惣山遺跡
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惣山遺跡(そうやまいせき)は、滋賀県大津市三大寺にある、瀬田川の右岸に位置する近江国庁跡に隣接する大型倉庫群である[1]。国の史跡に指定されている。
発掘調査の経緯
[編集]1996年に、桁行7間、梁行4間の瓦葺の南北棟の建造物の礎石が発見され、その北側にも同規模の礎石も発見された。南北が3メートル、東西が1.5メートルの総柱の建物である。その後の調査により、近江国庁の東に隣接して、南北に12棟の建造物が300メートルにわたって直列に並んで配置されていたことが判明した[1]。周囲から大量の瓦が出土しており、総柱の頑丈な瓦葺の倉庫であるとみられ、国庁と一体となって機能した重要な施設であることから、平成10年に国の史跡「近江国府跡」に追加指定の形で指定された[2]。
脚注
[編集]- ^ a b 文化財保護全国協議会 2006, p. 201.
- ^ 滋賀県文化財保護協会 2000, p. 38.
参考文献
[編集]- 文化財保護全国協議会「新版遺跡保存の辞典」、平凡社、2006年5月。
- 滋賀県文化財保護協会『紀要第13号』(レポート)2000年3月。