岡成志
表示
岡 成志(おか しげゆき、1889年 - 1945年5月22日)は、作家、新聞記者。号は咄眼。
生涯
[編集]岡山県真庭郡月田村(現真庭市)生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、大阪朝日新聞記者に。
1926年1月、郷里の岡山県真庭郡から衆議院議員補欠選挙に立候補するが落選。
神戸又新日報、関西中央新聞などを経て、1930年2月、第17回衆議院議員総選挙で大阪府第1区から立候補するも落選[1]。
1934年2月、北國新聞主筆。1935年8月退社、ユーモア小説などを書いた。
谷崎潤一郎など作家との交友が多く、谷崎はその『三つの場合』(1961年)で、岡の死について書いている。[2][3]
著書
[編集]- 『神戸労働争議実見記』警醒社書店、1921年
- 『海外電報の読み方 国際知識』白揚社、1924年
- 『国際関係の知識』白揚社、1925年
- 『世界現勢解説 第1冊』私家版、1926年
- 『女心風景』改善社、1929年
- 『依岡省三伝』日沙商会、1936年
- 『誰にも秘密がある・階段のある恋愛 他九篇』〈ユーモア小説全集 第10巻〉アトリヱ社、1936年
- 『父と子の争』東光書房、1937年
- 『イヴと蛇の恋』〈新作ユーモア全集 第9巻〉春陽堂書店、1939年
- 『珍説忠臣蔵 他一五篇』〈新版ユーモア小説全集 第7巻〉アトリヱ社、1939年
- 『千万人の支那歴史』代々木書房、1940年
- 『男は悪党だ』〈現代大衆文学全集〉代々木書房、1940年
- 『支那千日史話』佃書房、1942年
- 『日本女性美史』読切講談社、1942年
- 『依岡省輔伝』日沙商会、1942年
- 『織田信長』新正堂、1943年
- 『少国民世界史談』六興出版部、1944年
共著
[編集]翻訳
[編集]- 中沢権蔵共訳『列強の不安と野心』安田書店、1915年
- ペルハム・ウッドハウス『愛犬学校』東成社、1939年
- ウッドハウス『恋人海を渡る』東成社、1940年
- F・C・バートレット『戦争と宣伝 情報心理学』高田書院、1942年
注
[編集]参考文献
[編集]- 谷崎潤一郎「三つの場合」『谷崎潤一郎全集』 18巻、中央公論社、1982年10月25日、221-331頁。ISBN 4-12-401058-3。 - 初刊1961年。