幡恒春
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幡 恒春(はた つねはる、1883年(明治16年)‐1944年(昭和19年)4月17日)は、明治時代から昭和時代にかけての挿絵画家、版画家。享年62。
来歴
[編集]稲野年恒の門人。恒春と号す。1906年(明治39年)に大阪毎日新聞に入社して16年間にわたり挿絵を描いていた。特に村上浪六の小説の挿絵に独自の画風を示していた。
また、1918年(大正7年)[1]に木版画集『阪神名勝図絵』30点を野田九浦、赤松麟作、水島爾保布、永井瓢斎とともに金尾文淵堂から出している。これらの彫りは大倉半兵衛、摺りは西村熊吉であった。
作品
[編集]挿絵
[編集]- 「ふたおもて」 田口掬汀作 ※1915年(大正4年)10月11日-12月18日(朝刊→夕刊)、大阪毎日新聞
- 「白椿」 何がし作 ※1925年(大正14年)12月19日-12月31日、大阪毎日新聞
錦絵
[編集]- 『阪神名勝図絵』 全30枚1組 ※4 今津、7 香櫨園、9 魚崎、15 神戸市場、19 六甲を恒春が描く(1916年-1917年)。金尾文淵堂版
絵葉書
[編集]- 「村岡の局」 人物画
出典
[編集]- ^ 『浮世絵モダーン 深水・五葉・巴水…伝統木版画の隆盛』※89-90頁。
参考文献
[編集]- 東京国立文化財研究所美術部編 『日本美術年鑑 昭和19・20・21年版』 東京国立研究所、1949年
- 町田市立国際版画美術館編 『浮世絵モダーン 深水・五葉・巴水…伝統木版画の隆盛』 町田市立国際版画美術館、2005年