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承天閣美術館

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承天閣美術館

玄関、第一展示室棟
承天閣美術館の位置(京都市内)
承天閣美術館
京都市内の位置
施設情報
正式名称 相国寺承天閣美術館
前身 承天閣美術館、萬野美術館
専門分野 中近世の日本美術
開館 1984年
所在地 602-0898
京都府京都市上京区今出川通烏丸東入上ル相国寺門前町701
位置 北緯35度2分0.9秒 東経135度45分45.4秒 / 北緯35.033583度 東経135.762611度 / 35.033583; 135.762611座標: 北緯35度2分0.9秒 東経135度45分45.4秒 / 北緯35.033583度 東経135.762611度 / 35.033583; 135.762611
プロジェクト:GLAM
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承天閣美術館(じょうてんかくびじゅつかん)は、京都府京都市上京区相国寺境内にある美術館

相国寺創建600年記念事業の一環として1984年に開館した。相国寺および臨済宗相国寺派に属する鹿苑寺(金閣寺)や慈照寺(銀閣寺)などが所有する墨蹟・絵画・工芸品等の文化財(国宝 2件(5点)[1]と国の重要文化財多数を含む)を収蔵・展示している。2004年には同年閉館した萬野美術館大阪市)から国宝・重要文化財を含む約200点の美術品が寄贈された。

館名の「承天閣」は、相国寺の詳名である「相国承天禅寺」にちなむものである。なお「承天閣美術館」は法人格を有せず、国宝、重要文化財をはじめとする作品の所蔵者は相国寺および関連寺院である。

開基足利義満600年忌の記念事業として増改築を行って2007年5月13日に全館オープンし、展示室の面積は従来の倍以上となった。

施設

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十牛の庭
  • 第一展示室
  • 第二展示室
  • 中央ロビー
  • 東ロビー
  • 西回廊、中央回廊(ホワイエ)、東回廊
  • 前庭
  • 十牛の庭

相国寺および関連寺院伝世品

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無学祖元墨蹟

国宝

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重要文化財

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相国寺所有
光源院(相国寺塔頭)所有
  • 春屋妙葩頂相 吉山明兆
鹿苑寺(金閣寺)所有
慈照寺(銀閣寺)所有
  • 春屋妙葩頂相 自賛

萬野美術館旧蔵品等

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国宝

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  • 玳玻天目茶碗 南宋時代、吉州窯

重要文化財

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(特記なきものは相国寺所有)

  • 紙本金地著色蔦の細道図 六曲一双 伝俵屋宗達
  • 絹本著色白雲紅樹図 池大雅
  • 紙本金地著色遊楽図 六曲一隻
  • 紙本著色源公忠像(佐竹本三十六歌仙絵巻断簡)
  • 絹本著色白楽天像 無学祖元賛
  • 紙本著色七難七福図 3巻 円山応挙(附:応挙筆画稿2巻、祐常筆注文画稿1巻)
  • 絹本著色孔雀牡丹図 円山応挙
  • 紙本墨画淡彩瀑布図[2] 円山応挙 安永元年(1772年)四月の年記
  • 紙本墨画毘沙門天図 雪舟[3]
  • 絹本墨画淡彩山水図 謝時臣筆
  • 一山一寧墨蹟 金剛経序
  • 寂室元光墨蹟 貞治丙午
  • 竺田悟心墨蹟 至順元年(鹿苑寺蔵)
  • 乾峯士曇墨蹟 初心弁道
  • 月礀文明墨蹟(2字目は石偏に「閒」)「同途」二大字
  • 霊石如芝墨蹟 餞別偈(慈照寺蔵)
  • 南堂清欲墨蹟 至正丁亥
  • 拙庵徳光墨蹟(金渡墨蹟)(鹿苑寺蔵)
  • 慈円僧正願文 嘉禄元年
  • 後光厳院宸翰消息(何条事候哉云々)
  • 黄瀬戸大根文鉦鉢
  • 楽焼赤茶碗(加賀)本阿弥光悦作
  • 唐津鉄斑文壺
  • 黒漆壺胡籙(5字目は竹冠に「録」)貞治二年銘
  • 源氏夕顔蒔絵手箱
  • 鋳銅梅竹文透釣燈籠 天文廿一年銘
  • 菊花双雀鏡
  • 無文磬
  • 芦屋無地真形釜
  • 芦屋七宝文真形釜

展覧会

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所在地

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  • 〒602-0898 京都府京都市上京区今出川通烏丸東入上ル相国寺門前町701

交通アクセス

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脚注

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  1. ^ 当美術館のサイトに「国宝5点」とあるのは「無学祖元墨蹟 4幅」を4点と数えているためで、指定の件数としては「2件」になる。
  2. ^ 平成30年10月31日文部科学省告示第208号
  3. ^ 本作品は、萬野美術館旧蔵品ではなく、他の個人コレクションにあったものである。

参考文献

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  • 承天閣美術館 入館案内(2015年8月18日閲覧)

外部リンク

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