急速破壊型股関節症
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急速破壊型股関節症(英: rapid destructive coxopathy)は、明らかな基礎疾患のない高齢者の正常な股関節が、6ヶ月~12ヶ月の短期間に急速な破壊をきたす疾患の総称である。
1957年、Forestierらが初めて報告し、1970年にPostelらが疾患概念を確立した[1]。
原因は不明であるが、臼蓋形成不全が背景にあることが多く、また骨頭軟骨下脆弱性骨折[2]との関連が注目されている。
症状
[編集]発症初期から股関節痛を生じ、急速な骨破壊の進行により増強する。
股関節痛による歩行障害や跛行をきたすが、股関節の可動域は比較的保たれることが多い。
進行すると大腿骨頭の消失、股関節脱臼、患側の下肢短縮をきたす。
出典
[編集]- ^ Postel, M.; Kerboull, M. (1970). “Total prosthetic replacement in rapidly destructive arthrosis of the hip joint”. Clinical Orthopaedics and Related Research 72: 138–144. ISSN 0009-921X. PMID 5459776 .
- ^ Bangil, M.; Soubrier, M.; Dubost, J. J.; Rami, S.; Carcanagues, Y.; Ristori, J. M.; Bussiere, J. L. (1996-12). “Subchondral insufficiency fracture of the femoral head”. Revue Du Rhumatisme (English Ed.) 63 (11): 859–861. ISSN 1169-8446. PMID 9010975 .