岩崎一郎 (脳科学者)
いわさき いちろう 岩崎 一郎 | |
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生誕 |
岩崎 幸一 神奈川県横須賀市 |
国籍 | 日本 |
別名 | Iwasaki Ichiro Kouichi |
職業 | 脳科学者、実業家、研究者 |
代表作 |
『科学的に幸せになれる脳磨き』 『なぜ稲盛和夫の経営哲学は、人を動かすのか?~脳科学でリーダーに必要な力を解き明かす』 『何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ』ほか |
岩崎 一郎(いわさき いちろう)は、日本の脳科学者[1][2]、医学博士[3]、実業家[4]。
経営哲学を脳科学で解説した日本初の書籍『なぜ稲盛和夫の経営哲学は、人を動かすのか?』などの著書を発表しており、経営やリーダーシップなどの事象を最新脳科学研究で裏付けることの第一人者となった[5][6][7][8][9]。「脳磨き」「PPM会話法」「Awe体験」「共同体思考」「個分離思考」などの提唱者でもある[5][10][11]。脳科学理論に基づいた研修事業を行う会社「国際コミュニケーション・トレーニング株式会社」を設立し、その代表取締役も務めている[5]。
経歴
[編集]自然科学が好きであったことから、研究者を志した[4]。京都大学を卒業、京都大学大学院で修士課程を修了した後、アメリカに留学し、ウィスコンシン大学大学院でノーベル生理学・医学賞を受賞した遺伝学者ハワード・マーティン・テミン教授に師事し医学博士号(Ph.D.)を取得[3][4][12]。ワシントン大学(セントルイス)研究員、ワシントン大学(シアトル)研究員、通産省の工業技術院での主任研究官、産業技術総合研究所 主任研究員、ノースウェスタン大学医学部 脳神経科学研究所の准教授などを歴任している[3][4]。日本に帰国した後の2009年7月に脳科学を活用した企業研修を行う「国際コミュニケーション・トレーニング株式会社」を設立し、その代表取締役となった[4]。これまでにも「科学的に幸せで豊かになれる脳磨き」「天才知性を凌駕する「集合知性」を発揮する組織づくり」などの講演や企業研修を行なっている[4][13][14][15]。
背景
[編集]幼少期に父親から家庭内暴力を受けた影響で、対人恐怖を抱えており、無口・口下手となった[16]。その影響で、通産省時代に大手結婚相談所に登録していた2年間で紹介された全ての女性からお断りを受け、44歳時点までの恋愛経験を有していなかった[4][16]。渡米中には、無口と口下手を克服するためにシカゴの街頭で3000人に声をかける行為を行っており、声をかけられたことをラッキーなことだと相手が捉えてくれる方法を考えた末に、PPM会話法という脳科学を活用した独自の会話法を確立している[4][5]。後に、妻のクレアと出会い、結婚し、幸福と心のつながりの関係が大切だと考え始めた[17]。後に、脳の「島皮質」を鍛えることが最終的に人生を幸せで豊かにすると考えて、そのような脳の使い方を「脳磨き」と命名している[18][19][20]。後に、脳磨きの実践と「集合知性」を発揮できるようにする過程を企業向けに「脳トレ研修」として教え始めるようになり、200社以上の脳トレ研修を実施しており、全人類が幸せで豊かになり、人類社会の進歩と発展に貢献できるようになると考えている「脳磨き」の考え方を普及させることを人生のミッションとしている[4][21][22]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『科学的に幸せになれる脳磨き』(2020年10月20日、サンマーク出版、ISBN 978-4-7631-3842-2)[23]
- 『なぜ稲盛和夫の経営哲学は、人を動かすのか? 脳科学でリーダーに必要な力を解き明かす』(2016年3月11日、クロスメディア・パブリッシング、ISBN 9784844374589)[24]
- 『ピンチに強い脳の鍛え方 マイナス思考を断ち切る方法』(2016年2月29日、廣済堂出版)[25]
- 『何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ』(2013年、クロスメディア・パブリッシング)
- 『誰とでも仲良くなれる人の聞き方・話し方』(2011年、クロスメディア・パブリッシング)
監修・翻訳・共著
[編集]- 『はたらく女性のコンディショニング事典』(2018年、クロスメディア・パブリッシング)
- 『はたらく人のコンディショニング事典』(2015年、クロスメディア・パブリッシング)
- 『世界中の女性が幸せをつかんだ魔法の恋愛書』(著: スティーブ・ハーベイ、監修・翻訳: 岩崎一郎・岩崎クレア、2010年、中経出版)
- 『出逢いの法則』岩崎一郎・岩崎クレア共著(2009年、中経出版)
テレビ出演
[編集]ラジオ出演
[編集]- 『SONAR MUSIC』 (J-WAVE 81.3FM、2021年5月31日)
- 『CH2020』 (FM新潟、2020年12月10日)
- 『モーニングストリート』 (FM山口、2011年3月11日)
- 『モーニングストリート』 (FM山口、2010年11月19日)
脚注
[編集]- ^ 脳科学者一覧『脳科学メディア』2020年9月7日
- ^ Regulation of retrograde signaling at neuromuscular junctions by the novel C2 domain protein AEX-1『NIH National Library Medicine』
- ^ a b c “岩崎 一郎 | 著者ページ”. 東洋経済オンライン. 2021年7月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 私たちの思い-国際コミュニケーション・トレーニング
- ^ a b c d 岩崎一郎『システムブレーン』
- ^ リーダー研修会『北陸NEC C&Cシステムユーザー会』平成30年度11月29日
- ^ 【特別講演】リーダーの脳の鍛え方『NEP工業会 秋季研修会』平成30年度11月15日
- ^ なぜ稲盛和夫の経営哲学は、人を動かすのか?
