山本安見
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山本 安見(やまもと やすみ、女性、1948年9月 - )は、日本の翻訳家。
なお、文芸評論家山本健吉の娘でエッセイストの山本 安見子(やまもと やすみ、本名・石橋安見、1942年 - )は別人。
経歴
[編集]北海道札幌市出身。ベートーヴェンやドイツ文学を愛する父の影響で交響曲やドイツ・オペラやピアノ曲に親しんで育つ。当時は父の教育方針により自宅にテレビがなく、流行のポップ音楽とは無縁の少女時代を過ごす。
11歳から15歳までを父の赴任先の香港で過ごし、香港のミッションスクールで初めてポップ音楽に接し、エルヴィス・プレスリーの映画に熱中。日本に帰国する直前にビートルズと出会い、熱狂的なファンとなって地元の札幌に戻る。北海道札幌南高等学校時代はビートルマニアを集めてビートルズの歌詞の聴き取りや翻訳に熱中。
ビートルズの訳詞を手がけたいとの思いから、青山学院女子短期大学で英米文学を専攻し、翻訳の技術を磨く。卒業後は各レコード会社の洋楽ロック担当者のもとを訪れ、レコードに訳詞を載せる必要性を宣伝し、『ビルボード』などの音楽誌の特集記事を資料用に訳す仕事を貰うようになる。1970年代以降、ビートルズの訳詞を再リリース分から手がけるようになり、1987年のビートルズのオリジナル・アルバムの初CD化時には全アルバムの対訳を担当した。以後も訳詞家として認知されるに至る。
ビートルズの他、ビリー・ジョエル、サイモン&ガーファンクル、クイーン、ゴダイゴなどの訳詞を手がける。
夫の三好伸一は元東芝EMIでビートルズ担当のディレクターを務めた。沖縄県宜野湾市在住。
翻訳
[編集]- 『ジョン・レノン最後の日々』(シンコーミュージック)
- 『ビリー・ジョエル 素顔の、ストレンジャー』(東邦出版)
- 『ビリー・ジョエル詩集』(CBS・ソニー出版)
- 『サイモン&ガーファンクル詩集』(シンコーミュージック)
- 『イーグルス詩集』(シンコーミュージック)
など。
参考文献
[編集]- 『ビリー・ジョエル 素顔の、ストレンジャー』訳者あとがき