小椋悟
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(小椋事務所から転送)
おぐら さとる 小椋 悟 | |||||
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出生地 | 日本 神奈川県川崎市 | ||||
職業 | 映画プロデューサー、音楽家/脚本家 2017/2021年度 京都芸術大学客員教授 | ||||
ジャンル |
映画(1992年 - ) TV番組(1997年 - ) OV(1985年 - 1997年) | ||||
活動期間 | 1985年 - | ||||
主な作品 | |||||
映画 『下妻物語』 『姑獲鳥の夏』 『魍魎の匣』 『蟲師』 『死刑台のエレベーター』 | |||||
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小椋 悟(おぐら さとる、1957年11月20日 -)は、日本の映画プロデューサー・音楽家・脚本家。JAZZ FILM株式会社・チーフプロデューサー。2017/2021年度 京都芸術大学客員教授。株式会社小椋事務所元代表。
人物・来歴
[編集]- 神奈川県川崎市の工業地帯の出身。
- 1980年代中盤、二十代半ばより企業に属さないフリーの映像プロデューサーとして活動を始める。初期は映画だけでなく、映像全メディアの製作を行い、TV番組、ビデオソフト、CM等を多数製作。1990年代以降、独立系映画プロデューサーとして劇場映画製作が活動の中心となり現在まで邦画メジャー大作、国際共同製作作品、インディーズ/サブカルチャー作品等二十数作を企画/プロデュース。
- 製作作品の日本での公開はもとより、特に海外マーケットでは『蟲師』(2007年 監督:大友克洋)の世界約40ヶ国公開、『下妻物語』(2004年 監督:中島哲也)のフランスでの邦画最大・約100館公開[1]等、各国都市部を中心に多数の作品が世界公開されている。
- 企画/プロデュースした全劇場映画のうち7作品が世界三大映画祭(カンヌ国際映画祭、ベネチア国際映画祭、ベルリン国際映画祭)のコンペティション含む正式招待(レッドカーペット)作品となる。他にもモスクワ国際映画祭、トロント国際映画祭、米サンダンス映画祭、東京国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭等国内外の映画祭へ数多く作品を出品。第53回ベルリン国際映画祭・NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)受賞[2](『幸福の鐘』(英題:Blessing Bell))、2006カンヌJr.フェスティバル・グランプリ受賞[3](『下妻物語』英題:Kamikaze Girls)等、特にヨーロッパ圏を中心に数々の映画賞を受賞。
- 2003年創設・APPN(Asia Pacific Producer Network)/日本代表。
- 2011年・第8回SKIPシティ国際デジタルシネマ映画祭・長編部門審査委員長。[4]
- 1990年代後半より約十年間、映画監督鈴木清順の正式エージェントを務める。
- 音楽家としてNHKドキュメンタリー番組、バレエ音楽、アニメーションサウンドトラック、CM音楽、舞台音楽等を作曲/演奏/制作。
- 2019年に新たにJAZZ FILM Inc.にチーフプロデューサーとして就任。同年8月国際情勢混迷のイランロケを敢行したNHKドキュメンタリー/BS1スペシャル『イスラムに愛された日本人~知の巨人井筒俊彦~』[5](2019年11/8放送)の企画/プロデューサーとして映像制作に復帰。
作品
[編集]主な企画/プロデュース作品
- 劇場映画
- 1992年「爆 BAKU!」(監督:吉原健一、出演:西村知美、松尾貴史)
- 1993年「ドライビング・ハイ!」(監督:橋本以蔵 出演:南野陽子、羽野晶紀)
- 1999年「EM/エンバーミング」(監督:青山真治、出演:高島礼子、松重豊)
- 2000年「ブリスター!」(監督:須賀大観 出演:伊藤英明、大塚明夫)
- 2001年「けものがれ、俺らの猿と」(監督:須永秀明 出演:永瀬正敏、降谷建志)
- 2001年「ピストルオペラ」(監督:鈴木清順 脚本:伊藤和典 出演:江角マキコ、山口小夜子)
- 2003年「幸福の鐘」(監督:SABU、出演:寺島進、篠原涼子、鈴木清順)
- 2003年「ハードラックヒーロー」(監督:SABU 出演:V6(坂本昌行、長野博、井ノ原快彦、森田剛、三宅健、岡田准一)
- 2004年「下妻物語」(監督:中島哲也 出演:深田恭子、土屋アンナ、樹木希林)
- 2005年「タナカヒロシのすべて」(監督:田中誠 出演:鳥肌実、ユンソナ、加賀まりこ)
- 2005年「姑獲鳥の夏」(監督:実相寺昭雄 脚本:猪爪慎一 出演:堤真一、永瀬正敏、阿部寛、宮迫博之、原田知世)
- 2005年「オペレッタ狸御殿」(監督:鈴木清順 脚本:浦沢義雄 出演:チャン・ツィイー、オダギリジョー、薬師丸ひろ子)
