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平井久

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平井 久(ひらい ひさし、1928年8月10日[1] - 1993年3月12日[1])は、日本の心理学者。元上智大学教授。

来歴・人物

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1953年早稲田大学第一文学部心理学専修卒。同大学院文学研究科博士課程満期退学。1965年、「回避行動の実験的分析」にて文学博士(早稲田大学)号を取得。行動病理学、バイオフィードバック法などを専門領域とし、この領域の最新動向を日本に紹介し続けた。1993年3月、上智大学教授在職中に急死。平井信義(児童精神科医、小児科医、大妻女子大学名誉教授)は実兄。

論文・予稿・寄稿文

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  • 平井久「シロネズミの反応固定現象」『心理学研究』第26巻第5号、日本心理学会、1956年、304-310頁、doi:10.4992/jjpsy.26.304ISSN 0021-5236NAID 130002013081 
  • 平井久, 春木豊, 酒井誠「回避行動に関する研究」『心理学研究』第32巻第4号、日本心理学会、1961年、232-253頁、doi:10.4992/jjpsy.32.232ISSN 0021-5236NAID 130002011965 
  • 平井久, 春木豊「シロネズミの回避反応の消去に及ぼすトランキライザーの効果」『心理学研究』第31巻第5号、日本心理学会、1961年、306-310頁、doi:10.4992/jjpsy.31.306ISSN 0021-5236NAID 130002012162 
  • 服部清, 平井久, 貞閑紀子「421 概念構成の研究(II) : 正・負インスタンス配合の効果(4 学習・思考)」『日本教育心理学会総会発表論文集』第6巻、日本教育心理学会、1964年、142-143頁、doi:10.20587/pamjaep.6.0_142ISSN 2189-5538NAID 110008124367 
  • 服部清, 平井久「435 概念構成の研究(III) : 概念発達の弁別学習の移調に及ぼす影響」『日本教育心理学会総会発表論文集』第7巻、日本教育心理学会、1965年、166-167頁、doi:10.20587/pamjaep.7.0_166ISSN 2189-5538NAID 110001878665 
  • 林庸二, 平井久「316 言語行動の条件づけに関する一研究(I) : 大学生を被験者にした場合(b.記憶学習,3.学習心理)」『日本教育心理学会総会発表論文集』第8巻、日本教育心理学会、1966年、170-171頁、doi:10.20587/pamjaep.8.0_170ISSN 2189-5538NAID 110008124577 
  • 平井久, 林庸二「317 言語行動の条件づけに関する研究(II) : 幼児・児童を被験者にした場合(b.記憶学習,3.学習心理)」『日本教育心理学会総会発表論文集』第8巻、日本教育心理学会、1966年、172-173頁、doi:10.20587/pamjaep.8.0_172ISSN 2189-5538NAID 110008124578 
  • 平井久「2. 行動療法ならびに行動変容の学習理論的基礎づけとその適用(行動療法)」『精神身体医学』第11巻第2号、日本心身医学会、1971年4月、84-86頁、ISSN 05593182NAID 110001115461 
  • 平井久「攻撃行動の諸学説 (攻撃・逃避・適応(特集))」『心理学評論』第14巻第1号、心理学評論刊行会、1971年6月、28-42頁、ISSN 03861058NAID 40001978941 
  • 平井久「心身症と学習効果」『精神身体医学』第12巻第4号、日本心身医学会、1972年8月、214頁、ISSN 05593182NAID 110001115548 
  • 平井久「バイオフィードバック」『医用電子と生体工学』第14巻第4号、日本生体医工学会、1976年、279-288頁、doi:10.11239/jsmbe1963.14.279ISSN 0021-3292NAID 130004326122 
  • 津田彰, 石川中, 平井久「スモン病患者への末梢皮膚温バイオフィードバック訓練の1適用例」『心身医学』第18巻第2号、日本心身医学会、1978年、175-182頁、doi:10.15064/jjpm.18.2_175ISSN 0385-0307NAID 110001126084 
  • 津田彰, 平井久「動物における外傷の対処不可能性と胃損傷の発生」『心理学評論』第21巻第2号、心理学評論刊行会、1978年、144-165頁、doi:10.24602/sjpr.21.2_144ISSN 0386-1058NAID 130007688310 
  • 平井久/津田彰「回避行動に関する最近の諸問題と諸学説」『上智大学心理学年報』第2号、上智大学心理学科、1978年3月、31-55頁、ISSN 0387849XNAID 120005879780 
  • 平井久/小野道郎「筋活動の学習と知覚の研究に関する最近の動向:バイオフィードバック法の適用」『上智大学心理学年報』第4号、上智大学心理学科、1980年3月、27-35頁、ISSN 0387849XNAID 120005879835 
  • 小野道郎, 平井久, 田中ネリダ, 広田昭久「末梢皮膚温の制御訓練に伴う生理学的反応のパターニング : 試験的研究」『バイオフィードバック研究』第10巻、日本バイオフィードバック学会、1983年、12-13頁、doi:10.20595/jjbf.10.0_12ISSN 0386-1856NAID 110003161636 
  • 平井久, 廣田昭久, 岩橋俊哉「バイオフィードバック基礎研究における最近の動向:HR,EMG,STとEEGαの文献より」『上智大学心理学年報』第11号、上智大学心理学科、1987年3月、39-51頁、ISSN 0387849XNAID 120005879888 
  • 平井久「健康,ストレス,免疫に関する研究の分類と文献目録」『上智大学心理学年報』第14号、上智大学心理学科、1990年、17-27頁、ISSN 0387849XNAID 120005879907 
  • 大芦治, 平井久「学習性無力感に関する帰属理論についての研究」『心理学評論』第35巻第2号、心理学評論刊行会、1992年、175-200頁、doi:10.24602/sjpr.35.2_175ISSN 0386-1058NAID 110000240433 
  • 大芦治, 平井久「抑うつの素質―ストレス・モデルの実験的研究」『健康心理学研究』第5巻第2号、日本健康心理学会、1992年、24-31頁、doi:10.11560/jahp.5.2_24ISSN 0917-3323NAID 130005086605 
  • 平井久「心理的ストレスと対処反応」『日本臨床麻酔学会誌』第13巻第2号、日本臨床麻酔学会、1993年、105-114頁、doi:10.2199/jjsca.13.105ISSN 0285-4945NAID 130003580924 

脚注

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  1. ^ a b 山中祥男「平井久先生追悼文」『基礎心理学研究』第12巻第1号、日本基礎心理学会、1993年、55頁、doi:10.14947/psychono.KJ00004413113ISSN 0287-7651NAID 1100048638482020年9月10日閲覧