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戸石泰一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

戸石 泰一(といし たいいち、1919年1月28日 - 1978年10月31日)は、日本の小説家

人物・来歴

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宮城県仙台市生まれ。母親の長兄は吉野作造[1]。旧制第二高等学校をへて1940年、東京帝国大学に入学。同期に阿川弘之がいた。その年の冬、太宰治を訪問、その後も知遇を受ける。戦争中は召集され南方に向かう。太宰の作品「未帰還の友に」の登場人物のモデルの一人だという[2]千谷道雄、阿川らと麻雀をやっていたという。

戦後復員してしばらくは仙台にいたが、太宰の死をきっかけに上京、太宰の全集の編集にたずさわりながら田中英光と交友する。1950年代から1960年代にかけて文学の第一線から離れ、東京都の高校教員として勤務しながら労働組合活動にも尽力した。

1970年代からふたたび小説を書き始め、『民主文学』誌を中心に活動。大学時代からの友人古山高麗雄との関係から『季刊藝術』誌にもしばしば寄稿した。

著書

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  • 『夜学生』(柏林書房、ルポルタージュ・シリーズ 日本の証言) 1955、復刻版(三人社) 2014.12
  • 『青い波がくずれる』(東邦出版社) 1972
  • 『火と雪の森』(津軽書房) 1976、新版 1993.8
  • 『消燈ラッパと兵隊』(ベストセラーズ) 1976
  • 『愛と真実 戸石泰一エッセイ集』(学習の友社) 1978
  • 『五日市街道』(新日本出版社) 1980
  • 『未来をひらく青年期教育 戸石泰一教育論集』(新教育文化研究所編、あゆみ出版) 1980.11

共著

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  • 『現代の高校生 親と子の対話のために』(田代三良共著、新日本出版社、新日本新書) 1972
  • 『高校生と学校・家庭』(田代三良共著、新日本出版社、新日本新書) 1979

脚注

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  1. ^ 鶴岡、2020、p247
  2. ^ 鶴岡、2020、p251

参考文献

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  • 『青い波がくずれる』新版解説(鶴岡征雄執筆)