山田うん
山田 うん(やまだ うん、女性、1969年9月16日 - )は日本の振付家、ダンサー。
略歴
[編集]栃木県宇都宮市生まれ。神奈川県茅ヶ崎市育ち。7歳で民謡踊り、器械体操を学び、[1]13歳で山崎体育舞踊学院にて舞踊を学ぶ。のちにアスベスト館で舞踏を学び渡米。1996年から振付家として活動を始める。同時に横浜STスポットで若手振付家のためのダンスプログラムの企画制作を行い、1998年ソロダンサーとしても活動を始める。制作者、そしてダンサーとして活発な活動を重ねながら、1999年文化庁派遣国内インターンシップ研修員として国内のダンス状況のリサーチを行う。2000年「横浜ダンスコレクション・ソロ×デュオコンペティション」で<若手振付家のための在日フランス大使館賞>を受賞し渡仏。帰国後2002年東京にダンスカンパニーCo.山田うん(こやまだうん)を立ち上げる。毎年新作を発表し、世界各地のフェスティバルに招聘参加、また日本全国の劇場やホールでダンス公演やワークショップ企画、学校や施設でのアウトリーチプログラムを継続的に実施している。国内では演劇、オペラ、音楽劇のステージングを数多く手掛けながら、ダンサー、振付家、指導者として世界各地で活動している。2015年文化庁東アジア文化交流使として中国北京をカンパニーを率いて訪問。2017年文化庁文化交流使としてイスラエル、ジョージア、エストニア、アルジェリア、イギリス、ベルギー、スペイン、スリランカ、マレーシア、オーストラリア、アメリカ合衆国の11カ国23都市を訪問し公演やワークショップ、講演会、交流事業を実施した。東京2020オリンピック閉会式にDirector of Choreographer。[2]2022年、Co.山田うんとして「In C」が第77回文化庁芸術祭優秀賞を受賞。[3]
受賞歴
[編集]- 2000年 横浜ダンスコレクション・ソロ×デュオコンペティション<若手振付家のための在日フランス大使館賞>
- 2014年 第8回日本ダンスフォーラム大賞
- 2015年 平成26年第65回芸術選奨文部科学大臣新人賞[4]
- 2020年 令和元年第37回江口隆哉賞[5]
- 2022年 第77回文化庁芸術祭優秀賞[6](Co.山田うん「In C」)
著書
[編集]『五人の手』(HeHe、2022年、高橋悠治、青柳いづみこ、光嶋裕介、飛田正浩との共作)[7]
振付
[編集]群舞
[編集]- ワン◆ピース(2004)
- W.i.f.e.(2004)
- カエル(2009)
- ショーメン(2010)
- 季節のない街(2012)
- 春の祭典(2013)
- 十三夜(2014)音楽:ヲノサトル
- モナカ(2015)音楽:ヲノサトル
- いきのね(2016)あいちトリエンナーレ2016[8]音楽:ヲノサトル
- かや(2017)茅ヶ崎市制施行70周年記念
- People without seasons(2017)
- ドクダム(2018)[9]
- プレリュード(2019)
- NIPPON・CHA!CHA!CHA! ダンス版(2020)
- COSMOS(2020)音楽:ヲノサトル
- Bridge(2021) 国立劇場第52回特別企画公演「二つの小宇宙 ーめぐりあう今ー」」
- オバケッタ(2021)新国立劇場[10]音楽:ヲノサトル
- Endless Opening(2021)Noism1 Noism0/Noism1「境界」[11]
- In C
- ノクターン(2023)音楽:ヲノサトル、衣裳:飯嶋久美子[12]
デュオ
[編集]ソロ
[編集]- ディクテ(2011)[17]
- 星たちの息子 全曲版(2014)ピアノ:高橋悠治
- バイト(2016)[18]
- Gannenmono(2018) Un Yamada × Taimane Gardner : Honolulu Museum of Art[19]
- Blessing of Life(2019) Un Yamada × Kamarul Baisah Hussin
- 春の祭典(2022) ピアノ:高橋悠治、青柳いづみこ[20]
演劇・オペラ・音楽劇
[編集]- オペラシアターこんにゃく座『鹿踊りのはじまり』『アルレッキーノ』『天国と地獄』『イワンのばか』他
- 加藤直演出二期会『スペイン時間』『子どもと魔法』栗友会『帽子とユニコーン』『少年少女恐竜記』
- 串田和美演出『メトロポリス』『白い病気』『Mann ist Mann』『真冬のバーレスクボードビル3部作』
- 白井晃演出『銀河鉄道の夜2020』
- 板垣恭一演出『アーモンド』
- G2演出『こどもの一生』
- NIPPON・CHA!CHA!CHA! 演劇版(2020)[21]作:如月小春 音楽:ヲノサトル
- 日生劇場開場60周年記念ファミリーフェスティヴァル2023舞台版『せかいいちのねこ』演出・振付・脚本・作詞
ミュージックビデオ
[編集]- 吉岡聖恵『凸凹』
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 身体を媒介にした山田うんのマルチな発想力2022年5月30日閲覧。
- ^ Games Tokyo 2020 Opening/Closing Ceremony Cast and Staff List2022年5月29日閲覧。
- ^ “Co.山田うん、文化庁芸術祭賞 舞踊関東の部 優秀賞を受賞した『In C』を国内4都市で上演 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス”. SPICE(スパイス)|エンタメ特化型情報メディア スパイス. 2023年11月21日閲覧。
- ^ 山田うんが芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞2022年5月29日閲覧。
- ^ 一般社団法人現代舞踊協会2022年5月29日閲覧。
- ^ 令和4年度(第77回)文化庁芸術祭賞の決定について
- ^ HeHe2022年5月29日閲覧。
- ^ Co.山田うん「あいちトリンナーレ」出品作、鍵は“郷土の祭り”2022年5月29日閲覧。
- ^ The Chain Museum Co.山田うん『ドクダム』Restaurant 8ablish2022年5月29日閲覧。
- ^ 新国立劇場ダンス2022年5月29日閲覧。
- ^ バレエチェンネル【特集:Noism「境界」①】振付家・山田うんインタビュー2022年5月29日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “未開の美への挑戦を、10人のダンサーで届けるCo.山田うん「ノクターン」(コメントあり)”. ステージナタリー. 2023年11月21日閲覧。 “Co.山田うん「ノクターン」が東京・福岡・福島・長野にて上演される。 音楽をヲノサトル、衣裳を飯嶋久美子が手がける。”
- ^ hibi2022年5月29日閲覧。
- ^ 池田扶美代×山田うん 『amness』2022年5月29日閲覧。
- ^ 山田うん×楠田健造『生えてくる』に向けて|2017年11月2022年5月30日閲覧。
- ^ Afternoon of Fauns and Nymphs shows diversity of Japanese contemporary dance2022年5月30日閲覧。
- ^ 踊る女(danseuse)の終わりなき練習-境界線上に立つ身体2022年5月30日閲覧。
- ^ dancebox solodance series2022年5月29日閲覧。
- ^ dancer Un Yamada on creating a duet between Hawai‘i and Japan2022年5月29日閲覧。
- ^ 山田うんに聞く~「ストラヴィンスキープログラム」2022年5月29日閲覧
- ^ 山田うん「NIPPON・CHA!CHA!CHA!」インタビュー2022年5月29日閲覧。
注釈
[編集]
外部リンク
[編集]- Co.山田うん
- 山田うん (@uncoubou) - X(旧Twitter)