愛らしき口もと目は緑
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愛らしき口もと目は緑 Pretty Mouth and Green My Eyes | |
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作者 | J・D・サリンジャー |
国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
ジャンル | 短編小説 |
初出情報 | |
初出 |
『ザ・ニューヨーカー』 1951年7月14日 |
出版元 | コンデナスト社 |
刊本情報 | |
収録 | 『ナイン・ストーリーズ』 |
出版元 | リトル・ブラウン社 |
出版年月日 | 1953年 |
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「愛らしき口もと目は緑」(あいらしきくちもと めはみどり、原題: Pretty Mouth and Green My Eyes)は、J・D・サリンジャーの短編小説。『ザ・ニューヨーカー』1951年7月14日号に掲載された。短編集『ナイン・ストーリーズ』(1953年)の7番目に収められている。短めの会話劇だが、終盤では「女」とジョーニーが同一人物であるというどんでん返しの可能性が示唆されている[1]。
あらすじ
[編集]銀髪の男リーと青い目の若い女が部屋で電話のベルを聞いている。リーが電話に出ると相手は友人のアーサーで、妻のジョーニーの居場所を訊ねる。アーサーは妻の浮気を疑っており、酔って興奮している。アーサーは妻にはうんざりしていると語り、かつて彼女に詩を送ったことを自嘲的に話す。
「 | ひょいとこの、思い出しちまうんだなあ――きまりの悪い話だけどさ――二人でデートし始めたころに、おれがあいつに書いて送った詩のことを、ふと考えたりしちまうんだよ。『肌白く薔薇色の頬。愛らしき口もと目は緑』全くどうも決まりの悪い話だけどさ――昔はこの詩を読むといつもあいつのことが思い浮かんだんだ。あいつの目は緑じゃない――海の貝殻みたいな目だよ、あいつのは――なのに、とにかくあいつのことが思い浮かぶんだ。 | 」 |
電話が切れると女は興奮した様子を見せる。するとまたアーサーから電話がかかってくる。アーサーはジョーニーがいま帰ってきたと言うのを聞いて、リーは驚く[1]。
主な日本語訳
[編集]- 愛らしき口もと目は緑(『ナイン・ストーリーズ』野崎孝訳、 新潮文庫)
- 愛らしき口もと目はみどり(『九つの物語』中川敏訳、 集英社文庫)
- 可憐なる口もと 緑なる君が瞳(『ナイン・ストーリーズ』柴田元幸訳、ヴィレッジブックス )