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小樽カントリー倶楽部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小樽ゴルフ場から転送)
小樽カントリー倶楽部
Otaru Country Club
小樽カントリー倶楽部
旧コース入口の建物
所在地 日本の旗 日本
北海道小樽市銭函3-73(新コース)
北海道小樽市銭函3-177(旧コース)
概要
開業 1928年4月15日(旧コース)
1974年(新コース)
運営 メンバーシップコース
設計 安田幸吉(新コース)
久野岩治(旧コース)[1]
所有者 株式会社 小樽ゴルフ場
運営者 株式会社 小樽ゴルフ場
トーナメント ニトリレディスゴルフトーナメント
コース
新コース
旧コース

その他
公式サイト 小樽カントリー倶楽部
テンプレートを表示
小樽カントリー倶楽部新コースの入口

小樽カントリー倶楽部(おたるカントリーくらぶ)は、北海道小樽市にあるゴルフ場

概要

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旧コースと新コースがあり、旧コースは有志が牧場の草地をコースとして1928年(昭和3年)に開設し[2]、北海道のゴルフ発展の礎を築いた[2]。ラフの植生は放牧地の頃から変わらず、日本国内の北限に分布するノシバであり、「北の造園遺産」に選定されている[2]。クラブハウスは建て替えを予定している[3]

新コースは旧コースに隣接する民有地に1974年(昭和49年)開設[4]。全域がシーサイドの平坦なコースであり、ヤーテージ実数以上の飛距離が求められる難コースになっている[4]

沿革

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  • 1928年昭和03年):小樽ゴルフ倶楽部を設立し、銭函コース(3ホール)造成(後に9ホールとなる)。
  • 1934年(昭和09年):北海道ゴルフ聯盟(現在の北海道ゴルフ連盟)創立・加盟。
  • 1935年(昭和10年):日本ゴルフ聯盟(現在の日本ゴルフ協会)加入。「銭函カンツリー倶楽部」と改称[1]
  • 1943年(昭和18年):戦時下の政策によりクローズし、競馬場として利用される[1]
  • 1953年(昭和28年):「小樽カントリー倶楽部」としてゴルフ場再開。
  • 1961年(昭和36年):クラブハウス新築[5]
  • 1965年(昭和40年):旧真駒内コースからナーセリの払い下げを受け、全グリーン改造[5]
  • 1974年(昭和49年):安田幸吉設計による18ホールの新コースがオープン。
  • 1978年(昭和53年):『倶楽部創立50周年記念式典・競技会』開催。新コースで『日本プロゴルフ選手権大会』開催。
  • 1990年平成02年):新コースで『日本オープンゴルフ選手権競技』開催。
  • 1999年(平成11年):新コースで『日本オープンゴルフ選手権競技』開催。設計家パスクーツォを招き、新コースの1グリーン改造とペンA2捲種などの改造[6]
  • 2004年(平成16年):新コースで『サン・クロレラクラシック』開催(2012年まで)。
  • 2015年(平成27年):新コースで『ニトリレディスゴルフトーナメント』開催(2016年以降も開催)。

ゴルフ場

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小樽カントリークラブの空中写真。日本海に注ぐ水路を挟んで西側(左)が旧コース、東側(右)が新コース。
2008年5月30撮影の3枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

新コース

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小樽カントリー倶楽部 新コース

  • 面積:1,007,330 m2
  • レイアウト:シーサイド
  • グリーン:ペンA2
  • フェアウェー・ラフ:ケンタッキーブルーグラス
HOLE 1 2 3 4 5 6 7 8 9 OUT
Champion.Tee 448 407 500 185 425 535 190 407 567 3,664
Back.Tee 428 387 415 163 400 512 163 379 534 3,381
Regular.Tee 406 354 388 142 373 492 145 358 502 3,160
Front.Tee 385 337 360 129 338 473 130 337 456 2,945
Par 4 4 4 3 4 5 3 4 5 36
HOLE 10 11 12 13 14 15 16 17 18 IN TOTAL
Champion.Tee 583 452 222 527 359 464 504 230
190
462 3,803
3,763
7,467
7,427
Back.Tee 549 429 194 514 329 439 486 195
157
430 3,565
3,527
6,946
6,908
Regular.Tee 522 411 178 498 312 404 462 172
133
407 3,366
3,327
6,526
6,487
Front.Tee 512 388 161 485 297 364 447 172
133
380 3,206
3,167
6,151
6,112
Par 5 4 3 5 4 4 4 3 4 36 72

