筒井敬介
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(小西理夫から転送)
筒井 敬介(つつい けいすけ、本名・小西 理夫(こにし まさお)、1918年1月3日 - 2005年1月8日)は、日本の児童文学作家、脚本家。 別筆名にコニシ・マサオ。
来歴・人物
[編集]東京神田生まれ。慶應義塾大学在学中に劇団の活動をしていたが1941年に中退した。ラジオドラマなどを書き、『バス通り裏』がヒット。その後児童文学で活躍。
1973年には「かちかち山のすぐそばで」で産経児童出版文化賞大賞を受賞[1]。1974年には同作品が国際アンデルセン賞の優良賞を受賞する。1983年に巖谷小波文芸賞受賞。『コロッケ町のぼく』はNHKの少年ドラマになった[2]。
2005年、腎不全のため目黒区の病院で死去した。
著作
[編集]- 『近衛兵』(コニシ・マサオ名義、人民新聞社出版部) 1946
- 『コルプス先生汽車へのる』(季節社) 1948、のち偕成社文庫、講談社文庫
- 『うみをとぶつばめ 童話集』(二葉書店) 1948
- 『チョコレート町1ばんち』(季節社) 1949、のち講談社青い鳥文庫
- 『お姉さんといっしょ 小さなタッちゃんのお話』(鶴書房) 1955 のち角川文庫
- 『おしくらまんじゅう』(朝日新聞社) 1956、のち偕成社文庫
- 『ロンロンじいさんのどうぶつえん』(麦書房、雨の日文庫) 1958
- 『名づけてサクラ ラジオドラマ集』(緑地社) 1959
- 『バス通り裏』(須藤出穂共著、くろしお出版) 1959
- 『動物はみんな先生』(中央公論社) 1962
- 『子どもに読ませたい50の本』(乾孝共編、三一新書) 1963
- 『あかいかさがおちていた』(あかね書房) 1965
- 『婚約未定旅行 劇作集』(未来社) 1966
- 『じんじろべえ』(あかね書房、創作児童文学選) 1968
- 『コルプス先生馬車へのる』(理論社) 1968、のち講談社文庫
- 『ピエロ』(渡辺三郎絵、学習研究社、こども音楽館11) 1969.11[4]
- 『二人ともパンのにおい』(国土社) 1969
- 『べえくん』(あかね書房) 1969
- 『ぺろぺろん』(あかね書房) 1970
- 『おばけロケット1ごう』(フレーベル館、こどもSF文庫) 1971、のちポプラ社文庫
- 『白い朝の町で』(フレーベル館) 1971
- 『ちゃんめら子平次』(あかね書房) 1971、のち講談社文庫
- 『コントラどんとピッコロちゃん』(おうちやすゆき共著、小学館、こどものメロディー) 1971
- 『いじワンるものがたり』(国土社) 1972
- 『コロッケ町のぼく』(あかね書房) 1972
- 『あかっぴょろ』(あかね書房) 1972
- 『かちかち山のすぐそばで』(フレーベル館) 1972、のち角川文庫、講談社青い鳥文庫
- 『げらっくすノート』(偕成社) 1973
- 『おやすみドン』(あかね書房) 1974
- 『ああいそがしい日曜日』(小学館、『小学三年生』5月号) 1974[5]
- 『おいらどこの子お江戸の子』(偕成社) 1975
- 『かいぞくでぶっちょん』(フレーベル館) 1975
- 『おきんとおたぬきさま』(小学館) 1975
- 『ちょんねんばけくらべ』(あかね書房、新作絵本日本の民話) 1976.2
- 『わがままくじら』(ポプラ社) 1976.10
- 『みずひめさま』(小学館、小学館の創作民話シリーズ) 1976.10
- 『どらねこパンツのしっぱい』(ポプラ社) 1977.1
- 『とらのかわのスカート』(岩崎書店) 1977.3、のちフォア文庫
- 『たっちゃんといっしょ』(理論社) 1979.5
- 『おはようたっちゃん』(あかね書房) 1979.10
- 『とらおおかみのくる村で』(フレーベル館) 1979.12
- 『ハヤガメくん』(長新太絵、NHKサービスセンター、NHK創作童話集)1979[6]
- 『ねこのおしごと』(理論社) 1980.1
- 『ふしぎなバスに』(あかね書房) 1980.11
- 『日曜日のパンツ』(講談社) 1980.10
- 『ねこのぱとろーる』(理論社) 1981.11、のち改題『ぶうたれネコのぱとろーる』(フォア文庫)
- 『クロのやさしい時間』(ティビーエス・ブリタニカ) 1981.11
- 『うるざえもん』(ひさかたチャイルド) 1981.12
- 『何にでもなれる時間 筒井敬介児童劇集 1』(東京書籍、東書児童劇シリーズ) 1982.10
- 『王女さまはあたし 筒井敬介児童劇集 2』(東京書籍、東書児童劇シリーズ) 1982.10
- 『キツネがみつけたへんな本 筒井敬介児童劇集 3』(東京書籍、東書児童劇シリーズ) 1982.10
- 『ぼくおふろだいきらい』(ポプラ社) 1982.12
- 『ひるねのひるねこ』(フレーベル館) 1982.11
