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小泉惠子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小泉 惠子
出身地 日本の旗 日本
学歴 東京藝術大学
サンフランシスコ音楽院
ジャンル クラシック音楽
職業 声楽家ソプラノ
音楽教育者
オペラ歌手

小泉 惠子(こいずみ けいこ)は、日本の声楽家ソプラノ)、音楽教育者恵子という表記も見られる。

経歴

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1977年(昭和52年)[1]東京芸術大学卒業。畑中良輔、三浦智津子に師事[2]。1976年(昭和51年)芸大在学中に芸大『メサイア』にてソプラノソロ[1]。卒業時には、NHK新人演奏会やFMリサイタルに出演[2]。1977年 - 1978年(昭和53年)米国サンフランシスコ音楽院に留学。レノアール・ホザック[1]に英・独歌曲オペラ[3]レオポルド・シモノーに仏歌曲[3]、特にベラ=ローザ(キリ=テ=カナワの師)から高く評価され、特別指導を受けた[2]。東京芸術大学大学院修士修了。第一回奏楽堂日本歌曲コンクール第一位。 山田耕筰賞・木下記念金メダル受賞。

1992年(平成4年)11月「『第65回青の会』三善晃歌曲の夕べ」にて歌曲集『聖三稜は璃』全曲ソプラノ独唱(共演/瀬山詠子他)、1993年(平成5年)1月1日「毎日芸術賞、特別賞」を受賞。ロシアフランスイタリアなどその活動は海外にもおよび、1997年(平成9年)6月ロシア・サンクトペテルブルクのスモルヌイ音楽堂にて、エレーナ・オブラスツォワとジョイントリサイタル(伴奏:ゲルギエワ)。聴衆総立ちのスタンディング・オーヴェイションを受け、現地の各新聞批評にて絶賛された[2]。1999年(平成11年)9月ロシア・サンクトペテルブルクでのマリインスキー劇場で開催された第一回エレーナ・オブラスツォワ国際オペラコンクール(総裁:ゲルギエフ)の公式ゲスト・特別審査員。前夜祭コンサートおよび開会記念コンサートでエレーナ・オブラスツォワ、ガリーナ・ゴルチャコーワらと共演。第4回の同コンクールからは審査員も務める。2000年(平成12年)5月新国立劇場小劇場において新国立劇場・東京室内歌劇場主催〈オペラ400年記念〉カヴァリエーリ作曲典礼劇『魂と肉体』(日本初演)タイトルロール「魂」役で出演。2003年(平成15年)第17回からは奏楽堂日本歌曲コンクール他の審査員も務める[2]。現在、宗教曲・日本歌曲・オペラ・オペレッタ・現代曲など国内外で幅広い演奏活動を行っている[2]

小泉の門下生で構成されている声楽家のグループ“声泉会(せいせんかい)”が組織されており、音楽大学で声楽を勉強している学生や、そのOB・OGが中心メンバーとなって活動している[4]

聖徳大学人文学部音楽文化学科[5]・大学院助教授[5]を経て、2006年(平成18年)より国立音楽大学・大学院准教授[3]。国立音楽大学演奏・創作学科長[6]・同大学院教授を経て、2020年(令和2年)現在は国立音楽大学演奏・創作学科声楽専修特任教授[7]。青の会会員、東京室内歌劇場会員他[2]

エピソード

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歌唱力もさることながら、容姿にも恵まれており、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団第105回(1980年)定期演奏会においてレハールメリー・ウィドウ』が取り上げられる際、主役のハンナ役(美貌の若き未亡人という設定)として指揮者の畑中良輔が抜擢したのが、当時芸大大学院在学中[1]の小泉であった。その後もワグネルは2回『メリー・ウィドウ』を演奏しているが、いずれもハンナ役は小泉が務めている[8]

ディスコグラフィー

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※現在入手可能なもののみを記した[9]

  • 『六つの浪漫』-小泉惠子 木下牧子を歌う-花岡千春ピアノ)と共に紡ぐ安らぎの世界- 2011/6/25 ナミ・レコード
  • 大中恩『愛の歌曲集4』-こんなしずかな晩は- 小泉惠子ほか 2009/4/22 日本伝統文化振興財団
  • 大中恩『愛の歌曲集5』-月曜日の詩集- 小泉惠子ほか 2009/4/22 日本伝統文化振興財団
  • 大中恩『愛の歌曲集6』-青い星- 小泉惠子ほか 2007/5/23 日本伝統文化振興財団
  • ヴォカリーズ集『サンパロール』 小泉惠子/花岡千春 2007/11/7 日本伝統文化振興財団

脚注・出典

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  1. ^ a b c d 慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団第105回(1980年)定期演奏会パンフレット
  2. ^ a b c d e f g 小泉惠子”. 国立音楽大学. 2020年2月17日閲覧。
  3. ^ a b c Sans Paroles/小泉惠子”. 日本伝統文化振興財団. 2020年2月17日閲覧。
  4. ^ 声泉会さんのプロフィール”. 声泉会. 2020年2月17日閲覧。
  5. ^ a b 小泉惠子”. Researchmap. 2020年2月17日閲覧。
  6. ^ 朝日 音楽大学・音楽学部 体験フェア2017 国立音楽大学”. 朝日新聞社. 2020年2月17日閲覧。
  7. ^ 小泉惠子”. 国立音楽大学. 2020年10月28日閲覧。
  8. ^ 演奏ライブラリー”. 慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団. 2020年2月17日閲覧。
  9. ^ 小泉惠子”. Amazon. 2020年2月17日閲覧。

外部リンク

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