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川北良造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

川北 良造(かわぎた りょうぞう、1934年9月1日[1] - )は日本の木工芸家[2]

重要無形文化財「木工芸」の保持者[2](いわゆる人間国宝)。木工芸の人間国宝としては5番目の認定者(1994年認定)[3]

概要

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石川県出身。木の挽物の産地である山中町(現加賀市)に生まれ、木工芸家である父・川北浩一に師事。のちに氷見晃堂に師事。挽物の技術に秀で、伝統的で高度な技術を持つ[2]。川北作品は挽物が中心なので作品は一枚の板からロクロで削りだした皿や椀など丸い形のもの、あるいは丸く作って辺を切るものなどシンプルなものが多く、回転ではできない指物によるような四角い箱型の物は少ない。材はを中心に・黒なども使う。近年では象嵌の技法も取り入れる。拭漆の技法を高め、深みのある作品を作る。正倉院宝物の復元にも力をそそぐ[4][5]。石川県立山中漆器産業技術センター 石川県挽物轆轤技術研修所の所長を務め、後進の育成も行っている[6]

経歴

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  • 1934年 石川県江沼郡山中町(現・加賀市)生まれ
  • 1962年 第9回日本伝統工芸展入賞
  • 1966年 第13回日本伝統工芸展日本工芸会長賞
  • 1968年 第15回日本伝統工芸展日本工芸会長賞
  • 1994年 重要無形文化財「木工芸」保持者[7]
  • 1999年 紫綬褒章[4]
  • 2004年 旭日中綬章

出演

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テレビ番組

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記録映画

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  • 木の生命よみがえる 川北良造の木工芸(1997年)[15][16]

書籍

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  • 『木と生きる、木を生かす : 木地師千年の知恵と技』祥伝社、2004年。ISBN 4-396-61219-2 

関連書籍

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  • 芸艸堂編集部 編『匠のつどい : 自作を語る : 彫金・硝子・佐賀錦・蒟醤・青磁・木工芸』芸艸堂、2001年。ISBN 4-7538-0190-X 

関連項目

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脚注

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出典

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  1. ^ 日本工芸会「わざを伝える」日本工芸会。2024年7月16日閲覧
  2. ^ a b c 石川県 / 木工芸(川北良造)”. 石川県教育委員会文化財課 (2010年9月16日). 2019年2月1日閲覧。
  3. ^ 人間国宝事典, p. 235.
  4. ^ a b 人間国宝事典, p. 236.
  5. ^ 模造事業宮内庁。2024年7月16日閲覧
  6. ^ 職人のまち動画vol 4山中漆器産業技術センター(川北氏)2022 2 212」加賀商工会議所、2022年2月22日。YouTubeより2024年7月16日閲覧
  7. ^ 川北 良造 かわきた りょうぞう 重要無形文化財「木工芸」保持者」日本工芸会。2024年7月28日閲覧
  8. ^ 土曜美の朝日本放送協会。2024年8月20日閲覧
  9. ^ 加賀百万石の輝き日本放送協会。2024年7月16日閲覧
  10. ^ ホリデーにっぽん日本放送協会。2024年8月20日閲覧
  11. ^ 美の壺「漆器」日本放送協会。2024年8月20日閲覧
  12. ^ 人間国宝の国宝暮らし 木工芸・川北良造日本放送協会。2024年8月20日閲覧
  13. ^ 祖父は人間国宝 木工芸・川北良造の背中北陸朝日放送。2024年7月16日閲覧
  14. ^ 【次回の日曜美術館】工芸王国・石川に生きる Eテレ 7日朝放送」『美術展ナビ』読売新聞社、2024年7月4日。2024年8月20日閲覧
  15. ^ 川北良造の木工芸 (PDF)」記録映画保存センター。2024年7月27日閲覧
  16. ^ 村山正実「映画『木の生命よみがえる・川北良造の木工芸』について」『伝統と文化』22号、ポーラ伝統文化振興財団、1998年、46–48頁。国立国会図書館書誌ID:4488523

参考文献

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外部リンク

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