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悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン』
ザ・ランナウェイズスタジオ・アルバム
リリース
録音

10月12月 1975年

ジャンル ハードロック[1]
ヘヴィメタル[1]
時間
レーベル マーキュリー
プロデュース キム・フォーリー
チャート最高順位
194位(Billboard 200
ザ・ランナウェイズ アルバム 年表
The Runnaways
(1976年)
Queens of Noise
(1977年)
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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
AllMusic4.5/5stars[2]
Christgau's Record GuideC–[3]

悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン』(のうさつばくだん〜きんだんのロックン・ロール・クイーン、The Runaways)は、アメリカ合衆国ロック・バンド、ザ・ランナウェイズのデビュー・スタジオ・アルバム1976年3月16日マーキュリー・レコードからリリースされた。英語の原題は、バンド名と同じで、セルフタイトル・アルバムである。

AllMusic は、このアルバムについて、特にメンバーのチェリー・カーリージョーン・ジェットリタ・フォードについて、レッド・ツェッペリンエアロスミスの楽曲と比較しながら賞賛している[2]

チェリー・カーリーの回顧録『Neon Angel』や、2003年チェリー・レッド・レコードが出した再発盤のライナーノーツ、当事者のジャッキー・フォックス英語版ら、様々なソースによると、マネージャーのキム・フォーリーは、フォックスにレコーディングでの演奏をさせず、実際にレコーディングをおこなったベーシストはナイジェル・ハリソン英語版であったとされる[4]

ドキュメンタリー映画『Edgeplay: A Film About the Runaways』の中では、このアルバムの最初の収録曲「チェリー・ボンブ」が、リードシンガーのチェリー・カーリーのオーディションのためにその場で即席に書かれたものであり、曲名がカーリーの名の発音との言葉遊びであることが語られている。カーリーは、スージー・クアトロの曲をオーディションに用意するよう言われており、「Fever」を選んでいたが、バンドはこの曲の演奏の仕方がわからなかった。そこで、ジェットとフォーリーはこの曲を書き、カーリーにオーディションとして歌わせた。

2009年1月、「チェリー・ボンブ」は、VH1が選んだ「最も偉大なハードロック曲100 (100 Greatest Hard Rock Songs)」において52位にランクされた[5]。「チェリー・ボンブ」のカバーは、音楽ゲームロックバンド』で、ダウンロード可能な楽曲のひとつとして取り上げられている。また、この曲は、映画『バッド・チューニング』、『RV』、『Cherrybomb』、『ランナウェイズ』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に盛り込まれており、マーガレット・チョースタンダップコメディDVDI'm the One That I Want』では冒頭の場面で流れる。

収録曲の「あなたに夢中 (You Drive Me Wild)」は、このバンドを取り上げた2010年の映画ランナウェイズ』に盛り込まれている。この映画でチェリー・カーリーを演じた女優ダコタ・ファニングは、共演したジョーン・ジェット役のクリステン・スチュワートとともに、「チェリー・ボンブ」と「行きづまりの正義 (Dead End Justice)」を演奏した[6]

トラックリスト

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Side one
#タイトル作詞・作曲リードボーカル時間
1.チェリー・ボンブ (Cherry Bomb)」ジョーン・ジェットキム・フォーリーチェリー・カーリー
2.「あなたに夢中 (You Drive Me Wild)」ジェットジェット
3.「錯乱する頭脳 (Is It Day or Night?)」フォーリーカーリー
4.「恋の稲妻 (Thunder)」Mark Anthony、Kari Kromeカーリー
5.ロック・アンド・ロール (Rock and Roll)」ルー・リードジェット
Side two
#タイトル作詞・作曲リードボーカル時間
6.「ラヴァーズ (Lovers)」ジェット、フォーリージェット
7.「アメリカン・ナイツ (American Nights)」アンソニー、フォーリーカーリー
8.「ブラックメイル (Blackmail)」ジェット、フォーリージェット
9.「シークレッツ (Secrets)」カーリー、フォーリー、クローム (Krome)、サンディ・ウェストカーリー
10.「行きづまりの正義 (Dead End Justice)」スコット・アンダーソン (Scott Anderson)、カーリー、フォーリージェット、カーリー

パーソネル

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以下のクレジットは特記のない限りライナーノーツによる[7]

ザ・ランナウェイズ

追加ミュージシャン

テクニカル

  • キム・フォーリー – プロデューサー、指揮
  • アンディ・モリス (Andy Morris) – サウンド
  • スコット・アンダーソン – 制作コーディネーター
  • ギルバート・キング (Gilbert Kong) – マスタリング
  • ビル・ジマーソン (Bill Jimmerson) – レコーディング
  • ローレンス・W・ウェンデルケン (Lawrence W. Wendelken) – レコーディング

アートワーク

  • トム・ゴールド (Tom Gold) – 写真
  • デズモンド・ストローベル (Desmond Strobel) – デザイン

チャート

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チャート(1976年) 最高位
US Billboard 200[8] 194

脚注

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  1. ^ a b Huey, Steve. “The Runaways”. AllMusic. 2011年8月16日閲覧。
  2. ^ a b Henderson, Alex. “The Runaways – The Runaways review”. AllMusic. 2018年12月11日閲覧。
  3. ^ Christgau, Robert (1981). “Consumer Guide '70s: R”. Christgau's Record Guide: Rock Albums of the Seventies. Ticknor & Fields. ISBN 089919026X. https://www.robertchristgau.com/get_chap.php?k=R&bk=70 2019年3月12日閲覧。 
  4. ^ Heatley, Michael [in 英語] (2003). The Runaways (reissue liner notes). The Runaways. London: Cherry Red Records. CDMRED 237。
  5. ^ Stosuy, Brandon (2009年1月5日). “VH1's 100 Greatest Hard Rock Songs”. Stereogum. 2018年12月11日閲覧。
  6. ^ Kreps, Daniel (2010年2月26日). “"The Runaways" Soundtrack: Stewart and Fanning, Plus Stooges, Bowie and More”. Rolling Stone. 2010年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月11日閲覧。
  7. ^ The Runaways (liner notes). The Runaways. en:Mercury Records. 1976. SRM-1-1090。
  8. ^ "The Runaways Chart History (Billboard 200)". Billboard. 2018年12月11日閲覧。