愛のメロディー (ボビー・ヴィントンの曲)
「愛のメロディー」 | |
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ボビー・ヴィントン の シングル | |
初出アルバム『Melodies of Love』 | |
B面 | I'll Be Loving You |
リリース | |
規格 | 7" (45 rpm) |
ジャンル | アダルト・コンテンポラリー・ミュージック |
時間 | |
レーベル | ABCレコード |
作詞・作曲 | ヘンリー・メイヤー、ボビー・ヴィントン |
プロデュース | ボブ・モーガン |
「愛のメロディー」(あいのメロディー、My Melody of Love)は、アメリカ合衆国の歌手ボビー・ヴィントンによる1974年のポピュラー音楽の楽曲。もともとは、ヘンリー・メイヤー (Henry Mayer) が作曲したドイツ語の歌であったが、これをもとにヴィントンが(英語の歌詞を載せ)アルバム『Melodies of Love』に収録した。
ヴィントンは、ネバダ州ラスベガスに出演しているときに、メイヤーの曲を改作することを思いついた。原曲は「Herzen haben keine Fenster」(「心には窓がない」の意)といい、ドイツやオーストリアで、オーストリア人の歌手エルフィ・グラフ (Elfi Graf) によってヒットとなっていた。1974年はじめ、イギリスのデュオ、ピーターズ・アンド・リー (Peters and Lee) は、この曲に新たに英語の歌詞をつけて「Don't Stay Away Too Long」というシングルを出した。ピーターズ・アンド・リー盤は、アメリカ合衆国ではチャート入りを果たせなかったが、全英シングルチャートでは3位まで上昇した[1]。ヴィントンが書いた歌詞は、リフレインで英語とポーランド語を交互に用いるコードスイッチングを行なっている。
Moja droga, ja cię kocham,
Means that I love you so.
Moja droga, ja cię kocham,
More than you'll ever know.
Kocham ciebie całym sercem,
Love you with all my heart.
「愛のメロディー」は、ヴィントンにとって1964年にBillboard Hot 100の首位に立った「ミスター・ロンリー」以来ほぼ十年ぶりの、アメリカ合衆国のポップ・チャートでTOP 5に入るヒット作となり、1974年11月に、Billboard Hot 100 において2週にわたって3位となり、アメリカレコード協会 (RIAA) からゴールドディスクの認定を受けた[2]。加えて、『ビルボード』誌のイージーリスニング・チャート(easy listening chart:Adult Contemporary chart の前身)においては、1週だけ首位に立ち、ヴィントンにとってはこのチャートで首位をとった4曲目のヒット作となった。隣国カナダでも大ヒットしチャートで「涙のくちづけ」(1972)以来の第1位を記録した。曲の成功によっては、ヴィントンには新たに「the Polish Prince」(「ポーランドのプリンス」の意)という渾名がつけられた[1]。この曲は、1975年から1978年まで、カナダのCTVテレビジョンネットワークで放送されていたヴィントンのバラエティ番組『The Bobby Vinton Show』のテーマ曲にもなった。1970年代半ばから末にかけて、この曲は『The Lawrence Welk Show』で何回も演奏された。
カバー
[編集]フランスではBoris Bergmanがボビー・ヴィントンの英詩をフランス語に訳し"Ma melodie d'amour"として ミレイユ・マチュー盤が1976年にヒット。日本ではシャンソン歌手の多くがこの作品を取り上げている。
脚注
[編集]- ^ a b Hyatt, Wesley (1999). The Billboard Book of #1 Adult Contemporary Hits (Billboard Publications)
- ^ Whitburn, Joel (1996). The Billboard Book of Top 40 Hits, 6th Edition (Billboard Publications)