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小森輝彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小森 輝彦
生誕 (1967-03-30) 1967年3月30日(57歳)
出身地 日本の旗 日本 東京都
学歴 東京藝術大学
ベルリン芸術大学
ジャンル クラシック音楽
職業 声楽家バリトン
オペラ歌手
音楽教育者
公式サイト http://www.teru.de

小森 輝彦(こもり てるひこ、1967年(昭和42年)3月30日[1] - )は、日本オペラ歌手、声楽家バリトン)。日本人初のドイツ宮廷歌手

経歴

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東京都出身。東京学芸大学教育学部附属高等学校卒業。1990年(平成2年)東京芸術大学音楽学部声楽科卒業[2]、1992年(平成4年)同大学院音楽研究科オペラ専攻修了[2]文化庁オペラ研修所第9期生[2]を経て、1995年(平成7年)文化庁在外芸術家派遣研究員として2年間ドイツベルリン芸術大学に学ぶ[3]。声楽を原田茂生勝部太中山悌一、ハラルト・シュタム、デヴィッド・ハーパーに、ドイツリート解釈をハンス・ホッターディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウエルンスト・ヘフリガー、ギゼラ・アンドレアス、アンドラーシュ・シフ等に師事[3]

ヨーロッパでの初舞台は1998年(平成10年)プラハ国立歌劇場における『椿姫』のジェルモン役。1998年(平成10年)に一時帰国して、ワーグナーリエンツィ』(指揮・若杉弘、演出・栗山昌良)のオルシーニ、1999年(平成11年)にはドイツの現代作曲家ヴォルフガング・リームの『狂ってゆくレンツ(日本初演)』(新国立劇場:指揮・若杉弘、演出・実相寺昭雄)のレンツを演じた。2000年(平成12年)8月からドイツ、テューリンゲン州のアルテンブルクゲーラ市立歌劇場の専属第一バリトン歌手として契約し、12年間の間、劇場の看板歌手として活動した。2012年(平成24年)7月に同劇場との契約を打ち切り、2012年(平成24年)秋に日本に活動の拠点を移す。アルテンブルクゲーラ市立歌劇場での活動の傍ら、コットブス州立歌劇場、ハーゲン市立劇場、ツヴィッカウ市立歌劇場、ゲルリッツ市立劇場、ルードルシュタット市立劇場などにも客演した。2006年(平成18年)のザルツブルク音楽祭では祝祭大劇場でのヘンツェ作曲のオペラ『午後の曳航』首領役、2007年(平成19年)のジークフリート・マットゥス作曲のオペラ『コジマ』世界初演におけるニーチェ役、2009年(平成21年)のミラノ・トリノ9月音楽祭での細川俊夫作曲のオペラ『班女』吉雄役とヤロミール・ヴァインベルゲル作曲のオペラ『ヴァレンシュタイン』ドイツ初演におけるタイトル・ロールなど、現代音楽の重要なプロダクションで国際的な活躍をしている。

オペラ歌手としてのレパートリーは、カヴァリエ・バリトン(騎士的バリトン)からヘルデン・バリトン(英雄的バリトン)までを網羅し、演じた役は70を超える[4]。『リゴレット』、『ナブッコ』、『さまよえるオランダ人』、『ドン・ジョヴァンニ』それぞれのタイトル・ロールをはじめとして、オペレッタミュージカルまでと幅広い。日本でも昭和音楽大学オペラ情報センターだけで47件の出演歴が記録されている[5]

また、本場ドイツで培ったドイツ歌曲にも造詣が深く、2005年(平成17年)からは東京で毎年、ピアニスト服部容子とのデュオ・リサイタル・シリーズを展開し、テーマを定めたプログラミング、俳優の山本耕史朗読に迎えてのブラームス歌曲集『ティークのマゲローネによるロマンス(美しきマゲローネ)』全曲演奏などを行ったほか、レコーディングも行っている。

東京音楽大学教授東京音楽大学付属高等学校[6]として後進の育成にも注力している。

主な受賞歴

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  • 2000年度(平成12年度)五島記念文化財団オペラ新人賞[2]
  • 第2回藤沢オペラコンクール第2位[3]
  • 第6回ルクセンブルク国際声楽コンクール奨励賞[2]

主な楽界・社会活動

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主なディスコグラフィー

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エピソード

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2007年(平成19年)に小学館サライ』誌の「我が家の朝食」コーナーに畑中良輔のグリーン・ジュースが掲載されたが、その始まりは小森が畑中に紹介した書籍によるものだという[10]

脚注

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出典

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  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.508
  2. ^ a b c d e 五島記念文化賞 (平成12年度新人賞)”. 東急財団. 2020年5月17日閲覧。
  3. ^ a b c 小森輝彦の今”. 二期会21. 2020年5月17日閲覧。
  4. ^ a b c d Profile”. テューリンゲンの森から 小森輝彦. 2020年5月17日閲覧。
  5. ^ 検索結果 - 小森輝彦 | 昭和音楽大学オペラ研究所 オペラ情報センター”. opera.tosei-showa-music.ac.jp. 2020年11月29日閲覧。
  6. ^ 東京音楽大学付属高等学校 学校概要/学校長メッセージ”. www.tcm-koko.ed.jp. 2021年1月17日閲覧。
  7. ^ 声楽家団体「二期会」とは”. 東京二期会. 2020年5月17日閲覧。
  8. ^ 法人役員等紹介”. 東京音楽大学 TCM | Tokyo College of Music. 2021年1月17日閲覧。
  9. ^ a b 小森輝彦”. Amazon. 2020年5月17日閲覧。
  10. ^ 畑中良輔 (2012年7月31日). 荻窪ラプソディー. 音楽之友社. p. 27. ISBN 9784276201965 

外部リンク

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