岩雲花香
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岩雲 花香(いわくも はなか、1792年(寛政4年3月11日) - 1869年(明治2年)4月25日)は、江戸時代後期の国学者。歌人。阿波国出身。
生涯
[編集]1792年(寛政4年3月11日)に阿波国(現在の徳島県阿波市阿波町岩津)で生まれる。17才のときの母の死を機に全国を周遊し、多くの国学者や歌人を歴訪した。1830年(文政13年9月21日)には江戸で平田篤胤に入門した。篤胤のもとでは神代文字について研究し、尊王攘夷を主張した[1]。
1853年(嘉永5年11月)の新嘗祭の夜半、姉小路家の案内で孝明天皇に拝謁した。著書に「西拝師県旧跡禄」、「詞つかひ合鏡」(柳沢信郷と共著)、「やをかの日記」、歌集「花鏡」などがある。1862年(文久2年)、生まれ故郷である阿波市阿波町岩津(岩津橋付近)に神代文字の歌碑を建てた[1]。神代文字の歌碑は全国で唯一である[2]。門徒に尾形長栄、二宮将胤、野口多三郎などがいる[1]。
1869年(明治2年)4月25日、没する。享年78歳[1]。