張仲素
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張 仲素(ちょう ちゅうそ、769年? - 819年)は、中国・唐の詩人。字は絵之(かいし)。徐州符離県の出身。本貫は河間郡鄚県。
略歴
[編集]朝廷に手づるが無く、しばらく官職を与えられなかったので、武寧軍従事となっていたが、貞元20年(804年)に司勲員外郎となり、翰林学士・中書舎人を歴任した。
詩人としての彼
[編集]代表的作品に、『漢苑行(かんえんこう)』(七言絶句)、『秋閨思(しゅうけいし)』(七言絶句)がある。
漢苑行 | |
回雁高飛太液池 | 回雁(かいがん)高く飛ぶ 太液池(たいえきち) |
新花低発上林枝 | 新花(しんか)低く発(ひら)く 上林(じょうりん)の枝 |
年光到処皆堪賞 | 年光(ねんこう)到る処皆賞するに堪えたり |
春色人間総未知 | 春色(しゅんしょく) 人間(じんかん) 総(す)べて未だ知らず |
秋閨思 | |
碧窓斜日靄深暉 | 碧窓(へきそう)の斜日(しゃじつ) 深暉(しんき)靄(あい)たり |
愁聴寒螿涙湿衣 | 愁えて寒螿(かんしょう)を聴き 涙 衣を湿(うるお)す |
夢裏分明見関塞 | 夢裏(むり) 分明に関塞(かんさい)を見たり |
不知何路向金微 | 知らず 何(いず)れの路(みち)か金微(きんび)に向かう |