志津屋
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本社 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒615-0096 京都府京都市右京区山ノ内五反田町35 |
設立 |
1951年12月28日 (1948年創業) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 4130001000949 |
事業内容 | パン・サンドイッチの製造販売ならびに飲食店の営業 |
代表者 | 代表取締役 堀三津雄 |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 35億円(2023年9月実績) |
従業員数 | 156名 |
外部リンク |
www |
株式会社志津屋(しずや)は、京都市右京区に本社を置く製パン会社である。
2024年1月時点で京都市内を中心に21の直営店舗を構えており[1]、全店で1日に1万2000人の利用客がある[2]。
歴史
[編集]1948年に創業[2][3]。当時は河原町でパンや洋菓子の委託販売を行う個人商店であったが、1951年に第1号店舗を出店し「志津屋」を設立した[4]。社名は創業者の妻の名前「志津子」から採られている[2]。太平洋戦争後で物資不足の時代であり、砂糖を蜂蜜で代用していた[5]。また、当初はパンだけでは経営が成り立たず、ケーキなどの洋菓子も取り扱ったり、店内に喫茶コーナーを設けてコーヒーや軽食を提供したりしていた[6]。喫茶コーナーで販売していた39円のコーヒーは「サンキューコーヒー」として人気を集め、志津屋の名前が広まるきっかけとなった[6]。1960年代 - 1970年代にはピザの宅配も行っていた時期がある[5]。
- 1948年:河原町六角下ルに創業者が個人経営のパン・洋菓子委託加工取次店を創業[4]。
- 1951年:河原町通蛸薬師下ルに四条店を出店、「株式会社志津屋」設立[4]。
- 1957年:河原町二条に本社工場を建設[4]。
- 1982年:右京区山ノ内に新工場を建設し、本社を移転[4]。
- 1989年:JR京都駅内に京都駅店を出店[4]。
- 2009年:京都市営地下鉄四条駅・烏丸御池駅に出店[7]。
- 2012年:あんぱん専門店「SIZUYAPAN」をオープン[8][9][10]。
主な商品
[編集]- カルネ
- 丸いフランスパンにハムと玉ねぎ、マーガリンを挟んだサンドイッチ[11]。1975年頃、2代目社長がドイツへ視察に行き、早朝のミュンヘン中央駅構内でカイザーゼンメルを用いたサンドイッチと出会ったことから生まれた[12][13]。志津屋で最も人気がある商品で、全店で1日に6,000個から8,000個販売される[13]。最もスタンダードな「京かるね」のほか、「ペッパーカルネ」「チーズカルネ」などのバリエーションがある[11]。「カルネ」という名称はパリ地下鉄の回数券 (carnet) に由来し、「何度でも買ってほしい」「何度でも来店してほしい」という願いを込めて命名された[13]。
- 元祖ビーフカツサンド
- 特製ソースを塗ったビーフカツをトーストで挟んだサンドイッチ[2]。創業当時から販売されており、カルネと並ぶ人気商品[12]。
- カスクート
- ハムとチーズを堅いフランスパンで挟んだもの[12]。
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カルネ
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ビーフカツサンドとオムレツサンド
店舗
[編集]2024年1月時点で京都市内に20店舗、大阪府枚方市に1店舗が営業しており、右京区山ノ内の御池通沿いに本店と本社工場がある[14]。路面店のほか、京都駅・二条駅などの鉄道駅構内や、洛北阪急スクエア・イオンモール京都桂川などのショッピングセンター内への出店もある。
また、京都市営地下鉄の京都駅・四条駅・烏丸御池駅構内に志津屋の自動販売機が設置されており、一部の商品が購入できる[11]。
脚注
[編集]- ^ “志津屋について”. 志津屋. 2024年11月17日閲覧。
- ^ a b c d “「志津屋」の2大名物、カルネ&元祖ビーフカツサンド”. ことりっぷ (2017年7月13日). 2017年12月6日閲覧。
- ^ “京都人がこよなく愛するパンを味わおう!京都市右京区の「志津屋(しづや)本店」”. GOTRIP! (2017年8月13日). 2017年12月6日閲覧。
- ^ a b c d e f “志津屋の歴史”. 志津屋. 2024年11月17日閲覧。
- ^ a b “神戸・京都・大阪。阪急沿線で愛される老舗のパン。愛されるのには、理由がある。”. TOKK. 阪急阪神マーケティングソリューションズ (2023年3月25日). 2024年11月17日閲覧。
- ^ a b “志津屋流パンづくり”. Club Fame. 2024年11月17日閲覧。
- ^ 地下鉄駅構内に老舗パン店「志津屋」-烏丸御池駅・四条駅で 烏丸経済新聞 2009年2月20日、2017年12月8日閲覧。
- ^ 『語れる ニッポンの旅みやげ』交通新聞社、2016年、121頁。ISBN 978-4330646169。
- ^ 『散歩の達人 京都』交通新聞社、2017年、111頁。ISBN 978-4330792170。
- ^ 『婦人畫報』 2017年2月号、ハースト婦人画報社、143頁。
- ^ a b c “京都のパンといえば「志津屋のカルネ」。カルネシリーズ7商品のおいしさの理由を徹底調査!”. TOKK. 阪急阪神マーケティングソリューションズ (2023年10月21日). 2024年11月17日閲覧。
- ^ a b c “「カルネ」を生んだベーカリー「志津屋」の魅力とは?<京都パン巡り②>”. るるぶ&more.. JTBパブリッシング (2022年3月20日). 2024年11月17日閲覧。
- ^ a b c 「外食史に残したいロングセラー探訪(95)志津屋「カルネ」」『外食レストラン新聞』日本食糧新聞社、2015年4月6日。2024年11月17日閲覧。
- ^ “お店紹介”. 志津屋. 2024年11月17日閲覧。