施設

  • クラブハウス
    • プロショップ
    • レストラン
    • ロッカールーム
    • 浴室
  • 練習場 (250y)

旧コース

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小樽カントリー倶楽部 旧コース

HOLE 1 2 3 4 5 6 7 8 9 OUT&IN
Regular.Tee 355 139 380 432 340 487 517 155 328 3,133
Par 4 3 4 4 4 5 5 3 4 36

施設

  • クラブハウス
    • レストラン

不適切経理・会員権偽造売買

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2009年(平成21年)、当時の理事長による出張旅費約500万円の私的流用が明らかとなり、同年6月末に臨時理事会において辞表が受理された[7]。小樽カントリー倶楽部は、土地・建物・設備を所有する株式会社小樽ゴルフ場から施設全部を一括賃借して年間の賃借料を支払って運営しており[7]、株式会社小樽ゴルフ場の代表取締役も同理事長が務める二重構造になっていた[7]。また、同年3月で辞任した小樽カントリー倶楽部前常務理事兼小樽ゴルフ場取締役への報酬支払いも明らかとなり(小樽ゴルフ場の定款では、取締役及び監査役の報酬は全員無報酬としており、小樽カントリー倶楽部の役員も名誉職とされ、職務のために要した実費しか請求出来ない)[7]、問題が大きくなった。さらに、同年9月の臨時総会において発表された調査結果では、前理事長らによる小樽カントリー倶楽部と小樽ゴルフ場への被害額が約1億円になることが判明した[8]。同年10月の理事会・取締役会で前理事長の除名と刑事告訴を全会一致で決定した[9]。同年11月に小樽ゴルフ場が前代表取締役に損害賠償の民事訴訟を、12月には小樽カントリー倶楽部が前理事長と元常務理事に対する損害賠償の民事訴訟を起こした[10]。2011年(平成23年)、小樽ゴルフ場提訴による民事訴訟に対して、裁判所は原告側の損害を認める判決を言い渡した[11]

2013年(平成25年)には当時の副支配人による会員権の偽造売買疑惑が持ち上がり、小樽カントリー倶楽部は大筋において事実関係を認めた[12]

アクセス

[編集]

脚注

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  1. ^ a b c 田野辺薫 2009, p. 7.
  2. ^ a b c 小樽カントリー倶楽部 旧コース” (PDF). 日本造園学会北海道支部. 2016年10月25日閲覧。
  3. ^ クラブハウス建て替え! 小樽CC旧コース”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2016年10月18日). 2016年10月25日閲覧。
  4. ^ a b 田野辺薫 2009, pp. 9–10.
  5. ^ a b 田野辺薫 2009, p. 8.
  6. ^ 田野辺薫 2009, pp. 14.
  7. ^ a b c d 「小樽カントリー倶楽部」大揺れ ワンマン理事長が辞任”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2009年6月30日). 2016年10月25日閲覧。
  8. ^ やりたい放題の菅原前理事長 被害1億円 小樽CC臨時総会開く”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2009年9月28日). 2016年10月25日閲覧。
  9. ^ 小樽CC 菅原前理事長を除名、刑事告訴へ”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2009年10月11日). 2016年10月25日閲覧。
  10. ^ 前理事長に損害賠償請求 小樽CCが民事訴訟”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2009年12月8日). 2016年10月25日閲覧。
  11. ^ 小樽ゴルフ場が勝訴 菅原前社長に支払い命令”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2011年1月31日). 2016年10月25日閲覧。
  12. ^ 小樽CCの会員権偽造売買で"怪文書" 刑事事件に発展か?”. 小樽ジャーナル. 小樽ジャーナル社 (2013年9月4日). 2016年10月25日閲覧。

参考資料

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関連項目

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リンク

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