嶌洪
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嶌 洪(しま ひろし、1944年2月9日[1] - )は、日本の生物学者。九州大学名誉教授。農学博士(九州大学、1981年)。専門は系統分類学[2]。
経歴
[編集]長崎県長崎市出身[3]。長崎県立長崎東高等学校を経て[4]、1966年に鹿児島大学農学部を卒業後、1968年九州大学大学院農学研究科修士課程修了、1970年同博士課程中退[1][4]。同年に九州大学教養学部助手となり、1981年同助教授、1989年同教授を経て、1994年大学院比較社会文化研究科教授、1999年大学院比較社会文化研究科長[4][5]。同大学において教職員組合委員長、書記長などを歴任する一方[2]、学会活動にも精力的に取り組み、2005年、2006年には日本昆虫学会長を務めた[6]。
その後、九州大学総合研究博物館長などを務め退官、九州大学名誉教授となる[7]。2017年4月現在も、九州大学総合研究博物館協力研究員を務めている[7]。
研究
[編集]ヤドリバエ科の分類学分野における権威とされ、日本において知られていなかったオオミノガ(ミノムシ)に寄生するヤドリバエを発見したことで知られる[8][9]。
著書
[編集]共著
[編集]- ポール・スマート『世界蝶の百科 解説・資料編』秀潤社、1978年。
- 篠永哲、嶌洪『ハエ学―多様な生活と謎を探る』東海大学出版会、2001年。ISBN 978-4486015178。
論文
[編集]メディア出演
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 福岡市総務局企画調整部企画調整課編『すから 福岡都市圏14大学教育・研究者リスト』福岡市総務局企画調整部企画調整課、1993年3月、131頁。
- ^ a b “九大広報第7号―新任部局長の紹介 比較社会文化研究科長 嶌洪”. 九州大学. 2017年1月4日閲覧。
- ^ 宮田彬 (2016年1月1日). “第10章1 パラワン島で採集した昆虫”. 2017年1月4日閲覧。
- ^ a b c 西日本新聞社開発局福岡県人名録刊行本部編『福岡県人名録』西日本新聞社、1988年3月、427頁。
- ^ 「人事 九州大学」『毎日新聞』1999年5月15日付西部版朝刊、社会面。
- ^ “日本昆虫学会の歴史(学会長・大会長)”. 日本昆虫学会. 2017年1月4日閲覧。
- ^ a b “博物館について”. 九州大学総合研究博物館. 2017年5月16日閲覧。
- ^ 金井賢一. “日本列島におけるヤドリバエの一種 Nealsomyia rufella (Bezzi, 1925)の寄生によるオオミノガ Eumeta variegata (Snellen, 1879)の絶滅危惧状況について”. 鹿児島昆虫同好会. 2017年1月4日閲覧。
- ^ 「「葉衣姿」見かけませんが オオミノガ、絶滅のピンチ」『朝日新聞』1999年1月19日付夕刊、社会面。