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賀茂神社 (近江八幡市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
御猟野乃杜から転送)
賀茂神社

夜のライトアップされた賀茂神社本殿
賀茂神社の御神紋
所在地 滋賀県近江八幡市加茂町1691
位置 北緯35度7分30.2秒 東経136度3分59秒 / 北緯35.125056度 東経136.06639度 / 35.125056; 136.06639 (賀茂神社 (近江八幡市))座標: 北緯35度7分30.2秒 東経136度3分59秒 / 北緯35.125056度 東経136.06639度 / 35.125056; 136.06639 (賀茂神社 (近江八幡市))
主祭神 賀茂建角身命
賀茂玉依比賣命
賀茂別雷命
火雷命
社格 旧郷社[1]
創建 天平8年(736年
本殿の様式 三間社流造
別名 御猟野乃杜賀茂神社(みかりののもりかもじんじゃ)
例祭 5月6日(賀茂祭)
主な神事 足伏走馬
地図
賀茂神社の位置(滋賀県内)
賀茂神社
賀茂神社
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賀茂神社(かもじんじゃ)は、滋賀県近江八幡市にある神社である。「御猟野乃杜賀茂神社(みかりののもりかもじんじゃ)」とも称する。

概要

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賀茂神社は奈良時代736年天平8年)に聖武天皇によって創建された。

白村江の戦いの後、天智天皇が「これからは騎乗技術の発展と馬匹の繁殖が大事」と考え、賀茂神社の地に国営牧場を造った。その後、日本の荒廃を憂いた聖武天皇が、国民の災いを封じ国土の平安を祈る神社を建立するため、日本の陰陽道の祖といわれている吉備真備を中心にして、壮大な社殿を構築した。

一般の神社の場合本殿の向きは南向きか東向きだが、陰陽道が関わっている関係で、本殿が北東(表鬼門)という特殊な方位にあり、それにより本殿の向いている方位が南西(裏鬼門)になっている。

創建当初は例祭「賀茂祭」に皇室より幣帛をたまわった[2]。1876年(明治9年)に村社、1914年(大正3年)には郷社に列せられ、神饌幣帛料供進指定神社となる[1]

3万坪の境内のなかには、若宮神社(仁徳天皇が祀られている)、「産霊社(むすびのやしろ)」(産霊の大神が祀られている)、神仏分離令後も残る「不動堂」(大日如来不動明王軍荼利明王大威徳明王降三世明王金剛夜叉明王が祀られている)、庚申堂青面金剛尊が祭られている)があり、同じ加茂町内には境外摂社として日吉神社(大山咋命が祀られている)がある。

主祭神

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賀茂県主氏氏神をまつる[3]

賀茂建角身命:かもたけつのみのみこと。神武東征にあたり八咫烏に化身して神武天皇を導いた。
賀茂玉依比賣命:かもたまよりひめのみこと。賀茂建角身命の娘。
賀茂別雷命:かもわけいかづちのみこと。賀茂玉依比賣命と大山咋神(一説には火雷命)の間の子。
火雷命:ほのいかづちのみこと。八雷神の一。

賀茂祭

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当社は、社地選定(717年(養老元年))の4月15日および賀茂大神鎮座(736年(天平8年))の5月6日を例祭日としている。なお、近年は6日以降最初の日曜日に大祭を行っている[4]

当社の大祭である賀茂祭に先立ち、賀茂玉依比賣命の父神ともされる大山咋神を祀る摂社「日吉神社」の祭礼が、4月13日を宵宮、14日を例祭として執り行われる。賀茂祭は、4月15日の神幸祭(みあれさい、別名「御生れ祭」)に始まり、5月6日の大祭を経て、7日の御宴祭で納める。大祭後に渡御、御旅所神事を行ってから競馬神事「足伏走馬」を行う[5]

馬との関わり

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当地に日本初の国営牧場が置かれたことから、創建当初より馬との関わりが深く、「馬の聖地」として崇敬が寄せられる。

創建時より、御料地「御猟野(みかりの)」として、猟や競馬が行われていた。さらに、平安時代に始められた京都上賀茂神社競馬会神事後白河上皇の意により当地でも継承した。例祭賀茂祭では、およそ 400m の直線の馬場を用いて、7頭の馬により、2頭ずつ 7回の競走を行い、上賀茂神社の競馬会に参加する馬を決する神事「足伏走馬(あしふせそうめ)」が行われる[6]

境内には、日本一大きな神馬像が置かれる[7]

1月第2日曜日には全国「馬・競馬・乗馬」安全祈願大祭並びに新年馬乗初式を、毎月初午には初馬祭を執り行う[8]

2011年(平成23年)に創建1275年を迎え、2015年(平成27年)の式年大祭を期して、式年造営事業を展開している。この機会に、馬の魂を鎮め、祀る社殿たる「馬鎮霊社」を創建する計画である[9]

所在地

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滋賀県近江八幡市加茂町1691

交通アクセス

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近江鉄道八日市線(万葉あかね線)は、「近江八幡駅から」を参照(※当神社は篠原駅の方が近い)。

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b 滋賀県神社庁サイト/神社紹介2012年12月20日閲覧
  2. ^ 賀茂神社サイト/賀茂神社の歴史2012年12月20日閲覧
  3. ^ 賀茂神社サイト/賀茂大神2012年12月20日閲覧
  4. ^ 6日に大祭を行えない場合は6日に変更を報告する例祭奉告祭を行う。賀茂神社サイト/5月のまつり2012年12月20日閲覧
  5. ^ 賀茂神社サイト/賀茂祭とは2012年12月20日閲覧
  6. ^ 賀茂神社サイト/特殊神事「足伏走馬」2012年12月20日閲覧
  7. ^ 平成2年当時。賀茂神社サイト/詳しいゆらい2012年12月20日閲覧
  8. ^ 賀茂神社サイト/1月のまつり2012年12月20日閲覧
  9. ^ 賀茂神社サイト/事業計画2012年12月20日閲覧

参考文献

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  • 新饌幣帛料指定申請書(しんせんへいはくりょうしていしんせいしょ)大正十三年十月
  • 郷社昇格申請書(ごうしゃしょうかくしんせいしょ)大正十二年七月二十五日
  • 宮司岡田家家系図(ぐうじおかだけかけいず)
  • 御創建1275年式年造営ご奉賛のおねがい

外部リンク

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