山口修 (美術デザイナー)
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山口 修(やまぐち しゅう、1946年[1] - )は日本の映画美術監督、デザイナー。
略歴
[編集]長野県松本市出身。円谷プロの『ウルトラセブン』の美術助手のアルバイトを端を発し、美術スタッフとして『怪奇大作戦』、『ファイヤーマン』、宣弘社の『シルバー仮面』、三船プロダクションの時代劇などに参加[1]、池谷仙克の指導を仰ぐ。以後『スターウルフ』『恐竜大戦争アイゼンボーグ』を経て、『ウルトラマン80』の美術デザイン全般を担当[1]。
『帰ってきたウルトラマン』や『ウルトラマンA』の美術デザイナー井口昭彦は長野県松本深志高等学校での先輩にあたる(2014年9月6日松本市シネマライツ8における井口のサイン会後のインタビューにて語られた[出典無効])。
円谷作品以降は映画を中心に活動、主な作品に『世界の中心で、愛をさけぶ』、『遺体 明日への十日間』などがある。
主な参加作品
[編集]キャラクターデザイン
[編集]- 1977年『小さなスーパーマン ガンバロン』
- ミニチュアデザイン
- 1977年『恐竜探険隊ボーンフリー』
- ボーンフリー号[1]
- 1977年『恐竜大戦争アイゼンボーグ』
- 1978年『スターウルフ』
- 1979年『ザ☆ウルトラマン』
- 1980年『ウルトラマン80』
- ウルトラマン80[1]
- UGM隊員制服
- 月の輪怪獣 クレッセント(第1話)[3]
- 羽根怪獣 ギコギラー(第2話)[3]
- 硫酸怪獣 ホー(第3話)[3]
- だだっこ怪獣 ザンドリアス(第4話)[3]
- 親怪獣 マザーザンドリアス(第4話)[3]
- 四次元宇宙人 バム星人(第5話)[3]
- 四次元ロボ獣 メカギラス(第5話)[3]
- UFO怪獣 アブドラールス(第6話)[3]
- 騒音怪獣 ノイズラー(第7話)[3]
- 復活怪獣 タブラ(第8話)[3]
- オイル怪獣 ガビシェール(第9話)[3]
- 変形怪獣 ズルズラー(第10話)[3]
- 毒ガス怪獣 メダン(第11話)[3]
- マグマ怪獣 ゴラ(第12話)[3]
- 再生怪獣 サラマンドラ(第13話)[3]
- テレポート怪獣 ザルドン(第14話)[3]
- 実験怪獣 ミュー(第15話)[3]
- テレパシー怪獣 デビロン(第16話)[3]
- 人間怪獣 ラブラス(第17話・18話)[3]
- タコ怪獣 ダロン(第17・18話)[3]
- 吸血怪獣 ギマイラ(第17・18話)[3]
- 惑星怪獣 ガウス(第19話)[3]
- コブ怪獣 オコリンボール(第20話)[3]
- 残酷怪獣 ガモス(第21話)[3]
- L85宇宙人 ザッカル(第21話)[3]
- 古代怪獣 ゴモラII(第22話)[3]
- アメーバ怪獣 アメーザ(第23話)[3]
- 戦闘円盤 ロボフォー(第24話)[3]
- 友好宇宙人 ファンタス星人(第24話)[3]
- 変身怪獣 アルゴン(第25話)[3]
- 巨大化怪獣 ゲラ(第26話)[3]
- 異次元人 メビーズ(第26話)[3]
- 泡星人 アルゴ星人(第27話)[3]
- 渡り鳥怪獣 バル(第28話)[3]
- スペースジョーズ ザキラ(第28話)[3]
- 渓谷怪獣 キャッシー(第29話)[3]
- 変身宇宙人 ザタン星人(第30話)[3]
- 侵略怪獣 ザタンシルバー(第30話)[3]
- 植物もどき怪獣 ゾラ(第31話)[3]
- スクラップ幽霊船 バラックシップ(第32話)[3]
- 工作怪獣 ガゼラ(第33話)[3]
- 巨大怪魚 アンゴーラス(親、子)(第34話)[3]
- 三つ首怪獣 ファイヤードラコ(第35話)[3]
- 昆虫怪獣 グワガンダ(第36話)[3]
