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峰浪りょう

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みねなみ りょう
峰浪 りょう
職業 漫画家
ジャンル 少年漫画青年漫画
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峰浪 りょう(みねなみ りょう)は、日本漫画家

来歴

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デビューまで

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少年のアビス』に登場する「情死ヶ淵」は大分県日田市に実在する場所であるが、峰浪自身は日田市出身ではないものの、「近いところ」に住んでいた[1]

小さいころは絵を描くのが好きであったが、中学生になると小説が好きになっていたため、絵を描かなくなっていた[2]。もともと小説家を目指しており、10代のころから小説の投稿をしていたが、なんの賞にもかからず結果が出なかった[2][3]。別のことをしようと考えていたところ、父親が購読していた『ビッグコミックオリジナル』に新人漫画賞の結果発表が掲載されており、大賞賞金300万円を偶然目にした峰浪は、「マンガってすごい」と思い、漫画を描いてみようと考えた[2][3]。22歳くらいの時に漫画家を目指して「漫画の描き方が載っているような本」を購入し、見よう見まねで初めて描いた漫画が奨励賞を受賞し、担当編集者がついた[2][3]。新人賞用にもう1作執筆し、2006年にその作品『水面少女・水底少年』が第58回新人コミック大賞の青年部門で佳作を受賞[4][2]。受賞をしたものの、「絵がひどすぎる」と言われた峰浪は、編集者に絵を学ぶための上京を勧められ、そのまま上京する[2]。そこから東京でアシスタント先に通いつつ、帰宅後に自身の読み切りを執筆し、休める時間がほとんどないような生活を送る[3]。小説が上手くいかず、ほかの仕事もやれるとは思えないため、新人賞をチャンスと捉え、そこに飛び込むしかないと考えていた[3]。小説と漫画は異なるが、漫画だからこその「別の面白い表現方法がある」と峰浪は発見し、漫画を描くのが好きになっていった[2]。『唱歌する窓際』でアフタヌーン四季賞・2007年冬のコンテストで佳作を受賞[5]

連載

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2009年から2010年まで『モバMAN』(小学館)にて『溺れる花火』を連載[6]。同作は「最初の連載」であったため、「絵柄を選択するという余裕」がなく「その時描ける絵」で描かれている[7]

2010年、『モバMAN』にて『ヒメゴト〜十九歳の制服〜』を連載。同作では絵に「デフォルメを加えてみよう」と意識をして描かれている[7]

2015年、『週刊少年サンデー』にて『初恋ゾンビ』の連載を開始し[8]2019年に完結[9]。初の紙媒体での作品で、週刊連載作品である[10]。同作では「少年誌での連載」ということが大きく、「かなりデフォルメを効かせた絵柄」で描かれている[11]。「昔からファンである高橋留美子」の絵柄を意識もしていた[11]

2020年、『週刊ヤングジャンプ』にて『少年のアビス』を連載開始[12]。2022年にテレビドラマ化し[13]、2024年に完結[14]

人物

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好きな映画のジャンルとしてホラーを挙げており、峰浪によると「演出面で影響を受けているかもしれない」という[15]Jホラーが好きで、『リング』を観返すことがあり、黒沢清の作品の「「日常に漂う異界の感じ」がとても好き」と話している[15]

アシスタントには「リモート作業でチャットツールを使い指示をだして」おり、峰浪は「グループチャットでお互いの進行を把握できるので全体進行についても大きな問題はない」と話している[15]

作品リスト

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漫画作品

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連載

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読み切り

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  • かげろお(『週刊ヤングサンデー増刊』2007年2月増刊号)
  • 笑う金魚(『週刊ヤングサンデー増刊』2008年2月増刊号)
  • TWINKLE LITTLE(『月刊アフタヌーン』2008年10月号[16]
  • ハナヨメわらし(『週刊少年サンデー』2012年43号[17]
  • 東京、雨、したたかに(『月刊IKKI』2013年4月号[18]) - 「IKKI the FUTURE」企画第1弾作品[18]
  • color(『週刊ヤングジャンプ』2019年38号[19]
  • 今日が命日(原作:今嶌ろね、『となりのヤングジャンプ』2020年12月18日) - 『少年のアビス』小説コンテスト第1弾、大賞作品原作。
  • 東京生まれ、東京育ち。(『週刊ヤングジャンプ』2022年15号[20]) - 『少年のアビス』小説コンテスト第2弾、コラボ企画[21]

書籍

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  • 『溺れる花火』、小学館〈ビッグコミックス〉2010年、全2巻
    1. 2010年1月29日発売[22]ISBN 978-4-09-182869-9
    2. 2010年7月30日発売[23]ISBN 978-4-09-183450-8
  • ヒメゴト〜十九歳の制服〜』、小学館〈ビッグコミックスモバMAN〉2011年 - 2014年、全8巻
  • 初恋ゾンビ』、小学館〈少年サンデーコミックス〉2016年 - 2019年、全17巻
  • 少年のアビス』、集英社〈ヤングジャンプコミックス〉2020年 - 2024年、全18巻

