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平鑑盛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

平鑑盛(たいら の あきもり)は、室町末期の豊後高田刀工二代長盛同人といわれ、時の豊後大名・大友義鑑より一字を拝命し、一門に鑑のつく刀工は数人あれど現存する作品は少ない。戦国期を境にして、太刀からへと変遷する中、古刀期における技術とノウハウを受け継ぎ、実用本位の業物として、日本刀の完成度は末古刀に到達する。

江戸延宝二年、御腰物奉行・山野勘十郎久英による試し斬り「両車」切断記録のある「平鑑盛」も現存し、刀の本質である「斬れる」ことを立証している。末備前にも勝るとも劣らない豊後高田の刀匠である。