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懐疑派バスターズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

懐疑派バスターズ(かいぎはバスターズ)とは、社会に蔓延する誤った地球温暖化に対する懐疑論を正し、地球温暖化の実相を伝えることを目的として結成された科学者の集まりのことである[1]。活動はメールでの情報交換や『地球温暖化懐疑論批判』[2][nb 1]などの著作の発行、懐疑派との討論などがある。

著書である『地球温暖化懐疑論批判』は、文部科学省科学技術振興調整費で行われている「戦略的研究拠点育成[4]」事業の一環[5]として、サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)から出版され、科学技術振興機構安井至・上席フェローによっても高い評価を受けている[6]

懐疑派バスターズの一人である東北大学明日香壽川教授によれば、地球温暖化の懐疑派は、温暖化そのものを否定するものや二酸化炭素よりも水蒸気太陽活動の影響の方が大きいとするものなど、7つのグループに分類される。大学研究機関をネットワークした大型プロジェクトIR3Sの代表を務める前東京大学総長小宮山宏三菱総研理事長によれば、地球温暖化に関する懐疑論は、海外ではほとんど問題になっておらず、日本で懐疑論の本が売れるのは不思議との見方を示していた(2009年当時)[7]

関連書籍

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  • 明日香壽川河宮未知生高橋潔吉村純江守正多伊勢武史増田耕一野沢徹川村賢二山本政一郎『地球温暖化懐疑論批判』[2]東京大学 IR3S/TIGS叢書 2009年。NCID BB00024451全国書誌番号:21670119

脚注

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  1. ^ 叢書『地球温暖化懐疑論批判』は「中国におけるCDM普及に向けての学際的研究」の一環としてワーキング・ペーパーにまとめられた「地球温暖化問題懐疑論へのコメント Ver 2.2」を下敷きとし、さらに最新の研究成果を踏まえ発展させもので、明日香壽川教授、住明正教授を中心としてまとめられた[3]

出典

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  1. ^ (上)懐疑派と議論 本格化 : 温暖化異聞 環境 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
  2. ^ a b 地球温暖化懐疑論批判 IR3S/TIGS叢書No.1”. 東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S). 2012年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月23日閲覧。
  3. ^ “第35期第1回評議員会議事概要”, 天気 (日本気象協会) 56 (7): p. 518-534, (2009), https://www.metsoc.jp/tenki/pdf/2009/2009_07_0026.pdf 2011年1月1日閲覧, "温暖化等の問題に関しては,我々もメディアの人とミーティングを持つ等いろいろなことをしているので,これからも進んでいくと思う.例えば温暖化に関する懐疑論に関しても,明日香(壽川)さんたちの非常によくまとめたホームページが存在するので,印刷してもっと配布しようと考えている.しかし,組織としてそういう意思決定,価値観を伴うような決定をするのは問題があるので個人がやるしかない." 
  4. ^ 戦略的研究拠点育成
  5. ^ 平成19年度科学技術振興調整費の評価結果等について 2.2. 戦略的研究拠点育成-文部科学省
  6. ^ 地球温暖化懐疑論批判という冊子 11.15.2009 市民のための環境学ガイド
  7. ^ 「知の構造化」で温暖化懐疑論に終止符を | NIKKEI NET 日経Ecolomy:インタビュー(ウェイバックマシン版)

関連項目

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