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愛のペガサス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『愛のペガサス』
プリンススタジオ・アルバム
リリース
録音 カリフォルニア州バーバンク アルファ・スタジオ[1]
ジャンル R&Bファンクディスコロック
時間
レーベル ワーナー・ブラザース・レコード
プロデュース プリンス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 22位(アメリカ[2]
  • プリンス アルバム 年表
    フォー・ユー
    (1978年)
    愛のペガサス
    (1979年)
    ダーティ・マインド
    (1980年)
    テンプレートを表示

    愛のペガサス』(原題:Prince)は、アメリカ合衆国のミュージシャン、プリンス1979年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。プリンスのアルバムとしては初めて、アメリカ国内でプラチナディスクの認定を受けた[3]

    背景

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    デビュー作『フォー・ユー』に引き続き、プリンス自身がボーカルのみならず全パートの楽器も担当した。収録曲のうち「ウォナ・ビー・ユア・ラヴァー」と「アイ・フィール・フォー・ユー(恋のフィーリング)」は、元々はパトリース・ラッシェンに提供するために作られたが、いずれもラッシェンに却下された[4]。「バンビ」の歌詞は、同性愛の女性に恋をした男性の視点となっている[5]

    「ウォナ・ビー・ユア・ラヴァー」は、プリンス初のミュージック・ビデオも制作され、様々な楽器を一人で演奏する映像がフィーチャーされている[4]。本作は1980年、プリンスのアルバムとしては初めて日本盤LPも発売された[6]

    反響

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    アメリカの総合アルバム・チャートBillboard 200では、1980年1月19日に最高22位を記録した[2]。また、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは、1979年12月22日に3位を記録した[7]

    評価

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    Stephen Holdenは1980年4月3日付の『ローリング・ストーン』誌のレビューにおいて「プリンスは、スモーキー・ロビンソン以来と言えるほどスリリングなR&Bファルセットの持ち主というだけでなく、このミネアポリスで生まれた19歳の神童は、曲作りもプロデュースも、そしてシンセサイザー、ギター、ドラムス、パーカッションといった楽器を含むワン・マン・バンドも自分でやってしまった」「ロビンソンとプリンスの最大の違いは、プリンスの露骨に性的な表現である」と評した[8]。また、Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「デビュー作におけるアーバンR&Bやファンク的なアプローチを発展させた作品だが、彼が冒険的かつセクシーな独自のサウンドを確立させていく最初の予兆であり、前作よりもずっと完成度が高い」と評している[9]

    2016年4月22日付の『ガーディアン』紙の企画「Prince: every album rated - and ranked」では、プリンスの全37作中9位となり「彼は若くして既にディスコ/ソウルを極め、更にハードロック的な"Bambi"などの曲で、他の領域にも踏み出そうとしていた」と評されている[10]

    収録曲

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    全曲ともプリンス作。

    Side 1
    1. ウォナ・ビー・ユア・ラヴァー - "I Wanna Be Your Lover" - 5:50
    2. つれない仕打ち - "Why You Wanna Treat Me So Bad?" - 3:49
    3. セクシー・ダンサー - "Sexy Dancer" - 4:18
    4. 寄りそうふたり - "When We're Dancing Close and Slow" - 5:23
    Side 2
    1. ウィズ・ユー - "With You" - 4:00
    2. バンビ - "Bambi" - 4:22
    3. 愛を待ちながら - "Still Waiting" - 4:15
    4. アイ・フィール・フォー・ユー(恋のフィーリング) - "I Feel for You" - 3:24
    5. ゴナ・ビー・ロンリー - "It's Gonna Be Lonely" - 5:28

    制作時のトラックリスト[11]

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    1. Let’s Rock (4:00) (「Dirty Mind」収録の「Let's Work」の原型)
    2. I Wanna Be Your Lover (3:30)
    3. Bambi (3:30)
    4. Why You Wanna Treat Me So Bad? (3:00)
    5. When We’re Dancing Close And Slow (4:30)
    6. With You (4:00)
    7. Still Waiting (3:00)
    8. It’s Gonna Be Lonely (3:50)
    9. Sexy Dancer (2:50)
    10. Darling Marie (2:00) (未発表)

    脚注・出典

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    1. ^ Prince - Prince (1979, Los Angeles Pressing, Vinyl) | Discogs
    2. ^ a b Prince Prince Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2019年9月22日閲覧。
    3. ^ 100 Essential Prince Moments: From High School Basketball to His Final 'Purple Rain' Performance”. Billboard (2016年4月25日). 2019年9月22日閲覧。
    4. ^ a b I Wanna Be Your Lover by Prince”. Songfacts. 2019年9月22日閲覧。
    5. ^ The 20 best Prince songs of all time by the NME office”. NME. TI Media (2018年6月7日). 2019年9月22日閲覧。
    6. ^ 日本初回盤LP (P-10782W)、2005年再発CD (WPCR-75014)共通ライナーノーツ(大伴良則、1980年1月5日)
    7. ^ Prince Prince Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2019年9月22日閲覧。
    8. ^ Holden, Stephen (1980年4月3日). “Prince”. Rolling Stone. 2019年9月22日閲覧。
    9. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Prince - Prince”. AllMusic. 2019年9月22日閲覧。
    10. ^ Price, Simon (2016年4月22日). “Prince: every album rated - and ranked”. The Guardian. Guardian News and Media. 2019年9月22日閲覧。
    11. ^ Album: Prince - Prince Vault”. princevault.com. 2022年5月7日閲覧。

    外部リンク

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