少女地獄
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『少女地獄』(しょうじょじごく、旧仮名:せうぢよぢごく)は、探偵小説作家夢野久作の書翰体系式の短編小説集。1936年(昭和11年)に黒白書房から刊行された。そのうち「殺人リレー」のみ『新青年』の昭和9年(1934年)10月号に掲載された。
あらすじ
[編集]- 何んでも無い
- 医師・臼杵の前に可憐な自称19歳の少女・姫草ユリ子が現れた。ユリ子は優秀な看護婦だが、病的な虚言癖があった。それが臼杵や周囲の者にばれてしまい姿を消す。1か月後、ユリ子が自殺したという知らせが届くが……。
- 殺人リレー
- 田舎から上京してバスガイドになったトミ子のもとに、小学校の同級生でバスガイドのツヤ子からバスの運転士・新高は結婚詐欺師で殺人者だから、もし配属されてきたら気をつけろという手紙を受け取る。その1週間後、ツヤ子は不審な事故死を遂げる。その後、トミ子のもとに新高が配属され、トミ子はツヤ子の仇を討とうとするが、新高に魅せられ……。
- 火星の女
- 県立女学校で焼身自殺体が発見される。その後立て続けに校長の失踪や発狂、女教師の自殺や書記の大金拐帯などが起こる。そして卒業生の遺書が発見され、校長等の悪事が暴かれる。