庄司吉之助
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庄司 吉之助(しょうじ きちのすけ、1905年2月18日[1]-1985年4月30日[2])は、日本の歴史学者。
経歴
[編集]福島県信夫郡福島町(現・福島市)生まれ[1]。1917年福島市立第三尋常小学校卒業[1]。13歳で福島市内の福島日日新聞の文選工になり、独学で日本経済史を学ぶ[3][4]。1940年福島民報に連載の「福島県蚕業発達史」が藤田五郎の目にとまり[3]、以後研究に専念。1941年福島高等商業学校研究調査研究員嘱託、1950年福島大学講師、1954年助教授[1]。1961年「近世養蚕業発達史」により東京大学から農学博士の学位を授与される[5]。1963年福島大学経済学部教授、1969年定年退官[1]。福島県域の社会経済史、自由民権運動などの研究を行った[3][6]。
著書
[編集]- 『福島県農業史』福島県農業復興会議 1948
- 『最近福島県農業技術発達史』農業発達史調査会 1953
- 『明治維新の経済構造』御茶の水書房 1954
- 『世直し一揆の研究 明治絶対政府成立期の農民問題』私家版、1956 校倉書房 1970
- 『米騒動の研究』未来社 1957
- 『日本政社政党発達史 福島県自由民権運動史料を中心として』御茶の水書房 1959
- 『近世養蚕業発達史』御茶の水書房 1964
- 『東北諸藩百姓一揆の研究 史料』御茶の水書房 1969
- 『福島県労働運動史 戦後編』全7巻 福島県 1971‐76
- 『日本政社政党発達史 福島県自由民権運動史料を中心として』御茶の水書房 1977
- 『近代地方民衆運動史』校倉書房 1978
- 『近世民衆思想の研究』校倉書房 1979
- 『京都守護職と会津藩財政』歴史春秋社 1981
- 『庄司吉之助著作集』全5巻 歴史春秋社
- 1 近代福島県農業史 福島県農会史 1981
- 2 (半田銀山史) 1982
- 3 (会津藩政史の研究) 1985
- 4 (近代福島県養蚕・製糸業史)1986
- 5 (福島の民俗と伝承) 1983
- 『福島自由民権運動史』歴史春秋社 1982
- 『古文書と私』大盛堂印刷出版部 1984
共編著・校訂
[編集]- 『明治前期福島県農業史 資料』編著 農林省農業総合研究所 1952
- 安丸良夫・林基と校注『日本思想大系58 民衆運動の思想』岩波書店、1970
- 『いわき市史 第2巻 近世』いわき市史編さん委員会編(監修)いわき市 1975
- 『会津風土記・風俗帳 巻1 (寛文風土記)』編著 歴史春秋社・吉川弘文館 1979
- 『会津風土記・風俗帳 巻2 (貞享風俗帳)』編著 歴史春秋社 1979
- 『明治中期産業運動資料 第3巻 農事調査 福島県』大橋博編 庄司解題・校訂 日本経済評論社 1979-80
- 『明治・大正・昭和の郷土史 7 福島県』編 昌平社 1981
- 『日本農書全集 第19巻 会津農書(会津) 』佐瀬与次右衛門著 庄司翻刻・現代語訳・解題 長谷川吉次注 ほか 農山漁村文化協会 1982