山本和夫 (テレビプロデューサー)
山本 和夫(やまもと かずお、1955年8月9日 - )は、日本のテレビプロデューサー。株式会社ドラマデザイン社代表取締役。
来歴
[編集]京都府立洛北高校、慶應義塾大学文学部ドイツ文学科卒業後、1979年読売テレビ入社。
入社後はバラエティ番組のADを務めていたが、1983年にドラマ制作部に転属し、木曜ゴールデンドラマ『ガラスの中の幸福』(1986年)でディレクターに昇進。 その後、朝の連続ドラマ担当を経て、1992年春の改編で新設されたプライムタイム枠の連続ドラマプロデュース・メイン監督を任される。第1作となった石田ひかり主演の『悪女』がヒットした。[1]
以後は同社の東京支社制作部のチーフプロデューサー[2]として、ドラマ及びバラエティ番組で活動した。
1999年に読売テレビを退社し、翌2000年に制作会社「ドラマデザイン社」を設立。同社の代表取締役兼プロデューサーを務める。[3]
2000年より狭き門であるコンクールで賞を取るよりも、企画力をプロデューサーに認められて各チャンスを与えられた方がいいという考えから[4]、脚本家養成のワークショップ 「シナリオインキュベーション」[5]を運営し、多くの脚本家を輩出している。[6]
2004年~2019年 、「デジタルハリウッド大学大学院」の教授を務め、「映像監督のストーリー演習」の講義やストーリーマーケティングの研究を行った。[7] [8]
2012年からは10代の女優を育成する配信プロジェクト「アクトレスインキュベーション」を主宰し[9]、若手女優を輩出している。[10]
2022年~ 脚本家養成講座 「シナリオアカデミア」代表。
俳優も脚本家も、知名度や実績がなくても才能を見抜けば連続ドラマの主要役、メインライターに大胆に抜擢してきた。
俳優では、前述の石田ひかり「悪女」に加え、石田ゆり子「彼女の嫌いな彼女」、渡部篤郎「ストーカー 逃げきれぬ愛」、山崎まさよし「奇跡の人」、伊藤沙莉「14ヶ月 妻が子供に還っていく」[11]、趣里「山本周五郎人情時代劇 『初蕾』」。
脚本家では神山由美子「悪女」、奥寺佐渡子「お茶の間」、森下直「心療内科医・涼子 」、横田理恵「奇跡の人」、大森美香「ただいま満室」。
主な作品
[編集]読売テレビ時代
[編集]バラエティ・情報番組
[編集]テレビドラマ
[編集]- ここまで演出を担当
- 土曜10時枠ドラマ
- 木曜9時枠ドラマ
- 禁じられた遊び(1995年、第1話の演出も担当)
- 月曜10時枠ドラマ
- オンリー・ユー〜愛されて〜(1996年)
- ナチュラル 愛のゆくえ(1996年)
- ストーカー 逃げきれぬ愛(1997年)
- せいぎのみかた(1997年)
- 心療内科医・涼子 (平成10年度日本民間放送連盟テレビドラマ部門優秀賞受賞[14])(1997年)
- 冷たい月(1998年)
- 奇跡の人(1998年)
- ボーダー 犯罪心理捜査ファイル(1999年)
読売テレビ退社後
[編集]テレビドラマ
[編集]- ただいま満室(2000年、テレビ朝日)
- R-17(2001年、テレビ朝日)
- 同級生殺人事件(演出 2003年、テレビ東京『水曜ミステリー9』)
- 14ヶ月 妻が子供に還っていく(2003年、よみうりテレビ)
- 独身3!!(2003年、テレビ朝日)企画協力
- 怒る相談室長 大岡多聞の事件日誌!(演出 2005年1月19日、TBS「水曜プレミア」)
- だいすき!!(2008年、TBS)
- 町医者ジャンボ!! (2013年 よみうりテレビ)*協力プロデューサー
- 慰謝料弁護士〜あなたの涙、お金に変えましょう〜(2014年 よみうりテレビ) *協力プロデューサー
- わるいやつら(2014年、 BS日テレ)
- 松本清張ミステリー時代劇(2015年、BSテレ東)
- 山本周五郎人情時代劇 (第12話「めおと蝶」平成28年度日本民間放送連盟テレビドラマ部門優秀賞受賞 [15])2015年-2016年、BSテレ東)
- 男と女のミステリー時代劇(2016年、BSテレ東)
- 山本周五郎時代劇 武士の魂 ( 第1話「大将首」平成29年度日本民間放送連盟テレビドラマ部門優秀賞受賞 [16])(2017年、BSテレ東)
- 薄桜鬼(2022年、WOWOW)
映画
[編集]- がらくた 2016年
- テイクオーバーゾーン (第32回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門正式作品 [17])2019年
バラエティ・情報番組
[編集]- やぐちひとり(テレビ朝日、2004年ー2009年)
- How to モンキーベイビー!(MXテレビ、2009年ー2011年)
- プリティーリズム・オーロラドリーム実写パート(テレビ東京、プリティーリズム・オーロラドリーム製作委員会 2011年‐2012年)
