川口四郎
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川口四郎 | |
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生誕 |
1908年(明治41年)1月1日 日本・愛知県 |
死没 | 2004年(平成16年)12月15日 |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 海洋生物学 |
研究機関 | 岡山大学 |
出身校 | 東京帝国大学 |
主な業績 |
サンゴ及び褐虫藻の共生現象の発見 盗葉緑体現象の発見 |
プロジェクト:人物伝 |
川口 四郎(かわぐち しろう、1908年(明治41年)1月1日 - 2004年(平成16年)12月15日)は、日本の海洋生物学者。理学博士。岡山大学名誉教授。
略歴
[編集]愛知県生まれ[1]。1930年(昭和5年)、東京帝国大学理学部動物学科卒業後、台北帝国大学副手、同大学講師、同大学助教授、岡山大学講師を経て、岡山大学教授に在任した(1949年 - 1973年)[1]。岡山大学付属玉野臨海実験所(現牛窓臨海実験所)所長を併任[1]。岡山大学を退職後、同大学名誉教授[1]を経て、川崎学院教授に在任した(1973年 - 1978年)[1]。国際サンゴ礁学会名誉会員。台北帝国大学在籍時は、日本委任統治下のパラオに設置された、パラオ熱帯生物研究所において、海洋生物に関する研究を進めた。
特にサンゴと褐虫藻の共生現象の解明に貢献した[1]。また、二枚貝状の殻をもつ巻貝タマノミドリガイ(学名:Tamanovalva limax)の発見[2]や、ウミウシにおける盗葉緑体現象の発見[3]など、幅広い海洋生物学分野において活躍した。
没後に若手研究者を対象とした川口奨励賞(日本サンゴ礁学会)が設立された。
脚注・出典
[編集]- ^ a b c d e f Hidaka, Michio (2012). “Preface : Introduction of Dr. Siro Kawaguti (1908-2004)”. Galaxea, Journal of Coral Reef Studies 14 (Supplement): 3–4. doi:10.3755/galaxea.14.3. ISSN 1883-0838 .
- ^ Kawaguti, S. & Baba, K. (1959). “A preliminary note on a two-valved sacoglossan gastropod, Tamanovalva limax, n. gen., n. sp., from Tamano, Japan.”. Biol. J. Okayama Univ. 5(3-4): 177-184.
- ^ Kawaguti (1965). “Electron microscopy on the symbiosis between an elysioid gastropod and chloroplasts of a green alga.”. Biol J Okuyama Univ 11: 57–65.