コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

就眠運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メディカゴ英語版の就眠運動。 チャールズ・ダーウィン著『植物の運動力英語版 』(1880)から。Aが日中の様子。Bが夜間の様子。

就眠運動(英語:Nyctinasty)とは、植物に見られる夜に葉が閉じ、日が昇ると葉が開く運動のことである[1]

カタバミマメ科植物に見られる膨圧運動と、キク科植物に見られる成長率の変化による場合がある[1]

歴史

[編集]

アレキサンダー大王の部下Androsthenes of Thasos英語版が、タマリンドの葉の開閉を指摘している[2]

生物時計は18世紀に植物の就眠運動から発見された[3]

就眠植物の葉の開閉をコントロールする物質

[編集]
就眠物質[4]
  • K-PLF1
  • Potassium cheridonate
  • Phyllanthurinolactone
  • トリゴネリン
  • potassium D-idarate(D-イダル酸ジカリウム)
覚醒物質[4]
  • potassium lespedezate
  • cis-p-coumaroylagmatine(cis-p-クマロイルアグマチン)

出典

[編集]
  1. ^ a b 日本大百科全書(ニッポニカ)『就眠運動』 - コトバンク
  2. ^ Otsuka, Kuniaki. Chronomics and Continuous Ambulatory Blood Pressure Monitoring: Vascular Chronomics: From 7-Day/24-Hour to Lifelong Monitoring. Springer. pp. ix. ISBN 978-4431546306 
  3. ^ ダーウィン以来の謎、就眠運動の仕組みを解明 生物時計発見のルーツとなった生物現象|お知らせ|東北大学大学院理学研究科・理学部”. www.sci.tohoku.ac.jp. 東北大学. 2023年3月17日閲覧。
  4. ^ a b Yamamura, Shosuke「就眠植物の葉の開閉をコントロールする物質」『化学と生物』第35巻第10号、1997年、696–698頁、doi:10.1271/kagakutoseibutsu1962.35.696ISSN 0453-073X 

関連項目

[編集]