- 2007年「蟲師」(監督:大友克洋 出演:オダギリジョー、江角マキコ、大森南朋)
- 2007年「魍魎の匣」(監督:原田眞人 出演:堤真一、阿部寛、椎名桔平、宮迫博之、黒木瞳、宮藤官九郎)
- 2009年「戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH」(監督:清水崇 出演:柳楽優弥、蓮佛美沙子、松尾スズキ)
- 2009年「ウォーリアー&ウルフ」(監督:田壮壮 出演:マギーQ、オダギリジョー)※国際共同制作(中国、香港、シンガポール、日本)
- 2010年「KING GAME」(監督:江川達也 出演:石田卓也、芦名星、木村佳乃)
- 2010年「七瀬ふたたび」(監督:小中和哉 脚本:伊藤和典 出演:芦名星、田中圭)
- 2010年「死刑台のエレベーター」(監督:緒方明 脚本:木田薫子 出演:吉瀬美智子、阿部寛、玉山鉄二、北川景子)
- 2011年「ラビット・ホラー3D」(監督:清水崇 出演:満島ひかり、香川照之)
- 2012年「新しい靴を買わなくちゃ」(監督:北川悦吏子 総合プロデュース:岩井俊二 出演:中山美穂、向井理)※製作出資
- 2014年「風邪(ふうじゃ)」(監督:橋本以蔵、出演:窪塚洋介、小西真奈美、秋吉久美子)
- TVドキュメンタリー
- 2019年 NHK/BS1スペシャル「イスラムに愛された日本人~知の巨人井筒俊彦~」企画・プロデューサー
- 2002年 NHK「映画監督チャンイーモウの世界」企画・プロデューサー/ NHK衛星ハイビジョン局長賞受賞
- 1998年 スカパー「現代の肖像/鈴木清順」企画・制作
- 1997年 スカパー「筒井康隆21600秒」企画・制作/ '97パーフェク大賞 企画制作賞受賞
- TVドラマ
- オリジナルビデオ
- 「ブラック・ジャック」(実写版/1996年・シリーズ全3作 原作:手塚治虫、監督:小中和哉、出演:隆大介、香川照之、草刈正雄)
- 久住昌之の笑えるビデオ「HE-SO」全2作
- 「藤子不二雄Aのまんが入門」全2作(基礎編、実践編)
- 「ダンドリくん」(原作:久住昌之 演出:岩浪美和)
- 「ギニーピッグ」シリーズ全6作
- TVCM
- ミュージッククリップ
- 「鈴木早智子」「西田ひかる」「EARTHSHAKER」「METROFARCE」「THE PRIVATES」
- 脚本(木田薫子名含む)
- CD/音楽制作(レコーディングプロジェクト「Kit Kat Club」)
- NHK/BS1スペシャル「イスラムに愛された日本人~知の巨人井筒俊彦~」(作曲/演奏/制作)
- 舞台/東京シティバレエ団(作曲/演奏/制作)
- アニメーションサウンドトラック/CD「孔雀王3 櫻花豊穣」(1991年、作曲/演奏/制作)
- CD/バーチャル朗読館・全3作「イッセー尾形」「筒井康隆」「飯島愛」(作曲/演奏/制作)
- 書籍・雑誌インタビュー・ラジオ出演
- 小椋悟ロングインタビュー <映才教育>時代(フィルムアート社 著/岡博大)[6]
- プロデューサー対談 ビル・コン&小椋悟 (キネマ旬報)[7]
- ラジオ出演「円都通信 PRODUCERS/パーソナリティ岩井俊二 ゲスト出演)[8]
- 「プロデューサーが語るあのギニーピッグシリーズ/インタビュー」「映画評バタリアン/著・小椋悟」(このビデオを見ろ!4 ファンタジー・SF・ホラー編/別冊宝島)
- ゲーム
- PlayStation 2ゲームソフト/「サイドワインダー」 シリーズ (ゲームシナリオ制作)
脚注
[編集]- ^ 下妻物語 概要
- ^ 「第53回ベルリン国際映画祭」『Wikipedia』2020年2月26日。
- ^ “カンヌjr.フェスで「下妻物語」GP - シネマニュース : nikkansports.com”. www.nikkansports.com. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “IDCF | 本年度審査員”. www.skipcity-dcf.jp. 2020年2月28日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “NHKドキュメンタリー - BS1スペシャル「イスラムに愛された日本人 知の巨人・井筒俊彦」”. NHKドキュメンタリー - BS1スペシャル「イスラムに愛された日本人 知の巨人・井筒俊彦」. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “〈映才教育〉時代 – 映画の学校はどこにでもある!”. 動く出版社 フィルムアート社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ 志強, 江; 悟, 小椋; 響, くれい (2010-11-00). “プロデューサー対談 ビル・コン×小椋悟”. キネマ旬報 1568: 146~150 .
- ^ “PRODUCERS プロデューサーズ”. www.jfn.co.jp. 2020年2月28日閲覧。