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ハズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
巴豆から転送)
ハズ
ハズ
ハズ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 rosids
: キントラノオ目 Malpigiales
: トウダイグサ科 Euphorbiaceae
亜科 : ハズ亜科 Crotonoideae
: ハズ連 Crotoneae
: ハズ属 Croton
: ハズ C. tiglium
学名
Croton tiglium
L.[1] (1753)
和名
ハズ
英名
Croton

ハズ巴豆Croton tiglium)は、トウダイグサ科ハズ属の植物。英名の Croton (クロトン)でも呼ばれるが、日本語でクロトンという場合は同科クロトンノキ属英語版ヘンヨウボクCodiaeum variegatum)を指すこともある。

種子から取れる油はハズ油(クロトン油)と呼ばれ、属名のついたクロトン酸のほか、オレイン酸パルミチン酸チグリン酸ホルボールなどのエステルを含む。ハズ油は皮膚につくと炎症を起こす[2]

巴豆は『神農本草経下品』や『金匱要略』に掲載されている漢方薬であり、強力な峻下作用がある。走馬湯紫円備急円などの成分としても処方される。日本では毒薬または劇薬に指定[注釈 1]されているため、通常は使用されない。

リンネの『植物の種』(1753年) で記載された植物の一つである[4]

脚注

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注釈

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  1. ^ 薬事法施行規則(昭和三十六年二月一日厚生省令第一号)別表第三「毒薬 生薬、動植物成分及びそれらの製剤 二十一」に「ハズ油」が、同表「劇薬 生薬、動植物成分及びそれらの製剤 三十九」に「ハズ油を含有する生薬及び製剤」がそれぞれ掲載されている[3]

出典

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  1. ^ Croton tiglium information from NPGS/GRIN”. 2009年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年2月19日閲覧。
  2. ^ 川端留美, 岡田浩史, 吉村宏美, 近藤卓也, 田中剛太郎, "クロトン油によるin vivoとin vitroにおける皮膚刺激性差について(皮膚毒性)", 日本環境変異原学会大会プログラム要旨集P2-113, 33, 234 (2004). [1]
  3. ^ 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則(昭和三十六年厚生省令第一号) 別表第三”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2018年3月23日). 2020年4月2日閲覧。 “2018年7月31日施行分”
  4. ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 1004. https://www.biodiversitylibrary.org/page/359025 

外部リンク

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