山田コレクション
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山田コレクション(やまだコレクション)は、北海道江別市の実業家で蒸気機関車コレクターの山田建典(1942年 - 2015年)による、道内の専用線・私鉄の蒸気機関車10数両をはじめとした鉄道車両や鉄道関連図書等のコレクション[1]。その規模は個人のコレクションとしては日本最大である[要出典]。
2011年に鉄道車両は山田から日本鉄道保存協会に譲渡された[2][3]。このうち蒸気機関車1両は東武鉄道へ約400万円で売却され[4][5]、東武鉄道によって動態復元された[6]。他の車両は公開に向けた調整が行われている[要出典]。鉄道関係の図書や時刻表やパンフレットなどバナナ箱50個以上にものぼる文書資料は2019年に遺族から小樽市総合博物館に相談のうえ寄贈された。新型コロナウィルス感染症対応の臨時休館を活用して資料を分類・整理し、2021年11月の企画展で公開された[1]。
保存車両
[編集]- 国鉄4110形蒸気機関車および同形機
- 美唄鉄道4(自社発注、国鉄4110形同形機。1926年2月製造・三菱造船所)
- 美唄鉄道4122(←国鉄4110形4122・1914年3月製造・川崎造船所)
- 三美運輸1号(←国鉄2500形蒸気機関車2649・1905年10月製造・アメリカ・ボールドウィン・ロコモティブ・ワークス)
- 国鉄9600形蒸気機関車および同形機
- 日曹炭鉱天塩砿業所専用鉄道9615(←国鉄9600形9615・1914年1月製造・川崎造船所)
- 三菱石炭鉱業大夕張鉄道線No.3(自社発注9600形・1937年8月製造・日立製作所)
- 三菱石炭鉱業大夕張鉄道線No.7(←国鉄9600形9613・1914年1月製造・川崎造船所)
- 三菱石炭鉱業大夕張鉄道線No.8(←美唄鉄道7←国鉄9600形9616・1914年1月製造・川崎造船所)
- 美唄鉄道6(←国鉄9600形69603・1922年9月製造・川崎造船所)
- 夕張鉄道23(←国鉄9600形9614・1914年1月製造・川崎造船所)
- 三菱石炭鉱業大夕張鉄道線No.2(←美唄鉄道5【帝国燃料興業(樺太)向け9600形】・1941年1月製造・川崎車輛)
- 夕張鉄道12(自社発注11形・1926年8月製造・日立製作所)
- 釧路開発埠頭C11 1[5](←雄別鉄道←江若鉄道C111「ひえい」・1947年4月製造・日本車輛)。東武鉄道に売却され動態復元された[7]。車両番号は、東武鉄道創立123周年などを意味するC11形123号機に改められた[6]。
- 雄別炭礦茂尻砿業所102(三菱鉱業芦別鉱業所専用鉄道←日本冶金工業・1942年10月製造・立山重工業)[5]
- 雄別炭礦茂尻砿業所104(←三菱鉱業芦別鉱業所専用鉄道←日本冶金工業・1942年10月製造・立山重工業)
その他・客車・貨車・除雪車各1両。
脚注
[編集]- ^ a b “山田コレクション初公開 小樽市総合博物館”. 小樽ジャーナル. (2021年11月15日) 2022年1月15日閲覧。
- ^ “日本鉄道保存協会 2011(平成23)年度総会 議事録”. 日本鉄道保存協会 (2011年10月). 2022年2月5日閲覧。
- ^ “日本鉄道保存協会2011年度総会より。(上)”. ネコパブリッシング ホビダス 編集長敬白 (2011年10月24日). 2012年7月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月5日閲覧。
- ^ “東武鉄道にC11-1号を譲渡・搬送(2018年11月8日)”. 日本鉄道保存協会 (2018年11月8日). 2022年2月5日閲覧。
- ^ a b c “江別市の山田コレクションSL「C11 1」蒸気機関車が北海道外へ!東武鉄道に売却 2018年内に搬送予定”. えべナビ! (2018年10月2日). 2022年1月15日閲覧。
- ^ a b よみがえった東武のSL「C11-123」、復活までの軌跡をたどる 鉄道コム(2022年7月16日、2024年2月17日閲覧)
- ^ “東武鉄道、蒸気機関車C11形123号機を公開 - 来春の運行開始めざす”. マイナビニュース. (2021年12月24日) 2022年1月15日閲覧。