張琨
表示
人物情報 | |
---|---|
生誕 |
1917年12月17日 中国河南省開封 |
死没 | 2017年4月3日 (99歳没) |
出身校 | 清華大学 |
学問 | |
研究分野 | 言語学 |
研究機関 | 中央研究院歴史語言研究所、ワシントン大学、カリフォルニア大学バークレー校 |
張琨 | |
---|---|
各種表記 | |
繁体字: | 張琨 |
簡体字: | 张琨 |
拼音: | Zhāng Kūn |
和名表記: | ちょう こん |
発音転記: | ジャン・クン |
英語名: | Kun Chang |
張琨(ちょう こん、Kun Chang、1917年12月17日 - 2017年4月3日[1])は、中国出身のアメリカ合衆国の言語学者。チベット語や中国語の研究で知られる。
経歴
[編集]1917年、河南省開封で生まれた。1938年に清華大学の中文系を卒業。中央研究院歴史語言研究所の助理研究員となり、雲南省・四川省・貴州省で李方桂とともにフィールドワークを行った。
戦後の1947年にイェール大学に留学して言語学を学び、仏教混交サンスクリットの研究で1955年に博士号を得た(フランクリン・エジャートンの指導)。エジャートンは『仏教混交サンスクリット文法および辞典』(1953)の中で張琨のことを「my very able pupil」と呼んでいる。
1951年に李方桂のいるワシントン大学で中国語の講師の職を得た(1957年準教授、1963年教授に昇進)。当時タレル・ワイリーによってワシントン大学に招かれていた亡命チベット人のゲシェー・ノーナンについて、妻のベティ・シェフツとともにチベット語の口語文法を研究した[2]。1963年、カリフォルニア大学バークレー校に移った。1987年に大学を退官。
研究内容・業績
[編集]中国語、チベット語のほかにミャオ・ヤオ語、ギャロン語などの研究がある。
主な著作
[編集]- A Comparative Study of the Kaṭhinavastu. Indo Iranian Monographs. I. Mouton. (1957)
- 仏教混交サンスクリットの研究。
- Manual of Spoken Tibetan (Lhasa dialect). University of Washington Press. (1964)
- ベティ・シェフツと共著。チベット語口語文法。
- The Proto-Chinese Final System and the Ch'ieh-yün. 中央研究院歴史語言研究所. (1976)
- Spoken Tibetan Texts. 中央研究院歴史語言研究所. (1978-1980)
- ベティ・シェフツと共著。チベット語口語の会話資料集。全4冊。
脚注
[編集]- ^ 中央研究院電子報
- ^ Kristi Mae Soriano-Noceda. “In Memory of Geshe Nornang (1924-2014)”. Asian Languages & Literature, University of Washington. 2015年6月15日閲覧。
外部リンク
[編集]- “張 琨(Kun Chang, 1917.12-)”. 中央研究院歴史語言研究所. 2015年4月3日閲覧。
- “Fang-Kuei Li: Linguistics East and West: American Indian, Sino-Tibetan, and Thai; Chang Kun”. Open Archive of California (1986年). 2015年4月3日閲覧。