- 宇宙忍者 バルタン星人(五代目)
- 心霊怪獣 ゴースドン(第38話)[3]
- 怪獣少年 テツオン
- すもう怪獣 ジヒビキラン(第40話)[3]
- ゼロ戦怪鳥 バレバドン(第41話)[3]
- 侵略星人 ガルダン大王(第43話)[3]
- 遊牧星人 ガラガラ星人(第43話)[3]
- 宇宙忍者 バルタン星人(六代目)
- どくろ怪獣 レッドキング(三代目)
- 壺の精 マアジン
- 紫外線怪獣 グロブスク(第47話)[3]
- マラソン怪獣 イダテンラン(第48話)[3]
- 合体怪獣 プラズマ(第49話)[3]
- 合体怪獣 マイナズマ(第49話)[3]
- 冷凍怪獣 マーゴドン(第50話)[3]
- 1983年『アンドロメロス』怪獣[1]
- 1984年『ウルトラマン物語』
- 1993年『ウルトラマンVS仮面ライダー』
- 2018年『SSSS.GRIDMAN』
- 多事多難怪獣 ゴーヤベック
美術・特殊美術
[編集]- 『シルバー仮面』(1971年、TBS、宣弘社)
- 『ファイヤーマン』本編美術(1973年、日本テレビ、円谷プロダクション、萬年社)
- 『恐竜探険隊ボーンフリー』実写美術(1976年、円谷プロダクション)
- 『恐竜大戦争アイゼンボーグ』(1977年、円谷プロダクション)
- 『スターウルフ』(1978年、読売テレビ、円谷プロダクション)
- 『だいじょうぶマイ・フレンド』(1983年、監督:村上龍)
- 『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年、監督:行定勲)
- 『遠くの空に消えた』(2004年、監督:行定勲)
- 『春の雪』(2005年、監督:行定勲)
- 『輪廻』(2006年、監督:清水崇)
- 『あおげば尊し』(2006年、監督:市川準)
- 『ショコラの見た世界』(2007年、監督:行定勲)
- 『誰も守ってくれない』(2009年、監督:君塚良一)
- 『今度は愛妻家』(2010年、監督:行定勲)
- 『FLOWERS -フラワーズ-』(2010年、監督:小泉徳宏)
- 『レオニー』(2010年、監督:松井久子)
- 『任侠ヘルパー』(2012年、監督:西谷弘)
- 『遺体 明日への十日間』(2013年、監督:君塚良一)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m 豪怪奔放 2021, pp. 234–235, 「第3章 ウルトラマン 1980 検証:栄光の怪獣王国、狂乱のデザイン史1980 01―『ウルトラマン80』で山口修が志向した、怪獣デザインの原点回帰と時代の反映 DESIGNER 山口修」
- ^ a b c d e f g 豪怪奔放 2021, pp. 204–206, 「第2章 銀河連邦 1971-1973 番外編 02―70年代後半の円谷プロとアニメーションの蜜月 DESIGNER 鯨井実」
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb 豪怪奔放 2021, pp. 208–233, 「第3章 ウルトラマン 1980 ウルトラマン80」
参考文献
[編集]- 『語れ! ウルトラ怪獣【永久保存版】』KKベストセラーズ〈ベストムックシリーズ44〉、2014年4月23日。ISBN 978-4-584-20544-0。
- 『別冊映画秘宝 円谷プロSFドラマ大図鑑』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013年10月2日。ISBN 978-4-8003-0209-0。
- 『円谷怪獣デザイン大鑑 1971-1980 豪怪奔放』ホビージャパン、2021年12月24日。ISBN 978-4-7986-2664-2。