岸武雄
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岸 武雄(きし たけお、1912年7月6日 - 2002年1月21日)は、日本の児童文学作家、教育者。
来歴・人物
[編集]岐阜県出身。1932年岐阜師範学校卒業。小・中学校教諭を経て岐阜教育大学教授、1986年定年。
58歳から創作を始め、中部地方の歴史的事件をもとに底辺に生きる人びとを描き、1971年「千本松原」で野間児童文芸推奨作品賞。1979年「花ぶさとうげ」で小学館文学賞受賞。「千本松原」は1992年に「せんぼんまつばら 川と生きる少年たち」としてアニメ映画化された。
80歳を過ぎても旺盛な執筆活動を行い、2002年1月21日に死去。享年89。
著書
[編集]- 『躾のこゝろ』(啓文社) 1943
- 『子どもが耳をすますとき 豊かな心を育てるお話集』(黎明書房) 1961
- 『おかあさんの知恵』(黎明書房) 1962
- 『しんのある家庭教育』(黎明書房) 1966
- 『もぐりの公紋さ』(童心社) 1970、のち偕成社文庫
- 『ある教師の生活探究 野村芳兵衛の生活と教育』(岩本憲共著、黎明書房) 1970
- 『炭焼きの辰』(偕成社) 1971、のち文庫
- 『千本松原』(あかね書房) 1971 - アニメ映画「せんぼんまつばら 川と生きる少年たち」原作
- 『化石山』(偕成社) 1972
- 『プータス大王のいたずら』(偕成社) 1973
- 『ろくと山の百姓たち』(新日本出版社) 1973
- 『あほろくの川だいこ』(ポプラ社) 1974
- 『飛騨の馬小作』(偕成社) 1974
- 『怪鳥ヒドラの子』(ポプラ社) 1975
- 『どろんこの餅』(偕成社) 1975
- 『これからの家庭教育 いちばん大事なことは』(文化出版局、よつば新書) 1976
- 『よすけとふさ』(ポプラ社) 1976.10
- 『子どもは変わる 経営活動と博士勉強』(風媒社) 1976
- 『はみだしの席』(PHP研究所) 1977.2
- 『モンののぞいたほいくえん』(PHP研究所) 1977.12
- 『子どもが心をひらくとき 校長先生・朝のおはなし』(黎明書房) 1978.12
- 『風の鳴る家』(偕成社) 1978.3
- 『花ぶさとうげ』(学習研究社 6年の読み物特集) 1978.7、講談社 児童文学創作シリーズ 1979.3、講談社 青い鳥文庫 1983 - 1979年 小学館文学賞受賞
- 『くまうちの日までに』(金の星社) 1979.12
- 『健にいのミカン』(ポプラ社文庫) 1980.4
- 『いとしろへの道』(偕成社) 1980.8
- 『先生たいへん事件です』(金の星社) 1981.7、のちフォア文庫
- 『フララ、フララ! 山下ハルの手記』(小学館) 1981.8
- 『とんがりとうげに光る風』(講談社) 1981.9
- 『あかとんぼのうた』(PHP研究所) 1981.10
- 『けんぼうは1年生』(ポプラ社) 1981.11
- 『走れ! ネコ先生』(学校図書) 1982.11
- 『サザンカのさく小さな家』(新日本出版社) 1983.9
- 『神かくしの村』(ほるぷ出版) 1984.2
- 『けちの平六ものがたり』(講談社) 1984.2
- 『幕末の科学者 飯沼慾斎』(小峰書店) 1985.12
- 『山の子どもとソーセージ』(教育画劇) 1986.1
- 『がんばれ! デメキン』(教育画劇) 1986.7
- 『うれしいときにも涙がでる』(小峰書店) 1986.10
- 『市長さんとゆかいな子どもたち』(ひくまの出版) 1986.12
- 『えっちゃんのあけた青いまど』(新日本出版社) 1986
- 『透明人間になったおれ』(新日本出版社) 1987.4
- 『ポケットの小人たち』(国土社) 1988.7
- 『ま夜中のおきゃくさま』(新日本出版社) 1989.6
- 『タスケと山のけものたち』(PHP研究所) 1989.9
- 『すばらしいマラソン』(教育画劇) 1989.12
- 『人間らしく生きたい 郡上一揆をめぐって』(小峰書店) 1990.7
- 『芳兵衛さと半平さ』(教育出版文化協会) 1992.12
- 『山にいのちかがやくとき やさしさが勇気をうむ物語』(小峰書店) 1993.7
- 『わたしはひろがる 愛、平和、そして人間』(小峰書店) 1994.7
- 『小さなつめたい手』(新日本出版社) 1995.8
- 『ブナ林の天狗さま』(小峰書店) 1995.9
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 日本人名大事典
脚注
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