恵谷治
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(惠谷治から転送)
恵谷 治(えや おさむ、1949年3月28日[1] - 2018年5月20日[2])は、日本のジャーナリスト。早稲田大学地域・地域間研究機構アジア研究所客員教授。著作上の氏名表記の「恵」は旧字体の「惠」を用いている。
民族紛争、軍事情報、特に北朝鮮問題が専門。
来歴
[編集]東京都墨田区に生まれ、その後広島県尾道市向東町に転居。1967年、広島県立尾道北高等学校卒業後、早稲田大学法学部卒。
冷戦時代はソ連の領土拡張主義や軍事的プレゼンス(ソ連脅威論)を取り上げていたが、その後北朝鮮に焦点を移す。北朝鮮の長距離ミサイルや反体制運動等の事情に関して、「SAPIO」に寄稿している。また北朝鮮が拉致した日本人について、50人程度と推定している[要出典]。
著書・著作
[編集]- 『国境の世界 最前線ジャーナリストの体験的国境論』(森谷トラベル・エンタプライズ トラベルジャーナル新書―旅行学入門シリーズ、1982)
- 『アフガニスタン最前線』(芙蓉書房、1983)
- 『西サハラ ポリサリオ戦線の記録』(朝日イブニングニュース社、1986)ISBN 402219149X
- 『ソ連膨張地図の読み方 海と陸の国境と隣国の運命』(光文社 カッパ・ビジネス、1986) ISBN 4334011993
- 『ソ連軍事情報の読み方 クレムリンが見える、世界がわかる』(光文社 カッパ・ビジネス、1987) ISBN 4334012051
- 『ソ連帝国・7つの謎──崩壊か、改革か』(光文社 カッパ・ビジネス、1987) ISBN 4334012132
- 『朝鮮謀略地図の読み方 暗黒半島の真実を暴く』(光文社 カッパ・ビジネス、1988) ISBN 4334012248
- 『北方領土の地政学 日本人の知らない国境の理論』(光文社 カッパ・ビジネス、1989) ISBN 4803324727
- 『ア・ブ・ナ・イ地球の歩き方 国際紛争からどう身を守る?』(大陸書房 TAIRIKU BOOKS、1989)ISBN 4803324727
- 『ギアナ高地を行く 地球最後の探検フィールド』(徳間書店、1990)ISBN 4195543525
- 『ドキュメント金日成の真実 英雄伝説[1921年〜1945年]を踏査する』(毎日新聞社、1993) ISBN 4620309273
- 『金正日 北朝鮮権力の実像』(時事通信社、1995)ISBN 4788795043
- 『精密 世界危険地図 反乱する北朝鮮篇』(徳間書店、1995)(文庫化:『金正日非公認情報 反乱する北朝鮮』(徳間文庫、1998) ISBN 4198908516)
- 『北朝鮮軍、動く 米韓日中を恫喝する瀬戸際作戦』(関川夏央・NK会との共著、ネスコ、1996)
- 『世界危険情報大地図館』(小学館 ポスト・サピオムック、1996) ISBN 4091031331
- 『北朝鮮解体新書 「金正日と朝鮮人民軍」秘密のベールをすべて剥ぐ!』(小学館 ポスト・サピオムック、1997)
- 『北朝鮮の延命戦争 金正日・出口なき逃亡路を読む』(関川夏央・NK会との共著、ネスコ、1998)ISBN 4167519062
- 『北朝鮮 対日謀略白書 金正日が送り込む特殊工作員によるスパイ活動全記録』(小学館、1999)ISBN 4093895619
- 『1967年10月8日 チェ・ゲバラ死の残照』(毎日新聞社、2000)ISBN 4620314420
- 『金正日大図鑑 日本をいまだ脅かす"無法国家・北朝鮮"を徹底解剖』(小学館 ポスト・サピオムック、2000) ISBN 4091031374
- 『金正日の哄笑 南北は本当に和解したのか』(関川夏央・NK会との共著、光文社、2000)ISBN:433497287X
- 『アフガン山岳戦従軍記』(小学館文庫、2001)ISBN 4094025367
- 『「見えない戦争」完全図解 イスラム世界と中東を読む』(ベストセラーズ、2001)ISBN 4584165343
- 『叫べ!「沈黙の国家」日本』(かわぐちかいじとの共著、ビジネス社、2002)ISBN 4828409726
- 『北朝鮮「対日潜入工作」 不審船の目的は何なのか?』(高世仁・宮塚利雄・神浦元彰・野村旗守との共著、宝島社 別冊宝島Real、2002)ISBN 4796628975(文庫版:『北朝鮮「対日潜入工作」』、宝島社文庫、2003)
- 『イラク後の朝鮮半島 東アジアの新局面を探る』(野副伸一・佐藤勝巳・友田錫・朱建栄との共著、亜細亜大学アジア研究所 アジア研究所叢書、2004)
- 『北朝鮮はどんなふうに崩壊するのか』(小学館101新書、2013)
その他「SAPIO」寄稿など。またかわぐちかいじ作の漫画「兵馬の旗」「空母いぶき」の監修もしている。
脚注
[編集]- ^ 『現代物故者事典2018~2020』(日外アソシエーツ、2021年)p.92
- ^ a b “恵谷治氏が死去 世界の紛争地帯を取材 雑誌に記事発表したばかり”. 産経ニュース (産経新聞). (2018年5月21日) 2018年5月21日閲覧。