その他

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出典

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  1. ^ 増田桃子 (2022年3月18日). “心中をテーマに人間の心の闇を赤裸々に描く「少年のアビス」峰浪りょうインタビュー”. コミックナタリー. ナターシャ. 2024年8月1日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 増田桃子 (2022年3月18日). “心中をテーマに人間の心の闇を赤裸々に描く「少年のアビス」峰浪りょうインタビュー”. コミックナタリー. ナターシャ. p. 2. 2024年8月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e 「新人漫画大賞5月期審査員 『少年のアビス』の峰浪りょう先生 第1回」『週刊ヤングジャンプ』2024年24号、集英社、2024年5月16日、492頁。 
  4. ^ 小学館新人コミック大賞 これまでの受賞者”. 2024年2月27日閲覧。
  5. ^ 『月刊アフタヌーン』2008年4月号付録『アフタヌーン四季賞 PORTABLE 2007冬 Vol.9』、講談社、2008年2月。 裏表紙より。
  6. ^ a b c d 溺れる花火(漫画)”. マンガペディア. 2024年8月1日閲覧。
  7. ^ a b 「新人漫画大賞5月期審査員 『少年のアビス』の峰浪りょう先生 第3回」『週刊ヤングジャンプ』2024年26号、集英社、2024年5月16日、506頁。 
  8. ^ a b 恋愛に興味がない“省エネ男”のラブコメ「初恋ゾンビ」がサンデーにて始動”. コミックナタリー. ナターシャ (2015年10月14日). 2024年2月27日閲覧。
  9. ^ a b サンデーのラブコメ「初恋ゾンビ」完結、次号あだち充×青山剛昌の対談掲載”. コミックナタリー. ナターシャ (2019年3月27日). 2024年2月27日閲覧。
  10. ^ サンデーまんが家BACKSTAGE 峰浪りょう Vol.1”. 少年サンデー公式サイト. 小学館 (2015年10月14日). 2024年8月1日閲覧。
  11. ^ a b 峰浪りょう先生インタビュー”. 週刊ヤングジャンプ公式サイト. 集英社. p. 3 (2024年5月). 2024年8月1日閲覧。
  12. ^ a b 「初恋ゾンビ」の峰浪りょうが描く町に縛られた少年のスーサイドラブストーリー”. コミックナタリー. ナターシャ (2020年2月27日). 2021年12月17日閲覧。
  13. ^ TVドラマ「少年のアビス」北野日奈子、本田望結、堀夏喜らメインキャスト発表”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年8月10日). 2024年8月1日閲覧。
  14. ^ a b 「CONTENTS」『週刊ヤングジャンプ』2024年34号、集英社、2024年7月25日。 目次より。
  15. ^ a b c 峰浪りょう先生インタビュー”. 週刊ヤングジャンプ公式サイト. 集英社 (2024年5月). 2024年8月1日閲覧。
  16. ^ 峰浪りょう「TWINKLE LITTLE」『月刊アフタヌーン』2008年10月号、講談社、2008年8月、917頁。 
  17. ^ 『週刊少年サンデー』2012年43号、集英社、2012年9月26日。 表紙より。
  18. ^ a b 月刊IKKI10周年、横槍メンゴなど豪華作家の読み切り続々”. コミックナタリー. ナターシャ (2013年2月26日). 2024年8月1日閲覧。
  19. ^ 「初恋ゾンビ」の峰浪りょうが、無性愛者の悩みを描く読切でYJに登場”. コミックナタリー. ナターシャ (2019年8月22日). 2024年2月27日閲覧。
  20. ^ 「少年のアビス」魔法のiらんどとのコラボコンテストから生まれた読切がYJに”. 2024年2月27日閲覧。
  21. ^ 「少年のアビス」魔法のiらんどとのコラボコンテンストから生まれた読切がYJに”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年3月10日). 2022年3月10日閲覧。
  22. ^ 【1月29日付】本日発売の単行本リスト”. コミックナタリー. ナターシャ. 2024年10月20日閲覧。
  23. ^ 【7月30日付】本日発売の単行本リスト”. コミックナタリー. ナターシャ (2010年7月30日). 2024年10月20日閲覧。
  24. ^ 「ナナとカオルBL」3巻同人誌にカラスヤ、横槍メンゴら”. コミックナタリー. ナターシャ (2013年2月28日). 2024年8月1日閲覧。
  25. ^ a b 「ナナとカオル」連載100回を羽海野チカ、うさくんら100人超がお祝い”. コミックナタリー. ナターシャ (2014年11月14日). 2024年8月1日閲覧。
  26. ^ a b ヤンジャンでホロライブ特集再び!桂正和が宝鐘マリン、矢吹健太朗が白銀ノエル描く”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年2月10日). 2024年8月1日閲覧。

外部リンク

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