成松大介
自衛隊より公表された肖像写真 | |||||||||||||||
個人情報 | |||||||||||||||
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国籍 | 日本 | ||||||||||||||
生誕 | 1989年12月14日(35歳)[1] 熊本県 | ||||||||||||||
身長 | 172 cm (5 ft 8 in)[1] | ||||||||||||||
体重 | 65 kg (143 lb)[1] | ||||||||||||||
スポーツ | |||||||||||||||
競技 | ボクシング | ||||||||||||||
階級 | ライトウェルター級・ライト級 | ||||||||||||||
所属 | 自衛隊体育学校 | ||||||||||||||
特徴 | 左ボクサーファイター[2] | ||||||||||||||
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成松 大介(なりまつ だいすけ、1989年12月14日 - )は、日本の男子アマチュアボクシング元選手。2016年リオデジャネイロ五輪と2020年東京五輪(2021年開催)のライト級に出場[3][4]。2018年アジア大会ライトウェルター級銅メダリスト。熊本県出身。東京農業大学卒業。自衛隊体育学校所属の幹部自衛官(2021年7月現在の階級は1等陸尉[5])。
来歴
[編集]5歳から小学校4年生まではサッカー、小学校5・6年生ではバスケットボール、中学生になると軟式テニス部と色々な部活動を渡り歩き[6]、 熊本県立熊本農業高等学校在学中にボクシングを始めた[7]。2018年までに全日本選手権でバンタム級・ライト級・ライトウェルター級の3階級で通算8度優勝した[7][8]。特に2010年から2015年までは6連覇を達成した[9]。
2012年に東京農業大学経済学科を卒業[10]後、自衛官となり自衛隊体育学校に所属。
2013年と2015年の世界選手権に出場し、それぞれベスト16に入った[9]。
2015年アジア選手権(バンコク)ライト級で銅メダルを獲得した[11]。
2016年4月、リオ五輪アジア・オセアニア予選でライト級3位となり、五輪出場枠を獲得して日本代表に決まった[7]。リオ五輪では1回戦でベネズエラの選手に判定勝ちしたが、2回戦でアメリカの選手に判定負けした[10]。
2018年アジア競技大会(インドネシア)ライトウェルター級で銅メダルを獲得した[8]。
2019年2月、自体校の並木月海と共に日本ボクシング連盟から2018年度アマチュア部門最優秀選手賞の表彰を受けた[12]。4月のアジア選手権(バンコク)64kg級では2回戦まで[13]、9月の世界選手権(エカテリンブルク)ライト級では3回戦(ベスト16)まで[14]、10月の東京五輪ボクシング競技テストイベント(両国国技館)63kg級では準決勝まで[15]、それぞれ進出した。11月24日、東京五輪の予選代表選考会を兼ねた全日本選手権63kg級で優勝し、東京五輪アジア・オセアニア予選への出場権を獲得した[16]。
2020年3月5日、東京五輪アジア・オセアニア予選ライト級で初戦となった2回戦でヨルダンの選手に敗れた[17]。日本ボクシング連盟は3月20日、東京五輪の開催国枠で出場する男子3名のうち、63kg級(ライト級)に成松を充てることに決定した[18]。
2021年7月25日、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により開催が1年延期された東京五輪のライト級競技に出場した。初戦はコンゴ共和国の選手に5-0の判定で勝利したが、この試合で額を陥没骨折し、2回戦は棄権した[4]。9月26日、引退を決意したことをTwitterで表明した[19]。10月20日の記者会見では「高いレベルのコンディション維持が難しくなった」と説明する一方で「すごくいいボクシング人生だった」と語った[20]。
脚注
[編集]- ^ a b c “選手プロフィル 成松 大介”. 時事通信社 (2019年9月27日). 2019年11月25日閲覧。
- ^ 善理俊哉 (2021年7月23日). “【TOKYO2020 ボクシング】日本代表名鑑Vol.4 成松大介「人間同士の勝負。チャンスは必ずある」”. ボクシング・マガジン. 2023年12月30日閲覧。
- ^ “リオデジャネイロオリンピック2016 ボクシング 8月9日の結果”. 日本オリンピック委員会. 2019年9月21日閲覧。
- ^ a b “ボクシング男子ライト級の成松大介が2回戦を棄権…額を陥没骨折”. スポーツ報知 (2021年7月26日). 2023年12月30日閲覧。
- ^ “防衛省Twitter”. 防衛省 (2021年7月25日). 2021年7月27日閲覧。
- ^ “ボクシング注目選手:リオの雪辱を誓う成松、森坂に加え、井上尚弥が絶賛する新星に注目。女子は那須川天心の幼馴染に期待”. Olympic Channel (2019年4月13日). 2020年5月11日閲覧。
- ^ a b c “<リオへ届け 被災地からのエール> ボクシング・成松大介 普段通り「行ってこい」”. 東京新聞 (2016年7月26日). 2019年9月21日閲覧。
- ^ a b “自衛隊体育学校ニュース 第88回全日本ボクシング選手権大会”. 自衛隊体育学校 (2018年11月20日). 2019年9月21日閲覧。
- ^ a b “ボクシング注目選手:リオの雪辱を誓う成松、森坂に加え、井上尚弥が絶賛する新星に注目。女子は那須川天心の幼馴染に期待”. Olympic Channel Services (2019年4月30日). 2019年9月22日閲覧。
- ^ a b “農友会ボクシング部 森坂 嵐 君(国際バイオビジネス学科2年)・OB成松大介 氏(H24経済学科卒・自衛隊体育学校所属)リオデジャネイロオリンピック ボクシング競技結果報告”. 東京農業大学 (2016年8月23日). 2019年9月21日閲覧。
- ^ “2015 アジア選手権大会について⑧(報告)”. 日本ボクシング連盟. 2019年11月21日閲覧。
- ^ “2018年度最優秀選手賞表彰について”. 日本ボクシング連盟 (2019年2月8日). 2019年9月21日閲覧。
- ^ “【36年ぶり!岡澤銀メダル獲得】2019アジア選手権大会(試合結果4/26決勝,結果4/25・23・22・21・20・19)”. 日本ボクシング連盟 (2019年4月26日). 2019年11月17日閲覧。
- ^ “成松大介は3回戦敗退=ボクシング世界選手権”. 時事通信社 (2016年9月18日). 2019年11月17日閲覧。
- ^ “東京五輪テストイベント】非公開でも注目度高きプレ大会”. 日本ボクシング連盟 (2016年11月3日). 2019年11月17日閲覧。
- ^ 共同通信社 (2019年11月24日). “ボクシング63キロ級は成松がV 全日本選手権、男子”. 日本オリンピック委員会. 2019年11月25日閲覧。
- ^ “男子ライト級・成松大介 五輪出場権獲得ならず、初戦で判定負け”. スポニチ (2020年3月5日). 2020年3月12日閲覧。
- ^ 渡辺文重 (2020年3月20日). “【ボクシング】田中亮明、成松大介、森脇唯人が東京五輪内定…開催国枠による選出”. オリンピックチャネル. 2020年3月22日閲覧。
- ^ 成松大介 (2021年9月26日). “午後10:56・2021年9月26日”. 2021年10月1日閲覧。
- ^ “ボクシング・成松大介が引退会見「高いレベルのコンディション維持が難しくなった」”. 報知新聞. (2021年10月20日) 2023年12月30日閲覧。