- 『雨ですてきなたんじょうび』(あかね書房) 1982.10、のち文庫
- 『ねこにパンツをはかせるな』(講談社) 1982.8
- 「筒井敬介童話全集」全12巻(フレーベル館) 1983 - 1984
- 『おつかいたっちゃん』(あかね書房) 1983.10
- 『たっちゃんといなり大明神』(佼成出版社) 1983.11
- 『ねこのわすれもの』(理論社) 1984.10
- 『ぼくのペケペケ運動会』(フレーベル館) 1984.12
- 『宿題お化け』(小峰書店) 1985.12
- 『ガツーンとぶつかるはなし』(学習研究社) 1985.2
- 『ぼくのひげそりクリーム』(あかね書房) 1985.6
- 『ベアどん』(教育画劇、スピカのおはなしえほん) 1985.7
- 『コルプスせんせいとかばくん』(フレーベル館) 1986.3
- 『ぶうたれネコのどっきんレストラン』(理論社) 1986.7
- 『ネコだまミイちゃんはあたし』(小峰書店) 1986.6
- 『まんじゅうをつかまえろ おいらお江戸の探偵団 1』(小峰書店) 1987.1
- 『にげだした木馬 おいらお江戸の探偵団 2』(小峰書店) 1987.3
- 『うれしいウルくん』(教育画劇、スピカの幼年どうわ) 1987.8
- 『猫がくった鯉のぼり おいらお江戸の探偵団』(小峰書店) 1987.3
- 『ぶうたれネコ』1 - 5(理論社) 1988.11
- 『ぺこねこブラッキー』(小峰書店) 1988.7
- 『おいしいトラカツをたべるまで』(岩崎書店) 1989.3
- 『花のくる道』(小峰書店) 1992.3
- 『とんだよプロペラくん』(小峰書店、のりものえほん) 2000.12
- 「筒井敬介童話全集」全12巻(フレーベル館) 2000
- 『筒井敬介おはなし本』1 - 3(小峰書店) 2006.8
翻訳
[編集]- 『スケートをはいた馬』(ケストナー、講談社、現代児童名作全集) 1957
- 『ふしぎな機関車』(コーネリア・メイグス、講談社、講談社の世界絵童話全集 9) 1962
- 『ピリーの絵本』1 - 6(T.V.スタジオ・デュプイ(Studio TV Dupuis)製作、渡辺和雄共訳、小学館) 1975
脚本
[編集]- 『バス通り裏』 - 1958年4月7日から1963年3月30日まで、NHK総合テレビジョンで生放送された帯ドラマ番組
- 『コロッケ町のぼく』 - 1973年2月から1973年3月まで、NHK総合テレビジョンのテレビドラマ「少年ドラマシリーズ」[7]の作品のひとつ[2]
脚色
[編集]- 『三太物語』 - 1950年度から1951年度まで、NHKの『子供の時間』で放送された連続ラジオドラマ[8][9]
- 『にあんちゃん』 - 1959年1月15日から同年2月27日まで、NHKで放送された連続ラジオドラマ
作詞
[編集]- 『とけいのうた』(作曲:村上太朗)
- 『たいこのおけいこ』(作曲:小森昭宏)
- 『遊園地の汽車』(作曲:三枝成章) - 第40回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
- 『博物館の機関車』(作曲:池辺晋一郎) - 第40回NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲
脚注
[編集]- ^ 日本人名大辞典+Plus, デジタル版. “筒井敬介(つつい けいすけ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. DIGITALIO. 2024年12月27日閲覧。
- ^ a b デジタル大辞泉プラス. “コロッケ町のぼくとは? 意味や使い方”. コトバンク. DIGITALIO. 2024年12月27日閲覧。
- ^ “ぺろぺろん”. トーハン. 2024年12月27日閲覧。
- ^ “ピエロ (こども音楽館 : 見る聞く学ぶ3部セット学研版 ; 11) | NDLサーチ | 国立国会図書館”. 国立国会図書館サーチ(NDLサーチ). 2024年12月27日閲覧。
- ^ 小学館 (1974-05). 小学三年生. 東京: 小学館
- ^ “ハヤガメくん (NHK創作童話集 ; 第7集) | NDLサーチ | 国立国会図書館”. 国立国会図書館サーチ(NDLサーチ). 2024年12月27日閲覧。
- ^ NHK. “少年ドラマ|全定時番組リスト|NHKアーカイブス”. NHKアーカイブス. 2024年12月27日閲覧。
- ^ NHK. “三太物語|番組|NHKアーカイブス”. 三太物語|番組|NHKアーカイブス. 2024年12月27日閲覧。
- ^ NHK. “ジロリンタン物語|番組|NHKアーカイブス”. ジロリンタン物語|番組|NHKアーカイブス. 2024年12月27日閲覧。
関連項目
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