帰らない日曜日
帰らない日曜日 | |
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Mothering Sunday | |
監督 | エヴァ・ユッソン |
脚本 | アリス・バーチ |
原作 |
グレアム・スウィフト 『マザリング・サンデー』(新潮社) |
製作 |
スティーヴン・ウーリー エリザベス・カールセン |
製作総指揮 |
ダニエル・バトセク ピーター・ハンプデン ジュリア・オー ノーマン・メリー |
出演者 |
オデッサ・ヤング ジョシュ・オコナー コリン・ファース オリヴィア・コールマン |
音楽 | モーガン・キビー |
撮影 | ジェイミー・ラムゼイ |
編集 | エミリー・オルシーニ |
製作会社 |
英国映画協会 フィルム4・プロダクションズ リップシンク・プロダクションズ ナンバー9・フィルムズ |
配給 |
ライオンズゲートUK 松竹 |
公開 |
2021年11月12日 2022年5月27日 |
上映時間 | 104分[1] |
製作国 | イギリス |
言語 | 英語 |
興行収入 | $649,648[2] |
『帰らない日曜日』(かえらないにちようび、Mothering Sunday)は2021年のイギリスの恋愛映画。監督はエヴァ・ユッソン、出演はオデッサ・ヤングとジョシュ・オコナーなど。グレアム・スウィフトが2016年に上梓した小説『マザリング・サンデー』を原作とし、第1次世界大戦後のイギリスを舞台に、名家の子息と孤独なメイドの秘密の恋を描いている[1]。
ストーリー
[編集]1924年のイギリス。ジェーン・フェアチャイルドは資産家のニヴン夫妻の屋敷で住み込みのメイドとして働いていたが、母の日だけは自由に過ごすことが許されていた。ジェーンはその貴重な休暇を読書に費やすつもりだったが、屋敷に来て以来の恋人、ポールから突然電話で呼び出された。ポールはニヴン家と同じくらい裕福なシェリンガム家に生まれ育ち、ニヴン家とも家族ぐるみの付き合いをしていた。そんなポールが親の勧めで同じ上流階級の女性(エマ)と結婚することになったというのである。こうして、2人の身分違いの恋はあっけなく終わりを迎えたかに見えたが、ほどなくして、さらなる悲劇が起きてしまう。
このたった1日に起きた出来事はジェーンの人生に後々まで大きな影響を及ぼすことになった。本作はその顛末を描き出していく。
キャスト
[編集]- ジェーン・フェアチャイルド: オデッサ・ヤング
- 老年期のジェーン・フェアチャイルド: グレンダ・ジャクソン
- ポール・シェリンガム: ジョシュ・オコナー
- クレア・ニヴン: オリヴィア・コールマン
- ゴッドフリー・ニヴン: コリン・ファース
- ドナルド: ショペ・ディリス
- ミリー: パッツィ・フェラン
- エマ・ホブデイ: エマ・ダーシー
- ジャイルズ・ホブデイ: サイモン・シェパード
- シルヴィア・ホブデイ: キャロライン・ハーカー
- ミセス・シェリンガム: エミリー・ウーフ
- ミスター・シェリンガム: クレイグ・クロスビー
- ミスター・パクストン: アルバート・ウェリング
製作・音楽
[編集]2020年6月25日、オデッサ・ヤング、オリヴィア・コールマン、コリン・ファース、ジョシュ・オコナーが本作に出演することになったと報じられた[3]。9月22日、ショペ・ディリスの起用が発表された[4]。同月、本作の主要撮影がイギリスで始まった。当時、映画業界はコロナ禍による製作の中断及び中止というリスクを抱えており、そのために映画製作が停滞するという危機的状態にあった。しかし、イギリス政府がコロナ禍のために生じた被害を救済するための保険制度を臨時で設けたため、本作の製作陣は安心して撮影開始に踏み切れたのだという[5]。
2021年6月14日、モーガン・キビーが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[6]。11月17日、本作のサウンドトラックが発売された[7]。
公開・マーケティング
[編集]2020年9月23日、ソニー・ピクチャーズ クラシックスが本作の全米配給権を獲得したと報じられた[8]。2021年7月9日、本作は第74回カンヌ国際映画祭でプレミア上映された[9]。その後、ハンプトンズ国際映画祭やトロント国際映画祭でも本作の上映が行われた[10][11]。9月7日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[12]。
評価
[編集]本作は批評家から高く評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには135件のレビューがあり、批評家支持率は78%、平均点は10点満点で6.6点、批評家の一致した見解は「『帰らない日曜日』はもどかしいほどの肌寒さを感じさせてくれるが、興味を惹く演技としっかりとした全体的な作り込みのおかげで、魅力に欠けることはほとんどない。」となっている[13]。また、Metacriticには30件のレビューがあり、高評価が18件、賛否混在が12件、低評価はなく、加重平均値は66/100となっている[14]。
出典
[編集]- ^ a b “帰らない日曜日”. 映画.com. 2022年1月28日閲覧。
- ^ “Mothering Sunday” (英語). The Numbers. 2022年1月3日閲覧。
- ^ Wiseman, Andreas (2020年6月25日). “‘Mothering Sunday’: Odessa Young, Josh O’Connor, Olivia Colman & Colin Firth Set For Drama From ‘Carol’ Producers & ‘Succession’ Scribe — Cannes” (英語). Deadline.com 2021年12月31日閲覧。
- ^ Wiseman, Andreas (2020年9月22日). “‘Mothering Sunday’: Lionsgate UK & ‘Gangs Of London’ Star Sope Dirisu Join Odessa Young, Josh O’Connor, Colin Firth & Olivia Colman In Number 9 Films Drama” (英語). Deadline.com 2021年12月31日閲覧。
- ^ Macnab, Geoffrey (2020年9月18日). “Cameras roll on ‘Mothering Sunday’ as UK industry welcomes “single biggest indemnity fund in the world”” (英語). Screen Daily 2021年12月31日閲覧。
- ^ “Morgan Kibby Scoring Eva Husson’s ‘Mothering Sunday’” (英語). Film Music Reporter. (2021年6月14日) 2021年12月31日閲覧。
- ^ “‘Mothering Sunday’ Soundtrack Album Released” (英語). Film Music Reporter. (2020年11月17日) 2021年12月31日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2020年9月23日). “Sony Pictures Classics Acquires ‘Mothering Sunday’ Starring Colin Firth, Olivia Colman & More” (英語). Deadline.com 2021年12月31日閲覧。
- ^ “The films of the Official Selection 2021” (英語). Cannes Film Festival (2021年6月3日). 2021年12月31日閲覧。
- ^ Rubin, Rebecca (2021年9月1日). “‘Mothering Sunday’ Sets U.S. Premiere at Hamptons International Film Festival” (英語). Variety 2021年12月31日閲覧。
- ^ Hipes, Patrick (2021年7月28日). “Toronto Film Festival Sets Contemporary World Cinema & Discovery Lineups; More Galas Added” (英語). Deadline.com 2021年12月31日閲覧。
- ^ “Mothering Sunday - Official Trailer - Watch at Home Now” (英語). YouTube. LionsgateFilmsUK (2021年9月7日). 2021年12月31日閲覧。
- ^ "Mothering Sunday". Rotten Tomatoes (英語). 2023年1月27日閲覧。
- ^ "Mothering Sunday" (英語). Metacritic. 2023年1月27日閲覧。