- ^ 『なぜ稲盛和夫の経営哲学は、人を動かすのか?』 岩崎一郎・著 『ビジネスブックマラソン』2016年3月21日 2675号
- ^ 『脳磨き』 岩崎一郎・著 『ビジネスブックマラソン』2020年11月20日 5643号
- ^ 大自然に触れた人の脳が驚くほど活性化する訳 ちっぽけな自分を感じ利他的に動きたくなる『東洋経済Online』2020年11月5日
- ^ よき対話は人の脳を活性化し、人生を幸福にする 2014年7月16日
- ^ 脳科学で導くあなたのチームビルディングに足りないもの~脳磨きが幸せな強いチームをつくる~【2021年6月最新】人事・経営企画向けウェビナーセミナー 2021年5月24日
- ^ 勉強へのやる気を失ったときは「これ」をするべき。脳は “ダメ出し” だけでは成長できない『STUDY HACKER』 2021年3月19日
- ^ 岩崎一郎『日本講演新聞』2016年12月12日 2675号
- ^ a b 脳科学でコミュニケーション力をアップする秘訣 『システムブレーン』
- ^ やる気を削がれる人と奮起する人の決定的な差 脳科学的にはお金や成果が目標だと挫折する『東洋経済Online』2021年1月2日
- ^ 「脳の使い方」が変わるとチームは幸福になれる――脳科学者・岩崎一郎氏に聞いた『日経BP Human Capital Online』2021年2月1日
- ^ 自分は不幸だと思う人は脳の使い方を知らない 従来の脳科学では引き出せなかった脳の鍛え方『東洋経済Online』2020年10月22日
- ^ 身勝手な人の脳が「活性化しにくい」カラクリ 相手を思いやれない人は幸せの感じ方が薄い『東洋経済Online』2020年10月30日
- ^ 人といい関係を築けなければ、幸せも成功も得られない。心をひとつにできる最高の人間関係の築き方『STUDY HACKER』 2021年3月18日
- ^ 幸せな人は脳全体が活性化している。仕事がはかどる最高の脳状態は「あの行動」で手に入れよ『STUDY HACKER』 2021年3月17日
- ^ 科学的に幸せになれる脳磨き 著者:岩崎一郎
- ^ “なぜ稲盛和夫の経営哲学は、人を動かすのか? ~脳科学でリーダーに必要な力を解き明かす~”. 株式会社クロスメディア・パブリッシング (2016年3月11日). 2021年7月29日閲覧。
- ^ “ピンチに強い脳の鍛え方|株式会社廣済堂出版 kosaido publishing”. 廣済堂出版. 2021年7月29日閲覧。
- ^ “科学的に幸せになれる脳磨き 岩崎一郎:脳科学で集合知性を発揮する:国際コミュニケーション・トレーニング | TBS Nスタに出演させていただきました(2020/10/20)”. kctjp.com. 2021年7月29日閲覧。
- ^ “科学的に幸せになれる脳磨き 岩崎一郎:脳科学で集合知性を発揮する:国際コミュニケーション・トレーニング | 弊社代表の岩崎一郎がNHKから取材を受けました”. kctjp.com. 2021年7月29日閲覧。
外部リンク
[編集]- 国際コミュニケーション・トレーニング株式会社
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