- 〜おねだりエンタメ!〜はぴ★ぷれ (BS日テレ 2013年-2014年)
舞台(企画・演出)
[編集]- 恋ばば14歳!!(2010年・2019年に上演)
- ガールズプリズンオペラ (2011年・2012年・2014年・2017年上演)
- クリスマウスの夜(2011年・2012年・2016年上演)
- 音楽室の神様 (2016年上演)
- 清らかな水のように~私たちの1945 (2016年・2017年・2018年・2019年・2021年・2023年上演)
- ゲートシティーの恋(2016年・2018年・2019年・2020年・2022年・2023年上演)
- レモンゼリーのプールで泳ぐ(2020年上演)
- 少女夢幻論(2021年上演)
- 少女夢幻論Ⅱ(2021年上演)
- どーるはうす(2022年・2023年上演)
出典
[編集]- ^ (マイナビ 2022年4月27日 「『悪女(わる)』平成版プロデューサーは令和版をどう見た? 30年で感じるドラマ作りの変化」(https://news.mynavi.jp/article/20220427-waru/)"
- ^ (デジタルハリウッドプレスリリース2012年11月7日 女優の卵を育てるプロジェクト『AI』を手掛ける山本和夫教授によるセミナー「カメラの前に立ち、女優になれ!」講師プロフィールより)<https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000547.000000496.html>"
- ^ (会社公式HP 会社概要より(https://drama-design.co.jp/about-us/)"
- ^ (企画書講座「埋もれない企画、売れる企画」より シナリオ・センター「シナリオ教室」 2001年2月号)
- ^ (良質なドラマを作り出すために不可欠な脚本家を育てるため2000年に創設。公式HPより (https://drama-design.co.jp/scenario-incubation/)"
- ^ (ドラマデザイン社シナリオインキュベーション出身メンバー執筆履歴(https://x.gd/L87ow)"
- ^ (デジタルハリウッド大学大学院 デジタルコンテンツ研究科デジタルコンテンツ選考自己点検・評価報告書 56ページおよび96ページ (https://gs.dhw.ac.jp/uploads/material_081216.pdf)"
- ^ (マイナビ2008年2月18日記事 JCBとデジハリ大学院、新たなネット決済ソリューション開発へ協同研究開始 https://news.mynavi.jp/techplus/article/20080218-a005/)"
- ^ (デジタルハリウッドプレスリリース2012年11月7日 女優の卵を育てるプロジェクト『AI』を手掛ける山本和夫教授によるセミナー「カメラの前に立ち、女優になれ!」より(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000547.000000496.html)"
- ^ (映像作品を目指す女優(ACTRESS)を育てるために設立された女優養成プロジェクト公式HPより (https://acin.jp/)"
- ^ (女性セブン5月2日号「伊藤沙莉 演技レッスン未体験で初めての現場で遺憾なく才能を発揮」より(https://www.news-postseven.com/archives/20240422_1958176.html?DETAIL)"
- ^ (公共財団法人放送番組センター 放送ライブラリー より https://www.bpcj.or.jp/search/show_detail.php?program=124702)"
- ^ (テレビドラマデータベース より http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-26520)"
- ^ (日本民間放送連盟賞/1998年(平成10年)入選・事績 https://j-ba.or.jp/category/aboutus/jba100925)"
- ^ (日本民間放送連盟賞/2016年(平成28年)入選・事績 https://www.j-ba.or.jp/category/aboutus/jba101930)"
- ^ (日本民間放送連盟賞/2017年(平成29年)入選・事績 https://www.j-ba.or.jp/category/aboutus/jba102347)"
- ^ (東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ作品一覧 https://2019.tiff-jp.net/ja/lineup/film/32JPS05)"