コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

恋人がサンタクロース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
恋人がサンタクロース
松任谷由実楽曲
収録アルバムSURF&SNOW
リリース1980年12月1日
レーベルEXPRESS
作詞者松任谷由実
作曲者松任谷由実
プロデュース松任谷正隆
  • 下記参照。
SURF&SNOW収録順
ワゴンに乗って
でかけよう
(5)
恋人がサンタクロース
(6)
シーズン・オフの心には
(7)

恋人がサンタクロース」(こいびとがサンタクロース)は、松任谷由実の楽曲。1980年12月1日に発売された10枚目のオリジナルアルバム『SURF&SNOW』に収録され、1987年公開の映画『私をスキーに連れてって』の挿入歌ともなった。

概要

[編集]

1980年代以降の日本においては、山下達郎の「クリスマス・イブ」と並び[1]J-POP クリスマス・ソングの定番曲である[1][2]

当初はアルバムの中の1曲に過ぎなかったが、1982年松田聖子がクリスマスアルバム『金色のリボン』でカバーしたことで認知度が高まり、さらに1987年に映画『私をスキーに連れてって』で起用されたことで松任谷のベストアルバム『Neue Musik』の収録曲を決めるファン投票で4位に入るなど、松任谷の代表曲の一つとなっている[3][4]。なお松任谷自身はこの曲をシングルカットしていない。

作詞・作曲は松任谷由実、編曲は松任谷正隆。歌詞にはユーミンらしい「中の上のレベルの家庭」を思わせる乙女チックな趣がある[2]。メロディは、シンコペーションを多用した快適なリズム感を持ち、凝ったコード進行で流れる[2]。松田聖子版は原曲と異なり大村雅朗が編曲を行っている。松任谷は聖子への楽曲提供では専ら「呉田軽穂」の変名を使用してきたが、本曲は唯一「松任谷由実」名義である。

コラムニスト小田嶋隆によると、後に与えた影響は計り知れなく曲の大ヒットによって「クリスマス=サンタクロースと子供たちのイベント、宗教行事から恋人たちの一大恋愛イベントに変わった」と推測している[5]

その後多くのアーティストがカバーを発表している。

発売から38年後の2018年11月8日から12月25日まで、東京駅丸の内口に近い丸ビルで開催された「Marunouchi Bright Christmas 2018 ~北欧から届いたクリスマス with Yuming~[6]の館内BGMに採用。同館西側ロビーの1階から3階の吹き抜けに設置された、高さ8mの巨大なクリスマスツリーが、期間中毎日17時30分から21時の間(15分間隔で上演)、この曲の演奏に合わせ様々な色に変化するライブショーを開催。11月8日の点灯式には松任谷本人も招待され、自らショー開始のスイッチを押してツリーを点灯させ、会場内を盛り上げた[7]

参加ミュージシャン

[編集]

(ベストアルバム『Neue Musik』歌詞カードより)

外部リンク

[編集]

カバー

[編集]

本曲は以下のアーティストによってカバーされている。

また、嘉門タツオは「恋人は新興宗教の教祖」というパロディソングを制作した[9]

Flowerのシングル

[編集]
「恋人がサンタクロース」
Flowerシングル
初出アルバム『Flower
リリース
規格 CDシングル
録音 2012年
日本の旗 日本
ジャンル J-POP
レーベル ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
作詞・作曲 松任谷由実
チャート最高順位
Flower シングル 年表
forget-me-not 〜ワスレナグサ〜
2012年
恋人がサンタクロース
(2012年)
太陽と向日葵
2013年
テンプレートを表示

FLOWERの「恋人がサンタクロース」は、2012年11月28日ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズから4枚目のシングルとして発売された。

概要

[編集]
  • Flowerにとって初めてのカバー曲であり、プロデューサーの松尾潔はダンサブルでスタイリッシュな雰囲気に曲をアレンジした[10]
  • ミュージックビデオは「女の子9人で楽しむクリスマスパーティ」をコンセプトに[10]、スタイリッシュな雰囲気のダンスが収められている[4]

収録曲

[編集]
  1. 恋人がサンタクロース
    作詞・作曲:松任谷由実、編曲:Maestro-T
  2. Still 〜Christmas version〜
    作詞:松尾潔、作曲:川口大輔、編曲:中野雄太
  3. 恋人がサンタクロース (instrumental)
  4. Still 〜Christmas version〜 (instrumental)

外部リンク

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b Winds Score 【ウィンズ】 恋人がサンタクロース”. ヤマハミュージックメディア. 2013年8月16日閲覧。
  2. ^ a b c 恋人がサンタクロース”. ミュージックエイト. 2013年8月16日閲覧。
  3. ^ 松任谷由実/SURF&SNOW [再発]”. CD Journal. 音楽出版社. 2013年8月16日閲覧。
  4. ^ a b FLOWER新曲Music Video解禁! ユーミンの「恋人がサンタクロース」をダンサブルにカバー!”. mFound (2012年11月3日). 2013年8月16日閲覧。
  5. ^ サンタクロースと失われた30年”. 日系ビジネスオンライン. 2015年11月23日閲覧。
  6. ^ Marunouchi Bright Christmas 2018 ~北欧から届いたクリスマス with Yuming~”. SankeiBiz. 2019年11月18日閲覧。
  7. ^ 松任谷由実、丸の内クリスマスツリー点灯式に登場”. 音楽ナタリー. 2018年12月28日閲覧。
  8. ^ 「恋人がサンタクロース」という歌の英語バージョンを収録したCDはないか。”. レファレンス協同データベース. 国立国会図書館. 2013年8月16日閲覧。
  9. ^ 嘉門タツオが年末年始恒例ライブに意欲「20代の頃に歌った『恋人は新興宗教の教祖』に必然性が出てきた」スポーツ報知、2022年12月10日。
  10. ^ a b FLOWER「恋人がサンタクロース」をスタイリッシュカバー”. ナタリー. ナターシャ (2012年11月9日). 2013年8月16日閲覧。

関連項目

[編集]