低床バス(三菱ふそうエアロミディME17DF)が新製投入された。車両は掛川市からの貸与で掛川市のKの文字をデザイン化した専用色となっていた[15]。
- 2004年(平成16年)から2005年(平成17年)にかけて、開設当初より運用されていた大型車3台(いすゞCJM)の更新用として、大型車2台(日野HU3KLA)とトップドアの小型車1台(日野リエッセRX4JFE)が導入された[16]。なお、大型車2台は山間路線に適した高出力・エアサスタイプが選定され、神戸市交通局で使用されていたものが導入された。日野自動車製シャシに西日本車体を架装する静鉄グループでは極めて特殊な仕様かつ、初の58MCを架装した車両であった[17]。
- 2007年(平成19年)「東循環線」の開設にあたり、小型低床バス(三菱ふそうエアロミディME17DF)が増備された[18]。
- 2009年(平成21年)1月に元関東バスの日産ディーゼルRNが1台導入された[19]。
- 2013年4月には川崎鶴見臨港バスからエルガミオノンステップが1台導入された。また、この他にも東急バスや京成バスからの移籍車が在籍している。
- 2017年には相鉄バスから移籍したエアロミディMKのノンステップ車が導入され、「茶のみやきんじろう」デザインバス として運行されている。
脚注
注釈
- ^ ツーステップ車とRNはワインレッドの部分が黄色、RN以外のノンステップ・ワンステップ車はブロックパターンは青の部分を赤、赤の部分を黄色に変え、四角枠パターンは青の部分をオレンジに変えたもの。
出典
- ^ a b 『バスラマインターナショナル No.35(Vol.7 No.3)』ぽると出版、1996年4月25日、34頁。ISBN 4-938677-35-0。
- ^ 『写真で綴る静岡鉄道70年の歩み』静岡鉄道株式会社、1989年4月、165頁。
- ^ 『静鉄グループ百年史 過去から未来へのメッセージ』静岡鉄道株式会社、2020年3月、137頁。
- ^ a b 「過疎路線代替運行の掛川バスサービスが観光部門に進出 - 掛川市」『静岡新聞』1993年7月10日、朝刊21面。
- ^ 『静鉄グループ百年史 過去から未来へのメッセージ』静岡鉄道株式会社、2020年3月、249頁。
- ^ 掛川バスサービス公式ホームページサイト 路線案内2021年2月5日閲覧。
- ^ 『掛川市議会会議録 平成19年 第2回定例会』掛川市、2007年2月26日。
- ^ 『掛川市議会 平成13年 第3回定例会 会議録』掛川市、2001年6月18日。
- ^ 『掛川市議会 会議録 平成21年 第8回定例会12月24日』掛川市、2009年12月24日。
- ^ 『バスマガジン vol.44』講談社ビーシー、2010年11月27日、49頁。ISBN 978-4-06-366701-1。
- ^ 『バスラマインターナショナル No.147(Vol.26 No.1)』ぽると出版、2014年12月27日、50頁。ISBN 978-4-89980-147-4。
- ^ 加藤 佳一 編『BJハンドブックス No.39 しずてつジャストライン』BJエディターズ、2003年5月1日、35頁。ISBN 4-434-01904-X。
- ^ 『バスラマインターナショナル No.35 (Vol.7 No.3)』ぽると出版、1996年4月25日。ISBN 4-938677-35-0。
- ^ 加藤 佳一 編『BJハンドブックス No.39 しずてつジャストライン』BJエディターズ、2003年5月1日、45頁。ISBN 4-434-01904-X。
- ^ 『バスマガジン vol.44』講談社ビーシー、2010年11月27日、50頁。ISBN 978-4-06-366701-1。
- ^ 『バスマガジン vol.44』講談社ビーシー、2010年11月27日、56頁。ISBN 978-4-06-366701-1。
- ^ 『バスマガジン vol.44』講談社ビーシー、2010年11月27日、57頁。ISBN 978-4-06-366701-1。
- ^ 『バスマガジン vol.44』講談社ビーシー、2010年11月27日、67頁。ISBN 978-4-06-366701-1。
- ^ 『バスマガジン vol.44』講談社ビーシー、2010年11月27日、55頁。ISBN 978-4-06-366701-1。
参考文献
- 『写真で綴る静岡鉄道70年の歩み』静岡鉄道株式会社、1989年4月
- 『静鉄グループ百年史 過去から未来へのメッセージ』静岡鉄道株式会社、2020年3月
- 『掛川市議会 平成13年 第3回定例会 会議録』掛川市、2001年6月18日
- 『掛川市議会会議録 平成19年 第2回定例会』掛川市、2007年2月26日
- 『掛川市議会 会議録 平成21年 第8回定例会12月24日』掛川市、2009年12月24日
- 『バスラマインターナショナル No.35(Vol.7 No.3)』ぽると出版、1996年4月25日*『バスラマインターナショナル No.147(Vol.26 No.1)』ぽると出版、2014年12月27日
- 『バスマガジン vol.44』講談社ビーシー、2010年11月27日
- 加藤 佳一 編『BJハンドブックス No.39 しずてつジャストライン』BJエディターズ、2003年5月1日
外部リンク