弦楽四重奏曲第5番 (ドヴォルザーク)
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弦楽四重奏曲第5番 ヘ短調 作品9(B.37)は、アントニン・ドヴォルザークが作曲した弦楽四重奏曲。
概要
[編集]ドヴォルザークは1873年9月に本作に着手し、同年10月4日に完成させた。ベネヴィッツ四重奏団が定期演奏会の演目に組み込んだものの、後に「四重奏の様式に欠ける」として演奏を拒否した[1]。いたく狼狽したドヴォルザークは楽譜の表紙を破り捨てた(そこにはおそらくアントニーン・ベネヴィッツへの献辞が書かれていたのだろう[2])。曲は1929年にギュンター・ラファエルによって復元された。この版での初演は1930年1月11日にクラマーシュ四重奏団(Jan Buchtele、Ferdinand Karhánek、J. Lupínek、Vaclav Kefurt)によってプラハ穀物取引所で行われた[3]。
楽曲構成
[編集]全4楽章で構成される。演奏時間は約34分[4]。
第2楽章は後にヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス ヘ短調の素材として転用された。
出典
[編集]参考文献
[編集]- Sleeve note of Supraphon CD (11 1453-2 131)
- Herbert and Trufitt, Peter J F and Ian T. Antonin Dvorak complete catalogue of works, (The Dvorak Society occasional publications no. 4), 4th revised edition, 2004. The Dvorak Society for Czech and Slovak Music. pp. 20–21. ISBN 0-9532769-4-5