山中カメラ
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山中 カメラ(やまなか カメラ、本名・山中 篤、1978年 - )は、「特殊写真家」、「現代音頭作曲家」を自称する日本のアーティスト、パフォーマー[1][2]。
経歴
[編集]山口県田布施町生まれ[1]。山口芸術短期大学専攻科を修了し、「特殊写真家」を自称して、カメラを使うパフォーマンスを始め[1]、写真、映像、歌を融合した表現を「カメラショー」として展開した[2]。
年譜
[編集]- 2004年、村上隆が主催する現代美術の祭典「GEISAI 6」で銀賞を受賞して注目され、各地から招聘されるようになった[1]。
- 2005年10月、淀川テクニックが催した「裏多摩川ピクニック」に参加し[3]、「若手お笑い芸人のコントを思わせる不思議なライブ」をおこなう[4]。
- 2006年、茨城県取手市の芸術祭に招かれ、オンドマルトノを用いたパフォーマンスをおこない「取手マルトノ音頭」を制作[1]。以降、「現代音頭作曲家」を自称して各地に滞在して制作にあたり、独自の盆踊りイベントを開催するようになる[2]。
- 2007年、撮影行為自体をパフォーマンス作品とした「一人合唱」で、デジタルアートフェスティバル東京に出演した[2]。
- 2009年、大分県別府市の芸術祭「別府現代芸術フェスティバル2009温泉混浴世界」に参加し、「別府最適音頭」を制作した[5][6][7]。また、9月から11月にかけて徳島県神山町に滞在し[2]、「神山スダチ音頭」を制作した[8]。
- 2010年、神奈川県横浜市に移り、「横浜市歌で盆踊り」の制作に取り組んだ[9]。
- 2011年、滋賀県大津市のびわ湖ホールのワークショップで振付家の北村成美と共同で「びわこ平和音頭」を制作した[10]。
- 2013年11月から12月にかけて、愛媛県松山市に滞在して「道後湯玉音頭」を制作した[11]。
- 2014年には、五味文子、幸田千依、水川千春とともに芸術集団「風林火山商店街」として、山梨県甲府市の「こうふのまちの芸術祭2014」において、民謡「縁故節」の新作を制作した[12][13]。また、大分県国東市で「くにさき時の音頭」を制作した[1]。
- 2016年8月31日、福岡市美術館が改修のために一時休館に入る際の休館イベントにおいて、「福岡市美術館音頭2016」を披露した[14][15]。この他にも、福島市や、大韓民国の安養市などで「現代音頭」の制作を重ねている[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g “[ひと物語]地域交流へ盆踊り創作 現代音頭作曲家 山中カメラさん36=大分”. 読売新聞・西部朝刊・大分: p. 33. (2014年9月29日) - ヨミダス歴史館にて閲覧
- ^ a b c d e “山中カメラ”. イン神山. グリーンバレー / 神山つなぐ公社. 2022年8月19日閲覧。
- ^ “裏多摩川ピクニック”. 柴田英昭 (2006年10月20日). 2022年8月19日閲覧。
- ^ 阿古真理 (2006年1月30日). “お笑い世代アーティスト ドリフのコントや漫画から影響”. アエラ: p. 55 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ 祝部幹雄 (2009年8月6日). “雑記帳:大分県別府市で6月まで開かれた現代芸術フェスティバルに参加した…”. 毎日新聞・西部朝刊: p. 23 - 毎索にて閲覧
- ^ “湯の町の人情あたたか、「別府最適音頭」完成 現代音楽作家、盆踊り制作 /大分県”. 朝日新聞・大分全県: p. 26. (2009年8月7日) - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ 中曽根香 (2009年8月28日). “盆踊り:燃える“おやじ” 家族で楽しめる新企画--30日、中央区大名で /福岡”. 毎日新聞・西部朝刊・福岡都市圏版: p. 21 - 毎索にて閲覧
- ^ 岸川弘明 (2009年11月3日). “四国ミュージアム回廊:三十七館目 神山アーティスト・イン…/2 /高知”. 毎日新聞・高知: p. 22 - 毎索にて閲覧
- ^ 斎藤博美 (2010年3月3日). “横浜市歌で創作盆踊り 野毛周辺の3商店街が企画 きょう制作発表会 /神奈川県”. 朝日新聞・神奈川全県: p. 28 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ 北出昭 (2016年5月16日). “BON★ダンス:幻の盆踊りが5年ぶり復活 8月に大会 振り付け指導動画も公開 びわ湖ホール /滋賀”. 毎日新聞・滋賀: p. 22 - 毎索にて閲覧
- ^ 後藤隆之 (2013年12月31日). “道後に盆踊り音頭できた 地元に根ざした歌・振り付け 商店街振興組合 /愛媛県”. 朝日新聞・愛媛全県: p. 29 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ 片平知宏 (2014年7月29日). “縁故節:甲州の民謡、現代に 県内外アーティストが編曲、作詞 9月「こうふのまちの芸術祭2014」で披露 /山梨”. 毎日新聞・山梨: p. 27 - 毎索にて閲覧
- ^ 北見英城 (2014年9月20日). “民謡「縁故節」現代風に きょう「大盆踊り大会」で披露 甲府 /山梨県”. 朝日新聞・山梨全県: p. 28 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ 安斎耕一 (2016年9月1日). “「美の空間」改修へ、しばしの別れ 福岡市美術館、休館イベント盛況 /福岡県”. 朝日新聞・福岡: p. 29 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ “福岡市美術館 ラスト催し 2年半休館 踊りやグッズ贈呈=福岡”. 読売新聞・西部朝刊・福岡: p. 28. (2016年9月1日) - ヨミダス歴史館にて閲覧
外部リンク
[編集]- 現代音頭 - 公式サイト
- 山中カメラ / コロナ抜き音階の発明 - YouTube