指定カーストと指定部族
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インド亜大陸における指定部族(英:Scheduled Tribes)とは、インド社会においてヒンドゥー教やイスラーム教などの大宗教に属さず、固有の文化を保ちつづけてきたとみなされるコミュニティを指す名称である[1]。指定カースト(英:Scheduled Castes)は不可触民とほぼ同義である。
指定カースト
[編集]→「不可触民」を参照
指定部族
[編集]トライブとは、インド社会が宗教徒集団によって構成されているとみなしたイギリス植民地時代のインド社会観に淵源と由来をもつ区分[2]であり、「カースト」とならんでインド社会の記述単位とされた範疇である[3]。なお、現代インドでは、インド憲法第342条にもとづき、大統領令によって州または州の一部ごとに指定部族(Scheduled Tribes)が設けられている。500以上の指定部族、約5000万人が認定されている[4]。
脚注
[編集]- ^ 藤井(2007)
- ^ 『南アジアを知る事典』(1992)
- ^ 1885年、インドで民俗誌調査をおこなっていたH.H.リズリらの植民地官僚がラホールに集まり、カーストとトライブに関する定義の確認をおこなった。『南アジアを知る事典』(1992)
- ^ 指定部族 ブリタニカ国際大百科事典
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 藤井毅『インド社会とカースト』山川出版社<世界史リブレット86>2007.12、ISBN 4-634-34860-8
- 辛島昇・前田専学・江島惠教ら監修『南アジアを知る事典』平凡社、1992.10、ISBN 4-582-12634-0