川村静児
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川村 静児(かわむら せいじ、1958年 - )は、日本の物理学者。名古屋大学大学院理学研究科教授。専門は、重力波物理学。理学博士(東京大学、1989年)。
略歴
[編集]- 1977年:土佐高等学校卒業
- 1981年:早稲田大学理工学部物理学科卒業
- 1983年:早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了(工学修士)
- 1985年:東京大学大学院理学系研究科修士課程修了(理学修士)
- 1989年:東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
- 1989年:カリフォルニア工科大学 Research Fellow。後にStaff Scientist。
- 1992年:宇宙科学研究所にて研究
- 1993年:カリフォルニア工科大学 Staff Scientist。後にMember of Professional Staff。
- 1997年:国立天文台助教授、後に准教授。
- 2011年:東京大学宇宙線研究所教授(重力波推進室、後に重力波観測研究施設)
- 2017年:名古屋大学大学院理学研究科教授
業績
[編集]- 宇宙科学研究所において、日本初のレーザー干渉計型重力波検出器TENKO10を開発。
- カリフォルニア工科大学において、レイナー・ワイスやキップ・ソーンらとともにレーザー干渉計型重力波観測所LIGOプロジェクトに従事。特に、40mプロトタイプの感度を向上させ、世界最高感度の達成に主導的役割を果たす。また、LIGOの鏡吊り下げグループのリーダーとしてこれを開発。さらに、Advanced LIGOのカリフォルニア工科大学における技術開発リーダーとしてこれを推進。
- 国立天文台において、TAMA300の建設に従事し、装置グループのリーダーとして、世界最高感度を達成。
- 国立天文台において、スペース重力波アンテナDECIGOを立ち上げこれを推進。また、第三世代検出器のための全く新しい検出手法を開発。
- 東京大学宇宙線研究所において、大型低温重力波望遠鏡KAGRAのサブプロジェクトマネージャーおよびコミッショニング・グループのリーダーとして建設・コミッショニングに従事。