尼僧とキューピッドの弓
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尼僧とキューピッドの弓 | ||
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著者 | 多和田葉子 | |
発行日 |
単行本:2010年7月25日 文庫版:2013年7月12日 | |
発行元 | 講談社 | |
ジャンル | 小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 |
単行本:四六判上製本 文庫版:文庫判 | |
ページ数 |
単行本:242 文庫版:256 | |
公式サイト |
単行本:尼僧とキューピッドの弓 単行本 講談社 文庫版:尼僧とキューピッドの弓 文庫版 講談社 | |
コード |
単行本:ISBN 978-4-06-216328-6 文庫版:ISBN 978-4-06-277601-1 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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『尼僧とキューピッドの弓』(にそうとキューピッドのゆみ)は、日本の小説家多和田葉子による小説である。
単行本は、2010年7月25日に講談社より、同社の創業100周年記念出版「書き下ろし100冊」のうちの1冊として刊行された[1][2]。単行本の装幀は、吉田浩美・吉田篤弘(クラフト・エヴィング商會)による[3]。2011年、第21回紫式部文学賞を受賞する[4]。文庫版は、2013年7月12日に講談社文庫より刊行された[5]。
翻訳家の鴻巣友季子は、「ことばに翻弄されて方角を見失い、奇妙なものたちに次々と出逢って、気づいた時には森のはずれにぽんと放りだされている。そんな読後感がある。もちろんそれは不快どころか、とても愉快な体験だ」「多和田ワールドのキュートさ全開の一冊である」[6]と評価している。
あらすじ
[編集]日本人の作家である〈わたし〉は、ある年の夏に、ドイツ北西部、ニーダーザクセン州のリューネブルガー・ハイデ地方にある、1000年以上もの歴史をもつ尼僧修道院を訪問する。〈わたし〉が密かに〈透明美〉と名付けた尼僧によれば、尼僧たちは必ずしも禁欲的な生活を送っているわけではないという。〈わたし〉が密かに〈流壺〉と名付けた尼僧によれば、尼僧院長のもとに、男性の弓道の先生がたびたび尋ねてきていたという。別の尼僧によると、その先生は実は恋人で、尼僧院長と別れ切れずに追ってきたのだという。
主な登場人物
[編集]- 〈わたし〉
- 作家。
- 〈透明美〉
- 尼僧。
- 〈流壺〉
- 尼僧。
脚注
[編集]- ^ “尼僧とキューピッドの弓 単行本”. 講談社. 2019年1月19日閲覧。
- ^ “「100周年100冊書き下ろし」既刊・関連作品一覧”. 講談社. 2019年1月19日閲覧。
- ^ 『尼僧とキューピッドの弓』 2010.
- ^ “第21回「紫式部文学賞」決定”. 新文化通信社. (2011年8月11日) 2019年1月19日閲覧。
- ^ “尼僧とキューピッドの弓 文庫版”. 講談社. 2019年1月19日閲覧。
- ^ 鴻巣友季子 (2018年6月8日). “仕掛けに満ち、キュートさ全開”. 朝日新聞 2019年1月19日閲覧。
参考文献
[編集]- 多和田葉子『尼僧とキューピッドの弓』講談社、2010年。ISBN 978-4-06-216328-6。