巨人軍物語 進め!!栄光へ
巨人軍物語 進め!!栄光へ | |
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監督 | 沢島忠 |
脚本 | 沢島忠、岡本育子 |
製作 | 嶋田親一、荒川博、森岡道夫 |
出演者 |
小杉浩 今藤正人 頭師佳孝 荒川博 |
音楽 | 佐藤勝 |
主題歌 | 「進め!!栄光へ」(陣野命) |
撮影 | 岡崎宏三 |
製作会社 | 東宝映画[1] |
配給 | 東宝 |
公開 | 1977年3月19日 |
上映時間 | 54分[1] |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『巨人軍物語 進め!!栄光へ』(きょじんぐんものがたり すすめえいこうへ)は、1977年3月19日公開の『東宝チャンピオンまつり』内で上映された日本映画[1]。カラー、スタンダード[1]。東宝映画作品[1]。
概要
[編集]公開前年(1976年)から公開当時までの読売ジャイアンツ(巨人軍)を舞台に、架空の3人の若手選手を主人公にして、新人選手の厳しさなどを絡ませながら、巨人軍の歴史を振り返る野球映画[1]。かつて巨人軍の打撃コーチで、前年前期までヤクルトスワローズ(現:東京ヤクルトスワローズ)監督だった荒川博が製作の傍ら、出演もしている。また共演者の中には、かつて東映フライヤーズ(現:北海道日本ハムファイターズ)の選手だった寺島達夫も居る。
なお本作の監督である沢島忠は、本作をもって監督業から退いた[2]。
2005年4月には日本映画専門チャンネルで放送された。
ストーリー
[編集]希望を胸に抱いて巨人軍に入団した、清河・高杉・林の3選手。だがプロの世界はそう甘くなく、清河は投手失格の烙印を押されてしまう。不満な清河に対し、大山コーチは王貞治選手もかつては投手だったことを教える。それを聞いた清河は新たな闘志を燃やす。
だがその後、高杉が交通事故で右腕を負傷、見舞いに来た父を見た高杉は、優しい中にもスパルタ教育を教える長嶋茂雄監督を思わせる。だが高杉の絶望は深い。そんな高杉に大山コーチは、張本勲選手が4歳の時大火傷を負いながらも、やがて「安打製造機」と呼ばれる打者に成長したことを教える。それを知った高杉は明るさを取り戻した。
やがて巨人軍は優勝するが、2軍選手の中には退団する者もいれば、他球団にトレードされる選手もいた。それらを見た3選手は新たな闘志を燃やし、今日も多摩川グランドで練習に励むのであった。
スタッフ
[編集]出演者
[編集]- 荒川コーチ:荒川博
- 武宮寮長:千秋実
- 大山コーチ:寺島達夫
- 清河鉄夫:小杉浩
- 高杉力:今藤正人
- 林太一郎:頭師佳孝
- 山波静児:江原真二郎
- 高杉万吉(力の父):下川辰平
- 王貞治(中学・高校時代):二戸義則
主題歌・挿入歌
[編集]- 主題歌「進め!!栄光へ」
- 挿入歌「ルーキーソング」
同時上映
[編集]その他
[編集]- 同時期には『東映まんがまつり』でも、『ジャイアンツのこども野球教室』という短編作が上映、読売ジャイアンツ選手は双方の児童向けピクチャーに出演となった。また日活でも『野球狂の詩』(実写)が上映、3社で野球映画が上映される事となった。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 62–64, 「1977春期」
- ^ 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, p. 161, 「東宝チャンピオンコラム ゴジラ映画以外の新作映画」
参考資料
[編集]- キネマ旬報[要文献特定詳細情報]
- 電撃ホビーマガジン編集部 編『ゴジラ 東宝チャンピオンまつり パーフェクション』KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2014年11月29日。ISBN 978-4-04-866999-3。